年を取ると体が弱るという当たり前のことをちゃんと描いてるのがスゴい。
自分や大事な人が弱るまでに倫理観や信仰を身に付けてちゃんとした軸を持っていないと、あたふたして現実から目を背けて身勝手でさもしい振る舞いをしてしまうと思う。
アンはマシュウとマリラの愛をたっぷりもらって、自分の意思で納得して利他的な決定ができる子に育った。でも、もうちょっと密にマリラと話し合わないと、グリーンゲイブルズを売却してしまうところだった。
ダイアナが前回アンがぴゅーっと帰ったことをイジっていて、変に気を使う必要がない心の友であるというのが良い。
普通に人は死んだし、老人は身体が衰えていく。周囲の人が良かれと思ってやることも、本人たちにしたら、ちょっと考えるところもあってとか。あんまりアニメではみない感じのドラマ。でも、すごく観やすく作ってある。16歳半のアンは、すっかり身体つきも心も、事務処理能力も大人のようで、そこに軽く衝撃を受けてしまった。
「アンの心は鉛のように重かった。エイブリー奨学金受賞という栄光に包まれて、うちに帰ってきた晩からみると、なんという悲しい変わり方をした事だろう。あの時は希望と喜びに溢れていて未来は薔薇色に輝いていたというのに… アンにはあの時からもう何年も経ってしまったように思えた。しかし、やがてアンの口元には微笑みが浮かび、心も平静に服していた。アンは自分の成すべき事をしっかりと真正面から見据え、そこに味方を見出したのだった。義務というものが率直にこれを受け入れるときいつもそうであるように。」
☆☆
マリラの失明の危機、農地売却、マシュウの生前に出した手形が落ちてないとか、困難が山盛り
お墓が1813-1888になってました
帆船が出てきましたが、動力船の時代じゃ?
アンの今後ですが、評価の分かれ道かと
女性の限界か、ちょっと寄り道か。ちょっと「風と共に去りぬ」な感じ。まだ、1回残ってますけど