クライマックスの場面にバトンを渡し続ける描写が挿入されるのが本当に完璧。
「大嫌いだけど大好き」/「悪魔だけど信じる」/「お前のために泣いてやりたいけど、涙も枯れ果てた」/「殺したけどどこかにいて欲しかった」
悪魔でありながら人間でもあるという「矛盾」した存在であるデビルマンを象徴として、様々なキャラクターの矛盾した心が描かれていたように思う。
しかしそれは批判ではなく、矛盾を含めて受け入れるという優しさに満ちた描かれ方であったように感じた。
ガタイが良くなった結果として視聴覚室でAVを見始めるの面白い。あと「デビルマンのうた(編曲:牛尾憲輔)」という文字列の破壊力。
話自体はおよそ考えられないほど面白くなってきた。「プリンセス・プリンシパル」の次に大河内一楼が脚本を書くのがこれってのがすごい。
恐ろしいほどよくできた1話。
「いつか、俺の言った事が分かる時が来る。そして初めて、自分がたくさん火傷している事に気付くんだ」/「“愛してる”を、知りたいのです」
個人的に街灯でぼんやりと照らされることでむしろ深く感じられる宵闇の描写が良かった。
キャラクターの表情、特に自分の出自をアラトに聞かれたレイシアが誤魔化すところ(困った奴だ、という表情を作っている)やユカが登場するシーン全般が良かった。