「よそはよそ、うちはうち」の究極形で、馬が合わない人はそれっきりで改心することもなく、無理のない範囲で羽目を外すようになった主人公だけが、知らず知らずのうちに納得して勝手に変化し、その歩みに続く人が増えていくというなんとも奇縁で満ちた、生ける青春の物語だった。
最初はただのハンナの自殺とハンターによる幇助の関係だと思っていたが、登場人物とそれぞれの思想という情報の多い状況が無関係を嘲笑うように入り混じっており、手放しでの推理を受け付けないものになっていた。だが、そのもはや誰が誰と手を組んでいようとおかしくない空気が、むしろ怪しさを除外して、彼らの価値観の相違こそが、事件を引き起こしたのではないかという先入観が真相に近いように感じた。
また、今回脈絡もなく津軽が舌を出したように見えたのは、6つ目の暗示としての行動だろう。
とはいえ、銀の釘を持っていたハンターの時系列が上手く整理できていないので、ハンターまわりの思惑については考えが浮かばなかった。だが、前回言ったような銀の釘を布で包むという回りくどいことをせずとも、聖水であれば瓶の状態で吸血鬼は当たり前のように持っておけるだろうと思った。
あとは、御者マルクが食卓の下を執拗に見ようとした怪しさは、思い違いでいいんだろうか。
今回は前回に比べて色々な自販機が見れたが、新要素は短編のストーリーでの公開で、前半での被害に遭った集落の復興にて役に立ったのは一般的な自販機だった。それに、もう飲料のラインナップに触れられることがなさそうなのが、正直勿体なく感じる。
途中でゴムが出てきたり、子供に自販機を通してギャンブルを教え込む老人がいたりとぶっ飛んだ要素があったが、一話に一回はこれからもそういった話が見てみたくなった。また、人間から亜人までのキャラのつくりがなかなかにセンスが良かったのが印象的だった。
公衆浴場に行けば亜人の全裸が見られるんですか!?
ゴムやらシャンプーやら、生前主人公が買ったことのあるものしか売り物に出来ないとのことだったので、もし婦人用の商品が出てきたら主人公に対して審議の必要がある…
異能で戦う相手が純然たる人という点での不安要素はあるが、今のところ戦闘は小洒落ていて嫌いでない出来。
それよりも、恋愛の要素が充実していて今しばらく見ていたいが、二人を阻む障害の展開もまた楽しみである。
だんだんと初見の目にも、小村のヤバさが浮き彫りになってきたんじゃないだろうか。他の生徒との絡みも増え始めてこの作品の醍醐味になる要素が出始めているから、ここから楽しみがもっと多くなるだろう。
アニメ版ではバールでコインロッカーをこじ開けようと試みるシーンは省かれていたが、紅莉栖の推論と桐生萌郁の結末によってそれが証明されるようになる論理的で良い改変になっていた。
なかなかに下品だった。
敵のフォルムも悪くないし、やはり予算のあるロボットものは観やすくて良い。
ノワールというのはメイガスの種類の一つで、かつあまり突飛した性能がないタイプなんだろうか。
幸の薄い描写がよく表されていて、辛い過去を夢で思い返してしまうところはすごく心に来るものだった。まだ好みの作品になるかは決められないが、時代設定は好きなのでまだこのまま観ていきたい。
OPのラッミスのトレーニングのシーン良いな。
思った以上に自販機の要素がナチュラルに出てきていたので、企業の協賛もないあたり、あくまでメインは異世界ダンジョンなんだろうか。