勉強になるなあ。まあ、セルも撮影台も今ではロストテクノロジーになってるけど……。
回転する動きの角度によるツメの話とか、普段何気なく見ているアニメの、自然に見えるが故に特に意識されない動きの中に、どれだけの観察と工夫があるのだろう、と畏怖を覚える。
もうアバンタイトルだけで泣ける。「残され島のコナン」を夢中で見ているみどりの姿が、自分と重なりまくる。
みどりとツバメの絵がガラスの上で重ねられるシーンでまた涙。あれはトレス台を使った作画作業を模しているわけだけど、何人もの人の手で生み出された絵を重ね合わせて作品を作り上げていくというアニメ制作そのものを象徴していると感じた。
ゴチャゴチャとしていてギミックの多い街といい、「こういうの好き」が詰まっている。映像表現もバラエティに富んでおり見ていて楽しい。次回以降も楽しみ。
いまどきこんなピュアッピュアでキュンキュンするド直球の恋物語を見られるなんて……。見ていて心が潤う。この作品を生み出した押切蓮介氏さんをはじめとする全てのスタッフに、心から感謝を。
春雄と大野の間にはいつもゲームがあって、春雄の大野に対する感情の根底にゲーマーとしてのリスペクトがあって、恋愛一辺倒でないのがよかった。ガイルさんを始めとして、登場人物みんな愛すべきキャラだった。