序盤からヒロインである栗田の振り回されっぷりが凄まじく、彼女の不憫な姿に可哀想だなと思わされつつも、同時にその健気な愛らしさが際立っています。
対する山岡の容赦ないデリカシーのなさは、一周まわって笑ってしまいます。しかし、そんな破天荒な変人に会社の命運を握る一大プロジェクトを任せてしまう大原社主の度胸と胆力も只者ではありません。それだけ「究極のメニュー」という途方もない構想に対する情熱と好奇心が強いことの裏返しとも言えるでしょう。
また、劇中で語られる「人間の手で強制的に作られたフォアグラよりも、自然の恵みである鮟肝(あんきも)の方が美味い」というアプローチにはハッとさせられます。一般的には高級食材の代名詞であるフォアグラに目が行きがちですが、食の本質や自然由来の味覚の凄みにスポットを当てる語り口は非常に刺激的です。
キャラクター同士の歪な噛み合いと、食に対する確固たる美学が炸裂しており、シリーズの幕開けとして申し分ない面白さを放っています。
フォアグラがあん肝より旨い理由、ちゃんと豆腐とワインに旅をさせるなとかけてて上手なんだけど、やっぱり思想が全開なんだよなぁ。
ぐうたらで新聞社の変わり者主人公が、社内の味覚テストで究極のメニューの担当者に選ばれ、ミーティングの場では食通たちの高級食材推しの意見を非難し、食通を怒らせた結果、一週間後に高級食材フォアグラよりも美味しい料理を食べさせてやると宣言し、実現のために海へ行って食材を用意し、料亭で食通たちとの対決に勝利して、究極のメニュー担当者に改めて任命される話。話の面白さとしては、美味しそうな料理見てると満足感があるという点と、ぐうたらな主人公が一転して天才的な味覚でばさばさ自分より立場が上の食通たちを黙らせてのりこえていく爽快さ。
水も豆腐も温度で味が違いますけどね
初手はフォアグラ対それよいうまいもの
フォアグラを否定しても、同調圧力で成り立っている日本市場で売れる企画なのか、「究極のメニュー」は?と
モブで山寺宏一さん
こうして今見ると山岡がぐーたら社員ではすまされないぐらい仕事してなくて笑う。よくこれでクビにならなかったなというか、そもそもよく新聞社に入社できたなというか。栗田さんは一話目から吐いているゲロインだったのか。料理勝負ではちゃんと山岡の言い分を認める大原社主の意外な器の大きさが好印象。次回予告ではいきなり雄山と山岡の関係をネタバレしてて吹いた。