サービス開始日: 2019-06-04 (2000日目)
原作とコミカライズ既読。
原作の描かれた時期からすれば当たり前なのだが、むせかえる「ゼロ年代アニメ」感にクラクラ。視聴者を置き去りにし、「花」「教示者(エノーラ)」「世界を穿孔せよ」など固有名詞を出しまくり進んでいく1話のノリ、令和の若い子には通じなさそう。
原作は固有名詞そのものが壮大な伏線になっている、という小説だからこそできる構成だったのでアニメ化には不安があったのだが、「専門用語が出る度に、画面に『その専門用語の読み』が出てくる」という荒技すぎる解決策は絵面が面白くて笑ってしまった。
各キャラのビジュアルは基本的に解釈違いはなく安心。だけど、ベルのデザインはやっぱ文庫版のキム・ヒョンテ版が一番しっくりくる。
一番驚いたのはOP。「あの演出」をやったってことは最後まで駆け抜けてくれる、と信じていいのだろうか。コミカライズ版は一巻の部分で終わってしまったので、アニメには最後まで走ってもらいたいところ。
「魔王」「魔王自称者」「詩術」など専門用語がいきなりポンポン出てきて混乱もあったものの、同時にワクワクもあった。量産型「ナーロッパ」的ファンタジーがデファクトスタンダード化する中で、独自の世界を作り出そうとする作者の姿勢はそれだけで評価したい。
修羅であるソウジロウの異常性をまざまざと見せた第一話。今後はソウジロウとそれに比肩する修羅が鎬を削っていくのだろうか。絶対面白いじゃんソレ。
「ヒューマノイドの電脳のコピー」がいかな悲劇をもたらすか、ということを端的に描いたエピソード。「どうして私が裁かれるの!?」というフィーの叫びが胸を打つ。絶対いるだろうな、別れた子供恋しさに電脳をコピーする親…。この悲劇を生まないために須藤先生はお母さんのクローンを探そうとしていたんだね。
この世界にまるで「神」のように座する「超高度AI」のもたらす影響を描いた2篇。
前半は陰謀論に堕ちちゃった人の話。超高度AIって「神様が現実に現れちゃった」みたいなもんだし「支配されてる!」って錯覚しちゃう人、この世界には五本木に限らずいるだろうなあ。描かれてないだけで、既存の宗教感もだいぶ変わってそう。
そして後半。「超高度AIという神秘的な存在がかえってスピリチュアルブームを呼ぶ」「宗教の世界にAIは立ち入れないから、そこはまだ人間の領地」という着眼点がシャープすぎる。たとえ偽善であっても善は善。それで救われる人がいるなら偽善を成し続けるという勅使河原の信念が美しかった。須藤との会話からすると勅使河原も超高度AIの関係者なんだろうけど、「超高度AIには人を救える力があるのに、彼は誰も救わない」という失望、根深そう。ミチはなぜ神にも等しい力を市井に分け与えないのか。この理由は残り2話で少しは明かされるのかな?
前篇は口を閉ざした家族と人権屋の熱意のすれ違いが生んだ悲劇。人権屋のにいちゃんの「受けられるべき治療を受けさせないのはネグレクト」って言い分にはちょっと頷くけども、お節介が過ぎた。ていうか自身も団体の知名度を上げるためにあの家族を利用しようとしてるフシがあったし「お前が言うな」感。
後篇はタイトル通り「人間とはなにか」を問うエピソード。あんな未来になって(ヒューマノイドでない)AIの知性が上がってもモンスタークレーマーは消滅しとらんのかい!!AIとの対話に納得しない人がいるのでスケープゴート役として「クレーム対応係」が残ってる世界、嫌すぎる。「怒ってる人は想定外の事態が起こるとバグって怒りが収まる」って話、伊坂幸太郎の小説であったな。
1話視聴後原作を買ったけど、原作を読んだ後だとセリフが少し削られてるのが気になるな。特に女子トイレでの菫子のセリフは気に入っていただけにオミットは悲しい。「今おいくつですか?」の演出をちゃんとやったのはいいけども、それも後回しにした意味が見出せない(単に時間配分の問題なんだろうな)。
いつもより筆が乗ったのでnoteにお気持ち長文を書きました。よかったらみんなよんでね。
癖の強い世界観がお出しされたなあ…全く先が読めなくてワクワク。
ヨウカは一度は止まった7Gのスイッチを押し直したように見えた。どこかでこの世界を壊したいという思いがあったってことかな。
爆乳!デカケツ!!まろ眉!!!おデコ!!!!メガネ!!!!!年下を「少年」呼び!!!!!!!こんなんエッチ超えて◯ックスやんけ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!
しかもロリにモードチェンジできるとかオトクすぎるぅ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!
自分は菫子さんほどの熱はなかったけども、少しでも創作を齧った身としては菫子さんの気持ちわかっちゃうなあ。一度でも勝利の美酒を味わったのなら尚更、命を削ってでもあの頃の輝きを取り戻せるならそうしたいよね。血混じりの涙と叫びが切ない。それを優しく引き戻す化野くんもかっこよかった。
内容は男女バディで、都市伝説に巻き込まれていくかな。SCP財団とか「断章のグリム」とか好きだったから性癖は置いといて内容にも期待度高いかも。
「ヒロインがド性癖」というよこしまな動機で録画したけど、これは思わぬダークホースかもしれん…。
悪役が最後の一話で出てきてべらべら野望を語っていくの、ダメなアニメでよくあるやつ…
ユングハルト博士もまた、エヴァ博士とは違う方向性でネアンに魅せられていた。でも、ネアンに人間を超える可能性を見出してルジュを「お前は短期間で成長を遂げた」とか褒めておきながら立ち向かってきたら殺意バリバリで倒しに行くのはよくわかんないなあ。そこは、叶わないと知っていても一度は「私のもとに戻ってこい」とか言う場面じゃないの?
そして結局コードイヴを発動させてネアンは解放。さりげなくジーンもネアン解放に同意してたけどアナタ「無思慮にネアンをコードから解放したら社会に混乱が起きる」とか言ってませんでしたっけ。
ネアンは来訪者の尖兵で、生まれからして自由など想定していない存在だった。ならなんで人間らしい人格なぞ与えたのか。
いよいよアルターたちとの最終決戦。ネアンの未来はどうなるのか。
いつもより筆が乗ったのでnoteにお気持ち長文を書きました。よかったらみんなよんでね。