無謀な計画を強行してほしくないから離脱したフェレスも、
友人を意思に反する作戦に巻き込みたくないから引き留めなかったエクアも
心境は理解できる。
人望が無いマルテースの要求を、フェレスは聞き入れないだろうから
引き留めてほしいとエクアにすがるしかなかったのだろう。
コーチ陣の間ですら意見が一致してないのに
自分で答えを見つけろと若手に求めることに無理があると思う。
黒板の前で議論する場面を眺めていると
技能の巧拙の問題でなく、性格の相性の問題ではと感じた。
リディアの死を阻止することで道が開ける可能性に懸けたくなった平行世界のヴァルヴァトスの心情はわかる。むしろ、アードからその案を切り出し、
平行世界のヴァルヴァトスが提案を拒絶して袂を分かつ展開のほうが自然だったのでは。凡庸ではあるが、本作はその逆のことをやっている。
歴史物にも、脚色によって、展開は定説と異なるものの記録上は歴史書と一致する、という設定は先例がある。
(『スパルタカス』。歴史書では反乱兵スパルタクスは処刑されたことになっているが、ある舞台作品で
カエサルがスパルタカスの武勇を惜しみ、表向き処刑したことにして彼を解放した、としている)
現代人が史実と認識している事柄は、あくまで「歴史書に書かれていること」にすぎないから、歴史を変えたくないのなら
「歴史書さえ」変わらなければ良いだけだ。転移した過去の世界は専制社会で、魔法の世界なのだから大本営発表など日常茶飯事だろうし
真相を隠すことは一定期間、一世代くらいでも可能ではないだろうか。
頑固で魔法耐性の強靱そうなリディアを懐柔しなければならないという難題が立ちはだかるが。茨の道ではあるな。
放送日程変更
びわ湖放送
第10話:6月22日 ➔ 6月23日(時間帯は同じ)
1日延期
「テレ東音楽祭2022夏」による日程調整に伴う
https://web.archive.org/web/20220622141628/www.bbc-tv.co.jp/timetable/details.php?id=0x082b&td=20220622