本日の夜実況は、姫プリの最終回。
初登場の前回は消化不良気味だったグランプリンセスの戦闘能力が、存分に描かれて満足。
錫杖から鉄壁バリアを生み出し、クローズの弾を食い止める描写が何度かある。とてもカッコ良い。
希望も絶望も生み出され続けるもの、決して消し去ることはできない。と、キュアフローラ。無印の雪城さなえさんが、戦争の体験から口癖のように言う「絶望と希望は隣り合わせ」と同じ話かな?
人の成長には、絶望と希望がそれぞれが必要とも言っていて、真っ先に39話を思い出すと、記憶喪失のカナタから受けた絶望は、確かにはるかを成長させている。「完全な悪党はいない」とも言っているかの様で、クローズを指して言っているなら、その性質は「悪」そのものではないから納得できるけど、その一方でディスピアはとんでもない外道だったし、ディスピアが振りまいた様な絶望が成長に必要であると言われても、あまり納得できなかったりしてw
そう、クローズは悪というよりは戦闘狂。キュアフローラとの念願の一騎打ちを始める前に「さぁ踊ろうぜ!」と。きみはキュアフローラのことが好きすぎるだろうw
このやりとりこそ、最終話でやっと見ることが出来たクローズの本性に他ならず、38〜39話や47話の「らしくない」小細工をしていたクローズはちょっと違う。いや、だいぶ違うと感じる。
最後、はるかの将来だけははっきりと描かれていない。劇中作「花のプリンセス」があえて未完とされ、続きが描かれなかったのと同じ理由。
「花のプリンセス」を描いた望月ゆめ先生は、読者それぞれが結末を解釈すればよいし、その全てが言わば等価な正ルートなのだと言った。
カナタと会えなくなったのはさみしいけど、「そのキーがあればきっと」カナタの口癖を真似る粋なCパート。きっと再会できたのでしょうね。
本日の朝実況。
はるかは観ている側が自分を投影する主人公だから、はるかだけは明確な未来が描かれない。
これは劇中の望月ゆめ先生が、「花のプリンセス」の結末を描かなかったのと同じ。
この姫プリそのものが、ゆいが実話を描き残した絵本作品であったとも解釈できる。ゆいは絵本作家として、自作の結末を尊敬する望月先生に倣ったのだろうか。
視聴者目線を持ったキャラクターとしてゆいは、プリキュアではなかったからこそ、見方によってはプリキュア以上の存在感を持った「語り部」になった。などと想像すると楽しい。
ディスピアの後継者となったクローズは、ディスピア同様に「絶望そのもの」になったことになる。はるかはその絶望を、自分をグランプリンセスにまで成長させた、自分自身の欠くことの出来ない一部として肯定する。
「希望と絶望は隣り合わせ」。どこかで聞いたフレーズと思ったら、意外にもそれは、無印「ふたりはプリキュア」のさなえおばあちゃまの言葉だった。もっともおばあちゃまは、絶望を肯定するニュアンスでは言っていない。シリーズの開始から10年あまり経って、絶望への解釈も新しいものになっているね。
いやあああ、名作でした。素晴らしい。
本当にありがとうございました!!
本日の夜実況。ネタバレ指定。
復活してからは部下も出来、自ら前線に出ることも少なくなり。時を経てやっと叶った、クローズの「フローラとサシでやり合いたい」という夢。「さぁ、踊ろうぜぇ!」
この戦いをもっと長く見ていたかった。グランプリンセスのバリア展開が圧巻。立派になったなぁキュアフローラ。
はるはる以外の3人は、それぞれの夢に向かっていった。
一方、肝心のはるはるの未来だけは、はっきりと描かれていない。ちょうど、花のプリンセスの行く末が読者それぞれに託されたように。
いつもの「逢いたいと心から望めば」がヒントになるかもね。
絶望を倒して消すのではなく、時には絶望しそうになることも含めて夢を叶えるということ。ほんとに成長したなって思った、強く優しく美しいほんとに素敵な女の子だ。
正直日常が弱いなって思ってたけどテーマが夢とプリンセスですごくしっかり筋が通ってて最後数話怒涛の良さだった。
みんなこれからも、ときには挫けそうになっても前を向いて真っ直ぐ頑張ってほしい。素敵でした。またいつか会えるよね。それぞれの場所で頑張って、いつかみんながまた会えてるといいな。
ちなみにシャットあのときの1回キリかと思ったシャムールのメイクになっててかわいかった、すきだよ。
歴代最高の最終回かもしれない。
ディスピアが朽ちてもクローズが絶望の象徴として再び立ちはだかる!1話から出てきた最初の敵がこういう形でラスボスになるとは…!最終回までOPにいくつか手が加えられていて(しかも久々の1番)ゾクゾクした。
絶望を倒す!ではなく受け入れる。絶望は無くならない、でも夢も消えない。夢も絶望もあってこその今の私がいる、というはるかの優しくも強い呼びかけは綺麗事で終わらせてない感じがすごくよかった。クローズとの激闘もすごかったけど、絶望を受け入れるはるかに「今は消えてやるよ」と言って自ら去るのも新しい決着のつき方な気がする。
平和は取り戻されたけど、ホープキングダムとのお別れが待っていた…キーも役目を終えてしまい、前シリーズみたく行き来できるようにならなかったのはこの後の展開にとってよかったのかも。別れに涙するトワ、カナタ、はるかのそれぞれの表情が涙を誘った。特にはるかの口元だけのカット…むせび泣き、涙を拭いて再び前を向く。そこからの主題歌・クレジット…この一連の流れが凄すぎて溜息が出た。
さらにはED後の後日譚。子供の持つ絵本は「ななせゆい作」とあり、それぞれ夢を叶えて成長した4人の後ろ姿(はるかはどういう叶え方したのかわからないけどw)…ほんと最後まで余韻を残す終わり方で感動した。すごく楽しかった。
そしてシャットさんはロックと新しい生き方をするようでよかったよかったwてかシャットのメーク・髪型・服装はなんなのwwwプリンセスめざすのかしらwwwシャットさんの今後が気になるよー(^◇^;)
(2016/2/4)
OPにグランプリンセス姿が混じってたり、またAパートだったりで芸が細かいなぁ。
ちょくちょくあるプリキュアの本気作画の戦闘シーン好きなんだけど、今作は結構あってよかったなぁ。今回のクローズとの戦いも。
終始はるかの成長物語でまっすぐ突き進んでくれて、なんかこっちのも達成感がある。はるか、キュアフローラは今までのシリーズで一番好きなキャラクターかもしれない。
そして作品自体も自分がみたシリーズ中では一番ピッタリ来たものだった。ボックス購入を検討するレベル。
サブキャラも活き活きしていてよかったなぁ。
ここ数年来の良作だった。
絶望はなくならない、けど今は消えてやる、か。どこかスイートプリキュアを思わせるラストだったけど、単純に悪を倒すのではないラストは悪くない。
シリーズ通して全体的にもほぼ不満は無かったし、特にこのラストは良い締めだった。
あくまで子供向けアニメの範囲で、かつ勧善懲悪にし過ぎず、それぞれのその後も覗かせるような、個人的な好みで言えばかなり好きなラストだった。