人の心を読めるようになると、周囲に恐れられるようになる。そのことがシャーデーの心を歪ませた。それをシャーデー自身も分かっている。だからこそシャーデーの葛藤は大きかった。それが、彼女の魔力暴走という形で具象化してしまった。
ニコの教え子達も出動。
鍵になるのは、ダレスと坊ちゃんとアリスだね。
アリスのメンタルの強さ、優しさ。
ダレスもシャーデーを恐れていたことの後悔があり、今度こそ向き合って共に生きたいと強く望んだ。
アリスはうずくまるシャーデーに、再会したばかりの頃の坊ちゃんの姿を重ねる。シャーデーの呪いによって坊ちゃんはシャーデーと同じ孤独を背負わされていたんだから、そりゃ重なるよね。坊ちゃんの心の成長と生来持っていた優しさに触れてきたアリスだから、シャーデーもきっと心を開けると信じられる。ものすごく説得力がある。
自らを守っていた魔力とシャーデー自身が対峙する。
心ある者だからこそ、迷ったり過ちを犯したり、憎んだりするけど、愛することも出来る。
シャーデーはきっとそのことを前向きに捉え直したんだね。坊ちゃんはヴィクトルからの、アリスはシャロンからの、シャーデーへの贈り物とも取れる。
体をはって対話し続ける坊ちゃんも、躊躇いなく裏表なくシャーデーに寄り添えるアリスもすごく素敵。アリスメンタル強いよ。
シャーデーだって始めからこんなんじゃなかったから、かつて信じようとした2人の孫と娘に救われる結果になってよかった。
シャーデーも誰かに愛されたいんだな。
時間の魔法を使ってヴィクトルと向き合いたかった。
心の声が聞こえてしまうからこそ信じられない。
きっかけを作ったのは坊ちゃんだけど、シャーデーに信じる勇気を与えたのはアリスなんだな。
最後はシャーデーとシャーデー自身の魔力との戦いになるのね。
シャーデイ可哀想なのはそうなんだけど結局自業自得な面も一部はあるからなぁ。こういう話は複雑だ。人をまだ信じたい段階にまで持ってこれたのは頑張りあってこそだね。
アリスが過去の中に入って絵画で回想を振り返る演出良かったな…。誰かに救って欲しかった、抱きしめてもらいたかった。それだけ。
ホントどこまでも拗れに拗らせてここまでの手間をかけさせて、そこまでしてやっと辿り着いたこの想いと決意、いよいよ大詰めになってそれぞれの想いと関係はどう帰結するのか。
最後はアリスのハグと。やっぱりアリスちゃんは最高だぜっ!なシャーデーの説得劇にほっこり。はてさて坊ちゃんの呪いが解けるのももうまもなくかな?楽しみ。