[ハチマキ]が出会う女性はやっぱり[月生まれ女性]だったか。年齢は15歳?だとは思わんかったが...。
おじさん同士が「月なら漫画のようなスーパープレイが出せる」ってゴルフについて語るシーン良き。
[過去の宇宙飛行士]が握力筋トレに使っていた道具の半端なさに[ハチマキ]が驚くの好き。
大気が無く、宇宙放射線が強いから、月の生活はコロニーで、コロニー間の移動とかには宇宙服着て移動だったとは...現実的!
(大気のこと全く考えてなかったから、月に6話のような街が地球のように建っているものだと思ってしまってた...)
[過去の宇宙飛行士]が宇宙で死ぬ展開、[ハチマキ]にとっては同じ宇宙に憧れたが神が受け入れてくれなかったように見え、落ち込む。しかし、[月生まれ女性]が低重力生活により、地球に行けない体という神からの仕打ち?を悲しがることなく受け入れ、月の表面という砂漠も海と見立てはしゃぐ様子で、全ては気の持ちようと気付かされる展開良かった!
[主人公]の恋路も少し気になる。
ルナリアン回。ひさびさに見たけど生と死の対比がとにかく鮮烈だな。
「どう?ハチマキ。私の海、いいでしょう」
ノノの言葉に胸が一杯になります。月の大地は死と隣り合わせの恐ろしい世界。だけど彼女にとっては生まれ育った母なる海。人類がこれまで未知を切り開き世界を拡げてきたように、いつか宇宙にも適応して新たな暮らしを築いていける、彼女の笑顔はそんな人類の希望そのものに見えました。「わがままで冷たい宇宙とどう向き合っていくかってことなんだろうな」ハチマキが言うように、たとえどんなに過酷な場所だったとしても、与えられた環境でいかにふるまうかという誰にも奪うことの出来ない自由を人間は持っているのだから。
☆
広くて静かな海。
あらすじ
足を怪我して入院することになったハチマキ。ハチマキはそこで年老いた航海士のハリーと、ふしぎな少女ノノと出会う。二人とのある出来事により、ハチマキは思い悩むことになるが……。
感想
『月や宇宙で暮らすと人間はどうなるのか?』ということを描いた、実にSFらしい作品。月で採れたリンゴの姿からハリーの悲しい運命を暗示させる展開が見事。
その後のノノの前向きな言葉で、気持ちよく物語を観終えることができた。
名ゼリフ
「俺ほど宇宙を愛している者はいないというのに、随分な仕打ちじゃないか。俺を勝手に引退させるな。まだまだ俺は……」
「地球がどんなにいいところでも暮らしてるだけじゃ意味ないもん。でもね最初に地球に行くときは海で泳ぐって決めてんの」
「どう、ハチマキ? 私の海! いいでょう?」
チェックポイント
ハチマキとはしゃぐノノを見て、複雑そうなタナベ。ここから先の恋愛展開が実に楽しみ
入院先の病院で少女と出会うハチマキ、ノノと仲良くなるハチマキに何かを感じるタナベ。
退院してローランドを看取り、ノノの出生を知り仕事復帰の覚悟をするハチマキ。
現実では無重力で活動してる宇宙飛行士はめっちゃ筋トレしてるけど、この作品では?という疑問に答えてくれた。法令か何かで地球に定期的に帰ることを義務付けられてるらしい。海面が上昇し続けてるという設定も現実的で良かった。
おセンチになったハチマキを叱りつけるフィーも、ルナリアンとして生きる覚悟のできてるノノも男前だった。
ハチマキとノノの楽しそうな様子を見てテンションダダ下がりのタナベ。友人のCAが言ってたように、ハチマキに対して恋愛感情みたいなものを抱いてたみたい。意外。
月面で自殺のような死に方を選んだローランドさん。前に宇宙葬を巡ってタナベが遺族ともめてたけど、宇宙に進出し始めた頃の世代の宇宙飛行士とタナベ達若い世代とではだいぶ価値観が違うのかな。
ちょっと前の話で挫折しそうになったが、コレは良き。
静かの海(初の有人月面着陸の場所)、イーグル(そのときの月面着陸船あるいはコールサイン)
観光客がアポロと言ってたけど、サターンロケット。アポロは作戦名と司令船、着陸船の名前。要はロケットの先端部
ローランドはスプートニクって、更に前の時代だけど
ノノは身長は高いけど、体型でこどもだとわかりそうだけど。『2001年宇宙の旅』のラジオドラマだか小説に、月生まれは成長が早いってあったような
死にゆくローランドと月=宇宙?に最適化なノノとのいろいろな対比
あ、その間にハチマキか
ノノちゃん、月面でハチマキに砂をかけてたけど、地球の海でも同じような動きで水をかけあったりすることは知ってたのかな。良い顔で笑うなあ…(´;ω;`)