原則やっちゃいけないと言われている主観変更。最後がロッテ主観なのは、「神々の黄昏」のごとく、世界が異能の力、地位とは関係ない人々の手に移ったということかと。
イゼッタの悲しい選択は、ゾフィー戦に勝っても戦後処理で、フィーナが突出した戦力たるイゼッタの始末を各国から迫られる可能性を危惧したものかと。フィーナの手を汚させるよりも自分が……と思ったのでしょうか。
対象が魔女と人類だと、「人類にそこまで価値が?」の葛藤があってしかるべきですが、イゼッタのフィーナ個人への思いなので許せます。
手放しのハッピーエンドではないけれど、とても腑に落ちる、納得のいく最終話だった。
ヨーロッパ以外にレイラインは存在しないのか、レイラインが自然に復活することはないのか、というのはちょっと気になったけど。
イゼッタとゾフィーとのラストバトルは、「それを投げるか!?」という無茶な物の投げ合いで、最後に相応しいエスカレート具合。ゲーム「グラディウス」で言うオプション、ガンダムで言うファンネルを使った戦闘も、板野サーカス的快感があり、見応え十分だった。
シリーズ全体としては、こんなにメカアクションが充実した作品になるとは、全く予想していなかったので嬉しい驚き。スタッフの作品に対する真摯な視線が伝わってくる、見てよかったと思える作品だった。
命を燃やしてしまうイゼッタ
つらい