Aパート、絶命したはずのダークプリキュアが最後の力を振り絞ってムーンライトとサバーク博士を光線で貫き「ざまぁ、見ろ…………」しそうでヒヤヒヤしたが、女児アニメなのでそういう展開がなくて安堵した。
まぁ安堵しただけで、ダークプリキュアはやっぱり絶命するし、最期には「心無い人形」とか言われちゃうし、ちょっと可哀想ではある。影は光へ、月に満ちていくという終わり方は良かったのだが、ダークプリキュアは本当にそれでよかったのだろうか。心がなかったとはとても思えないのだが……という点がちょっと気になった。
さておき、Bパートですよ。まさかのサバーク博士が爆殺。あまりにも惨い。ムーンライト、どこまで哀しみを背負うんだよ……
からの、逆上しそうになるムーンライトを止めるブロッサム。彼女の成長と、引っ込み思案だった頃からは想像もできないまっすぐさ。成長と心の強さを描いたシーン
つぼみ「月影ゆり!私が憧れたキュアムーンライト!あなたが何をしたいのか。何をするべきなのか。そして、なんのために戦うのか。自分で考えてください!!」
ゆり「私たちは憎しみではなく、“愛”で戦いましょう。つぼみ、変身よ!」
つぼみ「はい!」
号泣したよね。号泣したよ。最高すぎる。あの月影ゆりが「愛」ですよ。47話でも彼女は仲間たち、救ってきた人々の心の闇から様々なものを学び取り、独りよがりではない気持ちを獲得してきた。
その行き着く先が愛ですよ。エモすぎるでしょ。あああああってなってたら挿入歌のHEART GOES ON、ヒーローは遅れてやってくるの法則で加勢しに来るマリンにサンシャイン。激アツすぎる。
デューンも生まれつきの悪と言わんばかりに憎まれ役を引き受ける存在と化したので、気合の入った作画、これまで見られなかった技のコンビネーションなどでサンドバッグにされていく様は純粋に気持ちが良かった。素晴らしい1話だった。話が重すぎるが……
本日の夜実況。
ブロッサムがムーンライトに「私たちは、憎しみではなく愛で戦いましょう」と言ったシーンに対して、「とても良い」を。
聞けば本放送当時、ブロッサムがムーンライトを叱るシーンには賛否両論あったらしいが。ブロッサムが薫子さんの言いつけ通りに、ムーンライトのメンタルを支えた続けたことには、「よくぞここまで成長した」と思わされる。マリンとサンシャインの加勢も、ダメ押しのハートキャッチオーケストラも、デューンとの戦闘は熱量あふれるシーンの連続。
ゆりさんに最後まで優しい言葉をかけなかったサバークには少し言いたいことがあるが、些細なことかもしれない。
ダークプリキュアの遺体をほったらかしにして親子の再会はちょっと酷いと思ったけど、実は死んでなくて最後は父に抱かれて笑顔で逝くことができて良かった。本物のプリキュアに憧れて、ムーンライトのプリキュアの種の欠片を後生大事に握りしめていたのが何とも言えない。
暗黒面に堕ちそうになったゆりが、「悲しみや憎しみは誰かが歯を食いしばって断ち切らなくちゃダメなんです」というつぼみの説得で戦う本来の理由を思い出す流れも良かった。
デューンはわざと皆に嫌われるようなことをして、他者に憎まれ認識してもらおうとしてるように見えた。子供。
ゆりさんの体の一部から作られたダークプリキュア、何というバイオテクノロジー……ていうか消滅は悲しい。
デューンの「とんだお涙頂戴だねぇ」で吹いたw 何というステレオタイプw デューンも、マリンに「強くなってどうしたいの?」と問われたクモジャキーと本質は変わらない。地球を砂漠にして一人で何がしたいのかと。
プリキュアの肉親が殺されるというのは他シリーズに類を見ない。
憎しみを抱えて戦うのはいけない、何のために戦うのか自分で考えろと泣きながらゆりさんを諭すつぼみが最高だった。
そして圧巻の肉弾戦からの「今、万感の思いをこめて」ハートキャッチミラージュ!
神回だった。