眼鏡のレンズ越しの部分だけ店長の輪郭がズレているのに感心。……なんだけど、右のレンズは内側に、左のレンズは外側にズレているのは、ミスなのかそういう設定なのか気になる。
今回はちな氏の一人原画で演出も担当しており、アニメーターの個性が感じられる回だった。本作はたまにこういう回があるのが楽しい。
はあああ……エンディングがエロいよう……。
原作イラスト担当の鶴崎貴大氏のファンといたしましては、氏のイラストがたっぷり拝めるエンディングだけで満足でございますよもう。
アニメ本編は、原作イラストの絵柄の再現をもうちょっと頑張って欲しいかなーとは思うけど、エフェクト作画はイイ感じだし、ストーリーはサクサク進んで見やすいし、アクションの見せ場はちゃんとあったしで、なかなかに楽しめた。
私からも本作に一心不乱の拍手を。
アクションを、ただガンアクションだけを突き詰めた、シンプルで、だからこそ力強い作品だった。登場する人物や銃の特徴が明確でバリエーションに富み、それらの組み合わせの妙があり、それぞれの持ち味が生きる見せ場があり……と、アクション物としての基礎体力がとても高い。(翻って最近のロボット物の基礎体力の低さよ……)
また、そのアクションも、ゲームだからこそ可能なアクションになっている点に感心した。例えば今回のAパートのレンとピトフーイの決着とか、もし血が流れるリアルで同じような戦い方をしたら、もっと陰惨で見るのがツライものになっていたと思う。
そして、アクションが連綿と続く中で、それぞれの登場人物が選択する行動を通して、その人物の人となりや生き様といったものが強く立ち上がってくる。優れたアクション物はそういうものだし、この作品もそうだった。
とても楽しい3ヶ月間だった。
WEB先行上映で視聴。面白かったあああ!
まだあまり認知度が高くないようなので、一人でも多くの方に知っていただき、できれば見ていただきたい。
ファンである水上悟志氏の描き下ろし原作ということで、どうしても期待が高くなってしまいがちで不安もあったのだが、十分期待に応えてくれる第1話だった。このちょっとズレた会話、日常と同居する非日常、確かに水上作品だ……。短い尺でも的確に感情を揺さぶるエピソードを繰り出してくるあたりも。
作画も、水上作品らしさをしっかりと感じさせつつ高いレベルでまとまっており、見応えがあった。
ファンとしては、氏の「惑星のさみだれ」のさみだれがこっそり登場していたのも嬉しいお遊び。
登場人物や基本設定や世界観といった視聴者に提示すべき情報のコントロールも的確で、アクションの見せ場もあり、主人公の意外な立ち位置や謎の提示でつづきへの興味をかきたてつつ締める、非常にうまい第1話だったと思う。ああ、次回が楽しみと心から思えるアニメがある幸せ……。
せっかくテッサの脱衣シーンがあったというのに、これまでで最もしょんぼりな作画で心底がっかりですよもう!
残る2話は7月18日から順次各局で放映とのことで、楽しみに待ちたい。
本作と「あしたのジョー」の関係は、「本歌取り」と表現するのがよいのではないかと愚考。本歌である「あしたのジョー」の断片を、本歌とは異なる文脈で組み込み、しかし受け手の本歌の記憶を喚起することにより重層化する。こんな方法があったのか、と驚かされた。実に見事な語り直しであったと思う。
線それ自体の表情にこだわった作画や、アニメ版「あしたのジョー」を髣髴とさせるタッチの美術もよかった。
素直に見てよかったと思える作品。