四畳半神話体系のオペラ版、もしくはエンタテインメント色を強くしたもの、といった印象だった。四畳半の世界観をそのままによりダイナミックな動き、カメラワークでスケールアップした映像に浸ることができて満足。また、四畳半同様、ラストは青春劇らしい清々しい感動で終わったのも気持ち良かった。一方で、劇場版という制約上仕方ないのかもしれないが、人物の心の変化がやや唐突に感じられて、人物への感情移入や物語への没入度は、四畳半に比べるとやや淡白に終わってしまった感じはあったかな。そして最後に「ご縁」って言葉は素敵だなと。絆よりか好きだ。
えっと、最終的には鉄華団のやってきた事は何の意味なかった、って解釈でいいのかな・・なんで50話も付き合ってしまったんだろうという虚しさを感じる・・・。
高橋先生が「違い」に悩み、受け入れられていくのを見て、まるで自分も救われたような気分になった。バンパイアの血もデュラハンの首も雪女の肌も、そして高橋先生の頑張り過ぎも、そのままで、そのまま「違った」ままで良いのだ。いや、違っているからこそいいのだ。