ダイアナかわいい。
「太陽と月のあらん限り、我が心の友ダイアナ・バリーに忠実なることを、我厳かに誓います。」
「驚くじゃありませんか。あの子が来てからまだ2,3週間しか経っていないのに、もうずっと前からいるような気がしますよ。あの子のいない家なんてとっても考えられません。でも兄さん、だから言ったじゃないか、なんて顔はしないでくださいよ。そんな顔は女からされても嫌だけど、男からじゃ我慢できませんからね。」
☆
船内の様子や生活がけっこう細かく描かれていてへーと興味深かった。そして、やっぱり南極行くっていうのは並じゃないのな。
4人で目線合わせのリレーをして、甲板へのドアを開けるシーンが好き。
「出来るだけ親切に良くしてくれるつもりだったんだと思うわ。良くしてくれるつもりがあったんだもの、それが分かっていれば、いつもそうはいかない事があっても、たいして気にはならないものでしょう?」
きおくにないことはなかったこと
きおくなんてただのきろく
きろくなんてかきかえてしまけばいい
「私はここにいるんだよ。だから、ずっと一緒にいるの」
「あっちとこっち側とどっちが本物とかじゃなく私はいたの。私の存在自体がワイヤードとリアルワールドの領域を崩すプログラムだったの。アリスだって誰だってみんなアプリケーションでしかないの。肉体なんていらないの、本当は。」
「違うよ。私よくわかんないけど玲音が言ってる事間違ってると思う。こんなに冷たいけど、でも生きてるよ、玲音の体。私だって、ほら、ね。」
「ドキ、ドキ」
ナウシカやラピュタの原形といえるような作品で、そこかしこにこの二つに持ち込まれたんだな、と思われるネタやアイディアが散りばめられていて、それを発見する楽しみがあった。
人間が自然を捨て去り、ひたすら科学文明の発展に邁進することに危惧し、立ち戻って自然に寄り添って生きよう、という宮崎作品に通じるテーマ性が、初期のこの頃から既に表現されていた事に何か感慨深いものを感じた。
また、コナンがとても男らしく、 (少年にも関わらず ) 包容力のある寛容な優しさを持っていて、時代性もあるのだろうか、最近のアニメ作品ではこういう主人公はまずお目にかかることがなかったので、新鮮で印象的だった。