住人の半数が特別な能力を持つ街、咲良田(さくらだ)。
能力者の監視を行う「管理局」の下、住人は平和に暮らしていた。
「目の前の人の涙を消したい」、「誰かに声を届けたい」。
そんな優しい細やかな“願い”とともに、この街の能力は生まれていった。
主人公の浅井ケイは、七坂中学校の2年生。ある日、下駄箱に一通の手紙が届けられていた。差出人は相麻菫-。その呼び出しに応じて、屋上へ向かう浅井ケイ。彼はそこで一人の少女と出会う。彼女の名前は春埼美空――。彼女の一言「リセット」によって、浅井ケイは手紙を受け取った瞬間に戻ってしまった。世界は再構成(リセット)されてしまった。そんな時を戻す「リセット」にはただ、一つ欠点があった。春埼美空自身も「リセット」の影響を受けて記憶を失ってしまうこと。どんなことも決して忘れない「記憶保持」能力を持つ浅井ケイのみが、「リセット」の影響を受けずにいることができる。二人が出会うきっかけを作った少女相麻菫―。彼女は彼にある言葉を告げる。
「貴方たちが、二人でいることには大きな意味がある―」
ケイは春埼と力を合わせることで過去をやり直せることができると思い、協力しようと提案するが……。
能力者が住む街で、出会った浅井ケイ、春埼美空、相麻菫。なぜ、相麻菫は二人を出会わせたのか?二人は、どのようにこの世界を変えていくのか―?見る人の心を捉えて離さない切なくも優しい、時を駆けめぐる奇跡の物語。
原作を最後まで忠実にアニメ化されたみたいですね。
2クール全24話を毎週ワクワクしながら見ていました。
本当に本当にいい作品。原作通りストーリーも素晴らしいがアニメの演出と脚本が秀逸。声優さん方の演技も合間って二期からの盛り上がりに目が離せなかった。一期で視聴中断した人も見たことない人にも見て欲しい作品。
☆☆☆☆
どこがどうとか自分でうまく説明しようとするほどに、
本質を損ないそうだから、難しいけれども、すごく良かった。没入した。
それほどに、
この物語の世界観、それぞれのキャラクターの思考、感情、言葉、音の間、
すべてがのめり込んでしまう、惹きつけられてしまう魅力があった。
これほど没入した感覚はあまりないので、尊い体験をしたと思う。
それなのに、没入していたはずなのに、まだまだ物語の深淵を感じられることに驚いている。
もっともっと浅井ケイ、春埼美空、相麻菫の思考や感情に近づきたいと思った。
もっともっと深くこの物語に入り込みたい。
原作もぜひとも読みたいと思う。
そしてまた、このアニメを最初から見返したいと思う。
素晴らしい作品を、ありがとう。
プロ・フィットの2人、いい芝居だったわぁ。こども先生と石川プロ
どの話も『間』が良かったのは、川面監督の腕前だと思っている。
全部アニメ化するなら6クール欲しいと云っていた川面監督、それでも商業監督として2クールに纏め上げた。
濃密でハイテンポなんだけど、それでも、いつも『間』がちゃんと存在していて、見事。
全体的にキャラクター達のテンションが低く、精神年齢が高いため、テンポの良さを感じた。その分ストーリーが淡々と進むため、盛り上がりに欠ける面もあったが、最終章ではこれまでに出会った仲間がいたからこその結末になっていて、それまでの流れが活きていると実感できた。
ヒロインの美空ちゃんについては、ケイを通じて感情を得ていく様子が丁寧に描かれていて、物語が進めば進むほど魅力的に感じるヒロインだと思った。個人的には無表情キャラは少し苦手意識があったが、この子の場合はポンコツっぽい感じが良いスパイスになっていたと思う。そしてたまに頬を赤くして喜んだりしていたのがとても可愛かった。
【★★★☆☆】💿