サブタイトル「Opposites attract」は「反対のもの同士は引き合う」という意味があるらしいです。
「反対のもの」とは、日常目線で考えると、家事の平等な分担を主張する「理性的」なたきなと、平等な分担はつまらないと言う「本能的」な千束との関係を指しているように思います。
本編最後の千束がたきなに同棲の継続を提案したシーンでは、命を狙われているので理性的に考えれば同棲を続ける方が良いはずです。理性的なたきなであれば、すんなり申し出を受けていたかもしれませんが、ジャンケンで決めましょうと本能的な反応をしたのはおもしろい変化だと思います。これまでのエピソードでも話の前と後で、たきなのこういう変化が描かれていますが、その様子は二人が引き合うことを表現しているように感じました。(でもたきなさん、ジャンケンに勝っちゃったら同棲終わっちゃうんじゃないですかね。)
また一方で、「反対のもの」を戦闘目線で考えると、殺さずの千束と、殺しの真島の関係を指しているように思います。
千束達は捕まえる事を決め、真島は自分と釣り合う存在と認め、お互いが引き合い始めました。そこにシンジの真意や過去の出来事などがどのように絡んでくるのか?先の展開が楽しみです。
真島は、ど派手に吹っ飛ばされたように見えましたが、大した怪我もなかったようです。普通なら大怪我しそうな爆発に見えましたが、その辺り何か真島の秘密があるんでしょうか?
ミズキは喫茶リコリコのロゴが入った車で現場に駆けつけてましたが、ロボ太ならすぐに身元を特定しそうです。喫茶リコリコ襲撃とかあれば、クルミの存在がロボ太やシンジにバレる展開もありそうですね。
千束のセリフにあった男の子版リコリスのリリベルについて。リリベルはスズランのことで、また、ロボ太解説のリコリスの由来を説明する資料にも「男系部隊・君影草」とありました。君影草もスズランのことなので、ロボ太の資料には信憑性が出てきます。ということは、資料に載っていた「影武者部隊・花葵」が現在も活動してる可能性もあるかもしれません。影武者だから重要人物の身代わりとか警護とかやっているのかもしれませんね。
ロボ太が真島に殺されかけたシーンでは、赤いランプが切り替わり千束の映像が流されました。ロボ太が何らかの方法で遠隔操作したというより、ロボ太のパソコンが誰かによって操作されたように見えました。ロボ太を殺されると困るし、そもそも真島を動かしたいわけですから、シンジの意図が働いている、と考えて良いような気がします。
シンジといえば、今回セリフもなく、顔も写り込んでいなかったです。なにか存在を薄くしたい意図も感じられたのですが、それは考えすぎでしょうか?
資金難といった問題にも正面からぶつかり、家族、友達、知り合いの助けを得ながら、持てる才能で逆境を乗り越えていく展開がとてもおもしろかったです。
レース描写も熱く、カートでオートハウスの2台を抜き去るシーンや榛名戦での最後のゴールシーンなど、思わず見入ってしまう魅力がありました。
ライバルたちとの関係は、ただ勝負で勝つ負けるの関係で終わるのではなく、カペタの影響を受けさらに成長していく姿も描かれていて、ストーリーに厚みが出ているように思いました。
不満点を言えば、カペタと奈臣の勝負したレースも描いてほしかった点でしょうか。二人の心理描写も含めた駆け引きが見てみたかったです。
図書館でアルスノトリアとパウリナが話していた内容は、少し意味ありげに感じました。
アルスノトリアが末妹で、パウリナは色的に四女でしょうか?
新任教師は外から来た人間とのことですが、外とはwarningパートの世界から来たってことなのか、あるいは、アルスノトリアが見る悪い夢がwarningパートなのか?
まぁ、その会話シーン以外は相変わらず退屈な日常の描写に感じてしまい、湧いてくる疑問も割とどうでよく思えてしまうのですが。
レグの正体について「かんしょうき」ってなんぞやと思って公式ページ見たら漢字で「干渉器」と書かれていました。
干渉とは、他者に接触して自分の意に従わせるって意味合いだけど、何に対して干渉するための存在なのか気になります。
作品タイトルが「メイドインアビス(=アビス製)」で、これが仮にレグのことを指しているなら、レグはアビスによって生み出された、探窟家に干渉するための存在なのか?それともアビスの生物に対して干渉する管理者的な存在だったのか?そもそもアビスにそんな意志が存在するのか?などなど疑問が尽きないです。
そもそもレグが干渉器とは似て非なるものって可能性もありますしね。
その他にも、村の成り立ちの詳細や、ヴエコが成れ果てじゃない理由、ミーティの複製体ついてなど、どのシーンでも疑問が湧いてくる展開でした。
それにしても、6層に来てなおボンドルドに振り回されるナナチには切なくなってきます。
永遠に無くならないタバコのような扱いのミーティとか、表現も相変わらず容赦がなくエゲツないです。