ポップのあかしが光らないのには何かあるんか?
ダイの新技の解説が全くないのはなぜ?バーンとの再戦で明かす感じかな。
ミナカトールって、風邪薬の名前みたいな語感があるなと。
ポップに足りなかったのは自己肯定感かなと。それをマトリフ師匠が支えてくれた。驕らず自分を信じぬくことが本当の自信なんだろうなと。簡単ではないけど、人はその間を揺れ動きながら成長するのかなと思う。
ロンベルクがダイの剣2.0を持ってくるタイミングの良さよ。
ジャンプコミックス24巻から、25巻冒頭ほんの少しの分まで。表紙裏コメントは稲田先生で、海外のダイ大ファンについての話題。
以下、先の展開のネタバレ要素も若干あり。
前回から引き続き、破邪の洞窟攻略。輝聖石と共にちらちら映るレオナの胸元が、気になって仕方がなかったことは正直に言わざるを得ないがw
それはさておき、戦闘シーンでサイクロプス、シルバーデビル、ゴーレムらをどつき回すマァム。
例えば、マァムが蹴り一発で倒したサイクロプス。DQ2でのサイクロプスを思い出して頂きたいのだが、たとえこちらが最高レベルであっても一撃で倒せるほどヤワな敵だったか?
今のマァムが、とんでもない達人の域にまで成長していることがよくわかる。相変わらずの動きのキレで、めちゃくちゃ格好いい。
ミナカトールの契約シーン。EDのクレジットで「神の声」と呼ばれていた存在は、この破邪の洞窟自体が「人の神」によるものであることから(62話)、声の主も人の神自身であることがまず間違いない。その人の神が、レオナに「この大いなる力を得るにふさわしい大義があるか否か?」と問うた。
これに対するレオナの答えは「大地を、国を、人を守りたい」というもので、自ら正義を定義するような独善のある答えではない。「正義の定義になど関心がない」と言う方が近いかも知れないが、これは「あくまで隣人を守りたい」という、プリキュアの初期シリーズのヒロイズムとよく似ている。レオナが答えた大義をこそ、フローラは正義の心と呼んだが。
では肝心の人の神は、レオナの答えをどう思っただろう?レオナの本質が正義であること、実は人の神にとっては分かり切ったことであり、それが「どう言語化されるか」ではなく、自分の正義を信じる心の強さが試されていた気がしてならない。レオナは道中に、「それよりも先に進んで、大破邪呪文を手に入れる方に賭けましょう」とも言った。この自信も、人の神に試された心の強さに通じている気がする。
もっとも、これを全面的に褒めて良いかは微妙でw、大胆な意思決定が出来るレオナは生まれながらのリーダー。ポップの様に論理的な裏付けを行うことが出来る、冷静で慎重な者とのバランスが組織には必要なのかもしれない。
さて、そのポップである。ダイの折れた心を救ったばかりと思えば、今度は自分自身の心の問題と向き合わなければいけないのは、なんたる因果か。
頭の良いポップのことだから、自分を痛めつけることからは何の気付きも得られないことは良くわかっていたと思う。(ここで、アニメオリジナルの駄目押しで、自分にベタンを撃っていたのはよかった)
マトリフがポップに行った助言、先の展開を思えば驚くほど的確であるなと改めて。元々憶病者だったポップが、ここまで来ることが出来たことには大きな意味がある。最後に向き合わなければいけないこの心の壁、これを乗り越えることは、メンバーの誰一人として持っていない強さとなって、一行を救うのではないか。
「人間の神の造った洞窟に、何故こんなにもモンスターが?」
「大昔の賢者は『この破邪の洞窟の最下層が魔界につながっているかも知れない』と書き残しているわ…」
これ原作にないやりとり。女王陛下、いま大事なことをさらっと言いませんでしたか?w
アバンストラッシュについては、まだ語る時ではない様なので機会を改めて。
レオナの言葉はみんなに勇気を与える、背中を押してくれるようなポジティブな要素が強いよね。
それぞれの修行の過程を丁寧に描くからこそバトルでのエモさに繋がるんだよな。
ポップが心中吐露して師匠と会話するシーンも良かった。
真・ダイの剣、かっけえ!