本編がいい話なだけに、最後のアレは余韻をぶち壊さないでくれという気持ちが勝る。
次の展開が気になるような引きを作るのも大事だけど、前の話の雰囲気をちゃんと汲んでほしい…。
アメリカ代表、EDで白スク着てるくせに中身真っ黒じゃねえか!
各国が強力な原書の所有権を主張するのは、戦力としてというよりも政治的意図が強いのかなという感じだった。原書がメドヘンを選ぶ以上、原書原理主義者の言うように無理やり殺して引き剥がしたところで代わりの器が早々に決まるとは思えないし。
めぐっちゃん、何かしらの負の感情をぶつけてくるだろうなぁとは思っていたけれど予想以上に重いし根が深かった…。
自分が先導していたはずの関係が逆転して、手元を離れてどこか遠くへ行ってしまうような感覚、焦燥と嫉妬と怒りをごちゃまぜにしたような感情。この場合「どこか遠く」が物理的に遠く、無事に帰ってくる保証もなく、さぞ複雑な心境だったろうと。
ともすれば今後のストーリーが一気に重くなるであろう今回のカミングアウトを、丁寧な積み重ねと心情変化の描写によって後味の悪さを引きずらずに旅立ちまで漕ぎ着けているのが凄い。
「南極」と「キマリのいない世界」。道を違えながらも、互いが正しく歩み寄るための一歩を踏み出したように思える。帰還後の二人の関係や如何に。