ちょびのはなしも、レイコの話も、ラストの折り紙の話も良かった。
自分にとっては夏目友人帳の心地よさがとてもつまったクールだった。
おりがみ、もう少し夏目と一緒にいたかったのかな。
きっと、あの時間が心地よかったんだろうな。
妖の本当の姿は見ないと分からない。
だから今まで見て話していた折り紙とはまるで違う姿に、夏目が驚いてしまったのも無理はない。
それでも折り紙は、夏目なら受け入れてくれるって分かっていて、すぐにまた姿を見せたんだと思う。
でも、どこか心配で――少し遠くから。
すぐに折り紙だと気づいて謝る夏目。
近づく折り紙。
そして夏目が見せてくれた夕日の中で、
「さらりとした長い髪であったなら」と初めての言葉を残し、お別れの夢から覚める二人。
夏目やニャンコ先生に教わった知識の中から「花を贈る」ということを選んで旅立っていった折り紙。
いつかまた、会えるだろうか。
――「さらりとした長い髪」という言葉は、やっぱり夏目レイコを思い出してしまった。