ビョルンは、最初から最後まで一貫して
「戦士として死に、ヴァルハラへ行く」
それだけを信じて生きてきた男だった。
「ただ、友達になりたかったんだよ」
この言葉は、
戦士としての理想とは真逆の、
人間としての本音だった。
そして、それに対して――
遅すぎたけれど、アシェラッドは確かに返した。
「お前は俺の、たった一人の友達だ」
この瞬間、
ビョルンは初めて
“戦士”ではなく
“人間として”救われたのだと思う。
最期の言葉は「送ってくれ……」と聞こえた。
正確な言葉は分からない。
それは喜びでも、叫びでもなく、
・安堵
・確認
・納得
そのすべてが混ざった、
とても静かな言葉だった。
「友として認められたこと」
「戦士として死ぬこと」
その二つが、
ようやく同時に叶った瞬間だったのは、
間違いない。