親や兄弟、といった身内に、まぶしく輝く大スターがいる。
その姿を追って同じ道を歩むのは、自分の本心からか、周りの期待に応えるためか。
祖母や母と異なり、男役を目指そうとする薫は、強い意志のなかに脆さをはらむ。
スター街道とは程遠い、努力や挫折のなか、
3度歌劇学校の入試に落ちても、強豪校の控えメンバーどまりでも、
4度目で合格できたり、9回裏に代打サヨナラHRを打てたりするかもしれない。
タイムリミットギリギリでも、逆転を果たしたその先に、続きを描けるかもしれない。
続きを歩み続ける2人がまたどこかで出会えるといいなと思いつつ。