競技的な朗読との向き合い方に悩む花奈の姿が引き続き描かれるね
杏は自分の声に合う課題を選ぶという吉祥寺と似た正解を手繰り寄せる考え方。瑞希が課題図書を読む内に好きになったのとは対称的
朗読が好きなのであって、課題の内どれかの本が好きというわけではない花奈にとって課題の選び方は難しい
それだけに変態的な趣味によって課題や好きを絞っている良子の在り方は刺激的だったんじゃなかろうか。色々な意味で
今回のメインはお昼の校内放送か。活動初期からNコンの話が出たから色々常識が壊されたけど、放送部と言えばこちらの活動の方が判り易い
ただし、一人で朗読する事は得意でも、誰かとの会話を第三者に聞かせる経験なんて無いだろう花奈にとっては難しい活動。眼の前の瑞希のように喋れなかった経験は失敗として刻み込まれてしまうもの
競技的な朗読を知り拒否感を覚えた時と違い、失敗した校内放送への拒否感を覚えず、むしろ瑞希達のように成りたいと考えられた花奈は早くも良い兆しが見えるね。それは微かでも競技的精神だろうから
ならば、次の競技の際には勝てるようにレベルアップを行う。そのヒントが未唯子との会話の中にあり、そして彼女と友達と成れていたと知れたのは大きいね
喋りのヒントは人との会話の中に在り。だから良子との会話も花奈にとって校内放送と向き合うヒントとなる。また、それだけでなく自分が何を好きかを前提に課題を選ぶ良子の姿勢も花奈には貴重なヒントと成ったような
失敗した校内放送へと頑張って再挑戦して。「学校生活には慣れましたか?」の質問に「はい」と応えられ、今後の楽しみを語れた彼女は確かな成長を遂げられたように思えるよ