皆での合宿、鞠緒の指導参加。普段と異なる環境や指導を受けるのは普段では得られない成長のヒントを得るため
そこでは勿論いのりの強化が図られるし、預かった理凰へ近づく試みも行われる
一方でそうした集中的な環境は指導者である司の人間性も普段より出てくるものになるようで。これは司を拒絶する理凰にとって彼を理解する機会と成り得たような
司って加護一家との付き合い方から見えるように、ポジティブ全開な人間ではない。それは少し触れ合っただけの人間には見えてこない部分
司が理凰を知る為には彼に近づく必要があるが、理凰が司を知ろうとすれば必然的に近付いてしまう。その第一段階が浴場での語らい
司が理凰の掲げる高い目標を知ろうとしたように、理凰は司がどれだけ低い人間か知ろうとした。けど、司の低さは理凰の想定以下。悪意を持って知ろうとした後ろめたさ、そこで理凰が「いのりががっかりする」と気にしたのは、理凰自身に生じた心の動きによるものかな
でも、司は既にいのりに伝達済み。きっと後ろめたいからこそいのりに伝えたのだと見えてくる
そのような関係であっても、司が誰にも見せないのは後ろ暗い部分か
理凰を「クソガキ!」と呼び、叫び走る彼の姿には驚きしか無い。あれだって司の一面だけど、司はそういう姿を見せるのではなく、ジャンプを跳ばせす結果を以て見せると選んだ。ここにこそ、司の人間性が詰まっている気がするよ
直後のいのりと涼佳の語らいは良かったな。二人は競い合った事で理解し合う仲となった。だから他者から見えないよう視線を防いだ布団の中で不安や目標を話し合う。その姿には良い友達関係を見えるね
司といのりの目標はリンクした。だから難しい新技も跳べたのかな
だとしたら、理凰がもう少しを跳べなかったのは司とのリンクが少ないから?
けど、結果に現れたその差を理凰は単純に選手の差としか思えない。自身が否定された気になる
そのままでは司がどれだけ持ち上げても彼の心は掴めない。もっと深い処を知らなければ
理凰が打ち明けた卑屈さ、夜鷹から受けた影響。それを理解した上で司が選ぶ挑戦はどのような意味を持つのだろうか?