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とても良い

原作未読。
鬼夜叉の「千歳」を約3分にわたり真正面から描き、変なエフェクト無しで舞そのものの美しさや所作を丁寧にアニメーションとして表現されており、能に詳しくなくても十分に引き込まれた。
一方で観阿弥の「翁」がやや駆け足だった点だけは少し惜しい。
おそらく当時の能はこのようなものではなかったと思うが、エンタメ作品であり、見るのは現在の我々なので、現代人からみて美しいと思われる舞と所作を持ってくるのが妥当だろう。
また、足利義満が再登場し鬼夜叉と関わり始めたことで、一人の少年の成長譚から、室町時代を舞台とした大河ドラマのような広がりが見えてきて、今後の展開への期待が高まった。
観阿弥の言葉によって猿楽はまだ完成形ではなく、これから鬼夜叉が後の世阿弥として芸を磨き、「能」を築き上げていく物語なのだという方向性が示され、
鬼夜叉の芸術家としての成長と、日本文化が形作られていく歴史の両方を描こうとしていることが明確になり、この先の物語の展開が楽しみである。



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