以前の大喜にとって自分が誰を好きかなんてはっきりした答えを持つ問いだった筈だけれど、雛からの告白やアピールは大喜の考えを揺らがせるものとなったようで。またライトな恋愛を肯定する菖蒲の考え方も大喜に影響を及ぼしている
そうして生じた迷いは王様カードゲームの際に彼の答えを躊躇させるものに。以前の大喜なら迷わずに出せた何かしらの答えが形を失っていると判る
一方でこの状況は大喜だけがぐるぐる迷っているわけでもないと見えてくるのは面白いね
自分は誰が好きか、自分は誰に好かれているかなんて、楽な答えだったそれが明白でなくなった時に人はどうしても集中力を欠いてしまう
大喜の練習時の姿勢がそうだし、雛が忘れ物をしたのだって関連しているかもしれない。もしかしたら、千夏が夜に走りに行ったのも前夜における大喜の答える姿に何かしら思う処があったのかもしれないし
また、大喜としては千夏の傍にお似合いイケメンな松岡が居る状況も思考をぐるぐる掻き回す要因となっているような
大喜が抱いていた恋愛感情は千夏にだけ向けられていた筈。それが揺らいでしまっている
迷いに迷った末に大喜が走りながら行うのは自分の思考の整理かな
告白された事で揺らいだ雛への認識、憧れから始まった千夏への恋心。考えに考えてもしっくり来ないのは彼が考えて迷いを抜けるタイプでは無いから
クマ注意の看板を見た後、彼は進む道を変えた。それは明確な理由の無い直感的な行動。そうしたら千夏を見つけられた。同じように千夏の優しさに満ちた表情を見て直感的に抱いただろう感情が大喜の答えなわけで
それが「わかっている」に繋がるのだろうね
だとしたら、わかった際に見せた暗い表情は千夏ではない側に対する答えなのかな…
ラストで雛は「好きになってくれるまで、返事は要らないの」と言うけれど、大喜をよく見ており、また彼の負担になりたくないと考える雛がこのように言うのはつまり……
こうなってくると気になるのは大喜や雛が迷いの先で何らかの答えを手にしているのに対し、お婆さんを拾う的外れな行動をしてしまった千夏がどのような答えに至ろうとしているのかという点
ぐるぐるする頭で感情をゆっくり育てているだろう千夏は大喜に対する感情にどのような名前を付けるのだろうね?