※ネタバレあり
面白いし哲学的で考えさせられる内容が多かった。
それゆえにとても良かったかと言われると即答しにくい作品でもある。
膨大な人間の頭の中を駆け抜けていったような混乱を感じる。
結末は、主人公に感情移入すると、あんまりな結果に思えてしまう。しかし主人公はポジティブにとらえることができていて尊敬してしまった。
漂流を経て確実に成長したことは感じられた。
朝風がラジダニは森になって動物と過ごしていると言っていたが、これは人類だって死ねば肉体は分解されて土壌へと還っていくのだから本質的には同じことなんだとも感じる。
全てが最高点に達している抜きん出た作品。
小説で続作も読んだ。このレベルの映像や音楽、声優さんの実力でアニメ化してくれるなら続作が出るまで根気よく待つ覚悟がある。
一つの欠点はガンダムの宇宙世紀作品への理解が無いと、これまでからのつながりははよくわからないまま終わるという点。そこはガンダム作品なので仕方ないというほかない。
演奏がかっこよく描写されていた。
アジカンの曲の転がる岩、君に朝が降るをカバーしていることにテンションが上がった。EDを聞いてアジカン曲をカバーしてくれた事実に嬉しさもあった。
主人公の性格や挙動が良かった。