とにかく鬱々しいアニメ。主人公も台詞は少なく、その独特の雰囲気が非常に好みでした。
台詞が少ない分理解するのに頭を使うが話数が進むにつれてだんだん世界感が飲み込めてきて、それがまた面白い。
終わり方が素晴らしいので最後まで見てほしいところだが、取り敢えず前半だけでも見て欲しい。
正直面白い話ではない。
主人公は無口で無愛想だし、グロ描写は生々しいし、恨みのあるヤクザに入って内側から復讐するとかでもなく、かといってクライムアクションとして盛り上がるわけでもない。
娯楽性に乏しく、見ていて決して気持ちの良いものではない。
……それでも、どうしても、忘れられないのです。
あの絶望的な地下地獄で生きる、彼らの姿が。
流9洲の街で生まれ、戦い、死んでゆく人々。
彼らの根底にあるのは、生への渇望。
もがきながら、足掻きながら、ただ生きる。
この作品は、そんな彼らの生き様を極限まで突き詰めて描く、いわば究極の人間讃歌なのです。
この作品とLain、灰羽連盟をまとめて安倍吉俊三部作と呼ばれているようですが、この三作の中で私が一番好きなのがこのテクノライズ。
残酷で鬱々しい内容の上に22話と若干長めですが、奥底に眠る熱い情熱をひしひしと感じる意欲作。一見の価値アリ。
あなたは地下と地上、どっちがいい??
鬱アニメだとわかっていながら観ても精神的大ダメージを追わされること必至なアニメ。「半端はダメだ」
血生臭く生きる主人公の姿は滑稽に見えるか、それとも人間らしく見えるかは観る人次第。物語のキーマンとなるとあるチョビ髭のおじさんがとてもかっこいい。
最期はキャッチコピー通り残酷で美しい。
lainと灰羽連盟を見たのでこの作品も気になって見てみましたが、自分には早すぎました。