名探偵 聖井戸、空へ向けて拳銃を撃つカットでお腹が見えてたけど、あのコートの下はどんな格好なのか、めっちゃ気になる。
今回、百貴がジョンウォーカーの容疑をかけられたわけだけど、容疑をかけた人物がいるということ。蔵のメンバーはジョンウォーカーの手がかりを殆どつかめていなかったのに、その人物は家宅捜索ができるぐらい容疑を固めていた……というよりは、その人物がジョンウォーカーとつながっていると考えた方が自然じゃよね。蔵の局長とかあからさまに怪しいけど、怪し過ぎて逆に違うかも……うーんうーん。
浅草氏の中で「ツッコまれないこと」の優先順位が上がってしまったときの「つまらないアニメになりそう感」よ。
近頃のネットを見ていると、粗がなくて整っていて均質であることが良い作品の条件、みたいな風潮を感じるが、自分は大いに疑問。そのへんはあくまで手段であって、目的になってしまってはいけないと思う。
ルームランナーのシーンは、アニメにおいて効果音が果たす役割がよくわかる。庵野秀明監督も、アニメにおける質感表現の決め手は音、みたいなこと言ってたっけ。
今回、デッサンが怪しいカットも散見されたが、ラーメン屋のシーンの芝居がとてもよかった。店員がテーブルにラーメンを置いた後立ち上がるときの動きとか、水崎氏が喜びそうな自然な動き。
なんだかんだで毎回泣かされてて悔しい。
「ほっと❤️サマーホリデー」でゆめ莉がターンするのを俯瞰で捉えたカットの、スカートの翻りがたいへんよかった。
当初からヤバさの片鱗が見え隠れしていた本堂町の本性が露わになってきて、ワクワクする。相対的に酒井戸の存在感が減ってるけど。
ロボットアニメに過剰に思い入れがある者の一人として、登場人物達の言動が「そうそう、そうなんだよ!」の連続で、全く平静に見ることができなかった。金森氏の冷静なツッコミがありがたい。
自分が今回のくまささんの立場になった場合、果たして「自分は推しにとってファンの中でも特別な選ばれた存在だ」と思い上がらずにいられるだろうか、と怖くなった。推しが二次元の存在なら、そんな勘違いをする可能性は低いと思うが、三次元の存在が相手だと全く自信がない。アイドルオタクのみなさん、よくそんな場所を歩けるなあ。
今回提示された「善悪とは」は、誰でもすぐに反論を思いつくと思う。しかし、この取り扱いの難しい題材を、TVシリーズでここまで踏み込んだ、スタッフの覚悟には敬意を表したい。
こういう、受け手にも考えることを迫ってくるような作品が、数は少なくとも制作され続けて欲しいと思う。
強烈な引きの第7話の後、第8話放映まで間が空いたこと、放映再開後に正崎と曲世が一度舞台から退いたことで、こちらの視聴意欲がちょっと減退してしまったところがあり、そこは残念。
本題ではないところに注目し過ぎるのはよろしくないとは思うが、自動中割りのくだりがたいへん興味深かった。自分も拡大時に線が荒れたり太さが変わったりするのが気になる方なので、浅草氏の意見に同意。本作の湯浅政明監督はまさにそのAdobe Flashの自動中割りで映画を一本作った方であり、説得力がある。浅草氏が言うような自動中割りが効果的なカットには、みんなもっと積極的に使えばいいのに。
「なぜ手描きにこだわるんです? 色つけや撮影はデジタルじゃないですか」という金森氏の意見にも強く同意。並外れた技術と労力が注ぎ込まれた手仕事が生む迫力や感動も、確かにあるし敬意を払うし好きなんですけどね。