降り積もった雪を照らしだす月夜が残酷なほどに美しい。次第にキラキラと輝く雪の結晶が空から舞い降りてきて、まるでレミとヴィタリスを優しく包み込んでいくよう。ヴィタリスの穏やかな表情。レミを慈しむ透き通った瞳。この作品には印象的なシーンが多いけど、ここまでで一番深く心に突き刺さる名場面だった。
再びつらい回… レミは他の世界名作劇場の作品と比べて半分の長さ、半年分の尺しかないからか、ストーリー展開が少し性急に感じられるところがちょっと残念… 通年で作られていたらと思わずにはいられない。
宇宙より遠い場所は登場人物たちの表情が豊かで良いなあと思う。
キマリの親友の冷めた感じはちょいちょい気になってたけど、どうやら来週表面化しそうな予感。
今話でボルドーに到着。地名がでてきたので、気になって地図でここまでのルートを追ってみると、レミの出身地シャバノン村は、レミの衣装を買ったフランス中央にあるユセル近郊にあるとのことなので、そこから西に約280キロほど旅してきたことになるらしい。
いいお話だったし、相変わらず作画は素晴らしいんだけど、見ていていまいち作品へ入り込めない感がある。音楽があまりあってない気がするからかな〜。
100日目の奇跡のお話。レミのお話は単に感動的というだけじゃなくて、いろいろなものを抱えながら生きている人々の切なる願いをロマンチックに描き出しているような響きがあって、そこがとても切なく物語的でうっとりしてしまう。
初代のキノは、シリーズを通して何処か不気味な、不安げな雰囲気を纏っていて、それが視聴者に物語の深淵さを印象づけるような余韻、残響を作り出していると思う。そこが2期とは決定的に異なるところであり、僕が初代を好きな理由だと思った。
人間は様々なものを次の世代に継承できるようになったけど、本質的に受け継がれていくものは、人が生きてきた意思であり思い出なのかもしれないと思う。