槙生さんは大人で、文筆家で、人の心の機微を捉えるのが誰よりも上手いハズだ。されど、言葉を巧みに操り人の感情を自分のいいように突き動かそうとはしない。繰り返し作中でも槙生自身が口にしているが感情はその人自身がもつ特権だ。 朝は、槙生にかけて欲しい言葉がある。だが決して言葉にしてくれない。 朝は彷徨い続ける。自分を救ってくれる両親がいなくなったこの違国で。 彷徨い続けた砂漠の果てに、両親の死という悲しいオアシスが待っていた。
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