冴えない彼女の育てかた Fine

冴えない彼女の育てかた Fine

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丸戸史明・深崎暮人・KADOKAWA ファンタジア文庫刊/映画も冴えない製作委員会
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動画

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大変良いラブコメだった

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ゲーム制作を通じて、キャラクター達の成長、友情、そして恋愛を描いた、本当に素晴らしい面白い作品だった。ゲーム作りを通じて、クリエイターの苦労や葛藤もしっかりと描かれてて、何かを作ることの難しさとかクリエイターがどういうこだわりでものをつくっているのか、何を大切にしなければならないのかが伝わってきた。主人公の倫也や同人作家の英梨々、ラノベ作家の霞ヶ丘先輩がそれぞれの壁にぶち当たったり、スランプになったりといろんな困難に直面する様子が描かれたけど、それを乗り越えてく姿には本当に感動した。時には衝突することもあったけど、その度に乗り越えて、絆を深めていった。ゲーム制作モノとしての一面がしっかりしていたのは勿論、ラブコメとしても本当に面白かった。まずは、倫也とメインヒロインの恵、そして英梨々と霞ヶ丘先輩の関係がすごく丁寧に描かれてた。倫也と恵のやり取りが面白くて、基本的に淡白で最初は感情を強く表に出すことは少なかった恵も可愛いし面白かったけど、ゲーム制作を通じて倫也と少しずつ距離を縮めて少しずつ感情を出すようになっていく所も良かったし、特に2期8話で倫也にゲーム制作に協力してくれと頼まれ、珍しく感情を強く表に出したシーンは、挿入歌も加わってすごく良かった。劇場版ではかなりお互いを意識している様子や嫉妬してる様子とか恋してる女の子っぽい可愛いシーンも描かれて、倫也とのすれ違いもあったけど、終盤で倫也から想いを伝えられ、その後にキス、そしてエピローグではほとんど夫婦みたいになってる様子が描かれてて、最高にキュンキュンした。最初はタイトル通り「冴えない」ヒロインだった恵が物語を通して最高のメインヒロインになった。本編開始前より倫也と面識があった英梨々と霞ヶ丘先輩は、クリエイターとしての側面をしっかりと描かれた一方、倫也に想いを寄せるヒロインとしてもしっかりと描かれた。普段は喧嘩ばっかりしてるようだけど、クリエイターとして多分誰よりもお互いのことを理解してたと思うし、倫也や恵には言えないような感情をお互いに吐き出すシーンもあって、とても良い関係性だと思った。倫也に想いを寄せてたこの2人の恋が本編中で実ることはなかったけど、2人にとって倫也がすごく大切な存在であること、そして倫也にとっても2人は大切な存在であることは、2人に全力でぶつかっていく倫也、そして2期最終回で2人がサークルを抜けたことに倫也が涙を流したシーンからも伝わってきた。劇場版で英梨々と霞ヶ丘先輩が、恵に対する倫也の恋を応援することを決意するシーンは最高に感動した。2人もまた、この作品における大切なヒロインだった。主人公の倫也は、中々図々しかったりデリカシーがなかったり、ヒロイン達を振り回し、また彼も振り回されるようなキャラクターだったけど、ゲーム制作を決意してからクリエイターとして成長してく姿はカッコ良かったし、恵や英梨々、霞ヶ丘先輩達のことを大切にしてるんだってことも伝わって来る良い主人公だったと思う。ストーリー全体では、ギャグが面白かったり、メタ発言したりとコミカルな場面も多くて、シリアスな時もある一方で楽しく見ることができた。他にも、良いシーンでは挿入歌も流れてて、そのシーンの感動がより引き立つものになってた。劇場版のエピローグでは月火が経って、ゲーム会社を立ち上げた倫也と恵が、英梨々、霞ヶ丘先輩、美知留、出海と共にゲームを作り始める様子が描かれて終わってた。ゲーム制作モノとしてもラブコメとしても本当に素晴らしい作品だった。

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音楽
良い

TVアニメ2期以降の原作エピソードを圧縮しつつ、けれど圧縮を感じさせない形で原作終盤までの物語を再構成していたね
久々に本作を視聴したものだから懐かしい感覚に浸りつつ、その上手い構成としっかりと描かれた情緒に感銘を受けてしまったよ

本映画で主題として描かれているのは「クリエイターの業」かな
本作で最もその傾向が強い紅坂朱音にヘッドハンティングされる形で倫也から離れた詩羽と英梨々が「クリエイターの業」に支配されているのは判り易いけど、同時に倫也にも「クリエイターの業」が見え隠れしているのが映画の面白い点かな

物語最序盤ではキモい妄想を垂れ流して周囲に迷惑をかけるキモオタでしかなかった彼が創作活動を通して、クリエイターの卵になって、そして映画ではクリエイターとして化けようとしていた
まあ、既に一線で戦う紅坂朱音達に比べれば未熟も良い所だけど、最高に可愛いヒロインを描きたくて猛進する彼は充分にクリエイター
そういった意味では本映画はクリエイター達の物語として扱っても問題ないのだけど、倫也達の場合難しいのは「クリエイターの業」と恋心が密接に絡んでいる点か

詩羽と英梨々はクリエイターの道を選んでしまったから倫也から離れる事になった
倫也はクリエイターとして書くためには恵の助けが居る。
人間性を捨ててクリエイターとして自立できるかどうかの差が絶対的な差となって両者を分け隔ててしまうわけだ
倫也は中盤で詩羽達を助ける為に自分のゲームを放り出している。その瞬間だけは確かに倫也も「クリエイターの業」に支配されていたかのようだし、その瞬間だけは詩羽達と倫也は以前のような雰囲気だった
でも倫也が「クリエイターの業」によりその場に居るなら、両者の間に恋心は入り込めないわけで
詩羽達が自身で選んだ道。その果てが当事者にとって凄まじい茨の道でありながら、それでもその道を歩む事をやめられないというのはそれこそ「クリエイターの業」を感じられる部分だったよ
ただ、それが何も報われないというわけではなくて、頑張り続ければクリエイターとしての詩羽達に焦がれる倫也がいずれ追いついてくる。その点だけは詩羽と英梨々にとって救いと言える部分なのだろうね

そういった「クリエイターの業」が主題となりつつも、本作のテーマは可愛いヒロインを育てること。そしてヒロインである恵の最終到達地点が何処になるかと言えば、それは倫也のヒロインになるということで
映画では時間を掛けて、倫也と恵が恋人になるまでが描かれていたね
……まあ、その前からかなり親密な仲になってなかった?とも言いたくなるのだけど

それを感じられる描写は随所に有るね。一方で有り過ぎてそれは付き合う前のドキドキではなく、既に所帯染みた描写でもあったけど
恵は倫也の家に来れば当たり前のように合鍵で入って食事を用意して物の片付けもやったりする
また、シナリオ推敲の為にSkypeするシーンでは流石に映像は繋いでいなかったけど、入浴後のケアをしながら会話なんてシーンもあった
こういうのって交際開始前の高校生男女には通常発生しないような気がするのだけど、それが発生してしまうくらいに倫也と恵の距離は近くなっていて、だからこそ今の恵に対して倫也が現実の恋心を感じずに済んでいたとも言える

だからこそ改めて恵を「好きな人」として見るために恵をヒロインに見立てたシナリオの推敲を二人でする必要があって、時には仲を深める二人を切り裂くトラブルも有って
特殊なのはその状態がそのままゲーム作りに活かされる点か。それは自分の人生を創作にしてしまう「クリエイターの業」ではないんだよね。恵への一目惚れが倫也のクリエイター道の根源にあるから、二人は自分たちの経験をゲームにしてもそれは同時に恋心を育くむ行為に繋げられる
それはそれで詩羽達との違いとも言えるのか

終盤の描写で印象的だったのは倫也・恵と詩羽・英梨々で目の前に広がる坂の様子が異なっていた点か
詩羽達の前に広がるのは何処まで続くのかと言いたくなる無限の坂
倫也達の前に広がるのは少しだけ大きな、そして想い出の坂
その違いが両者のクリエイターとして歩む道の形であり、未来の形に思えたよ

エンディング後のおまけシーンは良くも悪くも騙されたせいで一瞬妙な心情になってしまったよ(笑)
どうやら皆してクリエイターの道をそれぞれの形で突き進んでいるようで
あの頃とは違うクリエイターとして活動を続けながらも、あの頃とは違う理由で再び合宿を開けた倫也達の様子を知れて、そして乾杯の音頭できちんとフィナーレを迎えられた。それは視聴者としても充分にめでたしめでたしを感じられる終幕だったかな

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これこそが観たかったラブコメ!終始ニヤニヤが止まらなかった!

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メインヒロインのシナリオを作りながらストーリーが進んでいく。
恵の細かい仕草やリアクションの一つ一つが完全に恋するヒロインだった。食べかけサンドイッチをしれっとむしゃるな。
クリエイター組は作品を作る点に関しては倫也に選ばれたが、恋愛では選ばれなかった。えりりの失恋や恵が涙するシーンはぐっと来た。
皆が夢を諦めないハッピーな終わり方で後味がよかった。エピローグ後のおつかれの挨拶、どうみても中の人達の素の収録で笑う。

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安野希世乃ちゃんの声めっちゃ好き。恋愛っていいですねえ〜〜!うっうっ

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「冴えない彼女の育て方」という作品のラストを飾るにふさわしい、この作品の魅力全てを味あわせてくれる最高の映画。ゲームのシナリオと倫也と恵の気持ちが少しずつリンクしていく展開はもうニヤニヤが止まらない。何より恵の一つ一つの仕草や表情が可愛くて仕方ない。まさに「胸がキュンキュンするようなメインヒロイン」そのもの。そして告白後に倫也のセリフが"メインヒロイン"から"女の子"に変わる演出も素敵すぎる。その後のエピローグで大人になった姿もかなりのボリュームで描かれていたのが素晴らしい。見たあともボーッとしてしまうくらい余韻に浸れる大満足の作品でした。

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開始30分は完全に夫婦のやり取りでこれがあと一時間続くのかと思ったがその後急転直下で一気に雰囲気悪くなると言う...これが原因で相当イライラさせられていた。ただこれ恵さんと不倫理君をくっつけるには必要なことだったのかもしれないっすね。その後二度目の冬コミこそ完全成功で終わってめでたしと思いきやEDの後に安芸は暗い未来を過ごしていた...というネタを突っ込んできおったw実際はめでたくクリエイターとして成功して幸せな夫婦生活を送っていたのでした。めでたしめでたし。尚婚姻届はまだ出していない模様。

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求めていたものが100倍になって帰ってきた
全く不満のない最終回だった
エンドロール後もよき

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良かった〜!
加藤を本当にド本命のメインヒロインまで持っていったな〜!もう可愛くて可愛くて仕方がない。全員加藤好きになっただろ。誰もが羨むメインヒロインになっただろ。オタクなので一期の最初モノローグを最後に繋げられたりすると叫んでしまう。分かってるな!最高!※他のお客様の迷惑になりますので実際には映画館では叫んでいません
ここまでやっといて加藤が「変わった」って感じがしないのが良いな〜。
激甘で美味しかったです。悪いと感じたところもあった気がするけど全部忘れた。

以下メモ
・倫也の1番になるために死ぬほど努力して神絵師になったら雲の上すぎてポイされた英梨々可哀想すぎて草
・始発で買いに来たサークル新作ゲームが目の前で売り子やってるカップルの実話が元だと知ったらオタク達ブチギレそう
・スタッフロールで詩羽せんぱいと英梨々マジで下の方にあって笑った
・思ってたよりかなり美智留の出番多くて嬉しかった
・詩羽せんぱいは辛い役目を引き受けるケースが多かったがその分肉体的接触や肌色披露は多かったので㌧㌧
・頭の回転が鈍いのでエピローグマジで「!?!?!?!!?!?!?!!?」ってなって超面白かった。同時に二次創作の無限の可能性を見せつけられてテンション上がった
・最後実際にキャストが飲んでて草

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原作のストーリーは崩さない形でしっかり映像でも感動させてもらいました。恵が本当に可愛くて、ひたすら胸キュンさせられるのだけれども、えりりやうたは先輩のシーンで涙がこみ上げて仕方がなかった。後日談もしっかりこくておなかがいっぱいです。

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