カミーユ父のリックディアス奪取が作戦じゃなくて独断だったことに驚いた。しかも、MS戦が始まると若い愛人の肢体を思い浮かべながら、機体の実戦テストができることを喜ぶ。狂っとる。
カミーユは続けざまに両親が目の前でグチャグチャになって、両親のことが嫌いだったのか、好きだったのか、よく分からないようなことをわめき散らす。混乱してるのが伝わってくる。
エマはノースリーブの素敵な制服に着替える。
今回の話を見てこれまで自己中心的であり感情移入が難しかったカミーユの人間性が見えてきた気がする。結局彼が親を無視するような態度を示したり、周囲の人に反抗的だったのは親からの愛を求め続けていたからだったのね。
しかし、両親が優先したのは軍の仕事なわけで。前回唐突に感じたカミーユの態度の変節は元々軍やその世界に親を取られていると感じていたために嫌悪感を抱いていたという背景が有ったのか。……そんな事情が判ったのが両親とも死亡した後ってのはストーリー構成的に残酷過ぎない?
前々回の母親に続き今回は父親が無くなってしまうわけだけど、流石にコレは擁護のしようがないというか、カミーユ以上に自己中心的な人だった。親の勤めは果たしてきたと言いつつ、その直後に私の立場なんて言葉を口にしてしまう。優秀な技術屋では有ったんだろうけど、それ以外の部分がとても中途半端。
中途半端な姿といえばカミーユにも言えることで、シャアが乗り込んだガンダムは既に塗装が終わりエゥーゴの物となっているのに、カミーユの期待はティターンズカラーのままだし、片腕もない。それどころか正式にアーガマに所属しているわけでもない。だから威勢よく出撃しても父を撃つことは出来なかった訳だ
ラストでシーツを握りしめながら泣きわめくカミーユの姿からは人間性が更に歪んでいきそうな未来を予感させるけれど、自身の体験の先輩のような存在であるシャアとの触れ合いで変わっていくのかな?
親を撃つのか、と問いかけながら子を撃つ父親。
カミーユは短時間で両親を失う。頭の中もぐっちゃぐちゃで何言っても反発するわそりゃ。
リックディアスを盗み出してティターンズに向かいながら浮気相手を思い浮かべる親父、クズいなぁ。カミーユが人格者ではない両親に対して愛憎を抱くのも無理はないか……。
カミーユは政治や戦争や世間のことは自分にとってはどうでもいいと言う一方で、ティターンズを激しく憎んでもいるわけで、複雑なお年頃としか言いようがない印象。
シャア・アズナブルは若い頃、士官学校に入る以前から私情を表に出すことはなかった。それはザビ家への復讐とニュータイプが台頭する世を作るという目的のために素性を隠して強かにジオンで出世する必要があったからだ。
アムロ・レイは鬱屈した感情を溜め込んでから爆発させるタイプではあったけど、分別のある少年だった。
カミーユはすぐに飛び出すし、すぐにキレるし、言動に矛盾がある……彼はどう自己形成していくのだろう。
なんというクズな親だろうか。ところで父が殺された後のカミーユの訴えが、昨日私が親に言ったセリフと全く同じだった。笑えない話である