OPで動くレーバテインを見た瞬間、テンション上がりまくり。原作小説に初めて登場してから流れた時間を思うと、感慨深い。クロスボウの活躍も楽しみ。
青くてツルツルの路面は、もうちょっとアスファルトっぽい色と質感にできなかったかな……。メリダ島基地の要員が、何か言う度に手を止めてテッサの方を振り返るのは、プロっぽくない感じ。
原作小説には強い思い入れがあり、期待と不安がないまぜになって、ちっとも冷静に見られる気がしない。
まずは順当な立ち上がり、と言えるのではなかろうか。全体的に流れが淡々としており平板な印象なのが気になる。例えばゼロアワーを迎えてついに日常の崩壊が始まるくだりは、もう少しハッタリを効かせてもよいのでは。
最近過去作を一通り見返したが、過去作がアップコンであったのに対して今作はHD制作、精細でクリアな映像が目に嬉しい。メカ作画も、3DCGに手描きのディテールをプラスするヤマト方式で、静止時の描き込みは非常に見応えがある。
TOKYO MXで放映の最終話、思いっきり途中でぶった切れてるううう。尺不足?
原作小説からかなりボリュームアップしているが、原作者自身がシリーズ構成を担当していることもあり、自分なんぞでは問題点を全く思いつかないくらい、完璧と言っていいアニメ化。強いて挙げれば、かなめによく似た娼婦に宗介が出会うシーケンスが冗長に感じるくらいか。
にも関わらず、自分の中では原作小説を読んだときに感じた圧倒的なカタルシスを、アニメ版が超えることはついになかった。
これはもう、一冊(本作の原作である「終わるデイ・バイ・デイ」は上下巻だけど)を一気に読める小説と、一週間空けつつ細切れのTVアニメとでは、同じ内容でも印象が変わるという、メディアの違いからくる不可避のものであろう。
一冊を通して物語の流れを作っている小説のTVアニメ化は、本当に難しい……。