劇場版のジャブロー入港のシーンは美麗な作画演出だったけど、テレビ版もなかなか。劇場版よりもジャブロー攻防戦がしっかり尺を取って描かれているし、ジャブロー内での連邦軍本営のホワイトベースへの冷淡な本音や、政府高官で戦死したミライの父親の話など、政治的な因果関係も垣間見える。かつてミライが15歳の頃に父親と共にセイラの養父テアボロ・マスと地球で会見したことが、THE ORIGINEで明かされている。因みに、この一年戦争当時のミライは22〜23歳という説が有力で、ならばブライトより年上ということになる。
ウッディの特攻は脚本が強引過ぎた気がする。婚約者のマチルダさんが命を懸けて守ったホワイトベースへの思い入れが強いとはいえ、ホバークラフトで敵モビルスーツに突っ込むのはあまりにも無謀。相手がシャアでなくても助からないかと。
アムロとシャアが再対峙するシーンは痺れた。赤いモビルスーツとはいえ、シャアの存在を知覚したかのようなアムロの言動は、ニュータイプ覚醒の片鱗か。
シャアはどことなく、アムロのパイロットとしての成長を喜んでいるかのようにも見えた。
そしてセイラの心中やいかに。