憤る先生の姿は頼もしいと思うより先に危なかっしいと感じてしまうけれど、他人から見ればつい最近までの零も同じ危なっかしさを持っていたと考えれば、林田先生は身を持って零を押し留めたと考えることも出来るのかな
教師嘗めんなよという台詞が最近の零がどれだけ周囲が見えていなく思い上がっていたかを感じさせる
そもそも零ってここ最近熱血系になってひなたを、川本家を助けようと行動しているけれど、未成年の高校生でしか無いんだよね。だからそんな彼では踏み込めない領域が確かに存在する
川本家と繋がりが深くなった零だけどやっぱり赤の他人だから家庭と学校の話し合いに絡むことは出来ない。あかりたちの父親が消えた表現し難い哀しみを共有することが出来ない
そういう面では二階堂の問題も同様に零には踏み込めない領域だったはず。島田の「聞かれても答えない理由、そんくらい解れ」という発言は他人が生半可な思いで口出しして良い問題ではないと言外に言っている。
けれど零はある意味川本家以上に身近な存在でありライバルの二階堂だからこそ、その事情に踏み込む決断をする。
そして島田から語られた二階堂の事情は本当に他人がどうこう言える領域の話ではないんだよね。一番楽な選択肢は二階堂を一度将棋から遠ざけ本格的に静養させることなんだろうけれど、将棋を知る島田や零が彼の棋譜を一度でも見たらそんなことは言えなくなる。「将棋でまで弱い人間扱いされたらもう僕は何処で生きていったら良いんですか」という台詞が示すとおり二階堂は将棋の盤上で力強く生きている。それを他人が止めることは出来ないし踏み込むことも出来ない。
でも踏み込まなくても並び生きる事は出来るわけで。それがラストの零の決意に繋がるんだろうね
その決意が今の川本家に寄り添うような別の決断に繋がれば良いのだけれど、どうなるのだろうか?
無人島に流され二組に別れた主要人物たち。ルルーシュとユーフェミアはお互いの素性や考えを理解しているのに対し、スザクとカレンはここで互いの素性をはっきり認識しその後も考えを共有することはない
第一期が終盤に差し掛かっているからこそ必要になってくる話
ユーフェミアは何故ルルーシュが黒の騎士団を率いているかなんて聞かないんだな。マリアンヌの事件について話した辺り、ルルーシュがブリタニアに反逆するに十分な理由があると知っていて今の自分ではルルーシュを止めようがないと判っているのかな?
そしてルルーシュ・ユーフェミア組が和気藹々としコメディ調になっているが、スザク・カレン組はどこか剣呑なまま会話し続ける。
カレンが無念さを抱いたまま亡くなった人を理由に戦い続けるのに対し、スザクは父親殺しを契機にその死と自分がしでかした行為に意味を見出すために戦い続けているように見える。そんな両者だからこそ理解し合うことはない
それにしてもシュナイゼルは底が見えないキャラだね。口や手振りでは人の善意を信じるような行動が目立つけれど、実際の所スザクを囮として使い秘密裏に進めた作戦は、シュナイゼルにとってスザクは只の駒でしか無いという意志がはっきりしている。それでいてそんな感情をおくびにも出さないのだから恐ろしい
前日譚で充分にJupiterが抱える想いについて描かれていたから、まさかJupiter回があるとは思わなかった。そう言えばプロデューサーがJupiterに何て言ったのかまだ明かされていなかったんだっけとあのシーンを見るまで忘れていたよ
Jupiterの信念が揺らいだ時に一番必要な言葉を投げかけたのがプロデューサーだったんだね
SideMとしての主人公は天道輝なんだろけど、アイドルマスターシリーズにおける男性達を象徴する人物は天ヶ瀬冬馬なんだなと再認識できる内容だった
Jupiterがファンを大事にしたいという思い出これまで突き進んできたのは前日譚でも描かれていたこと。けれど今回の話でJupiterの中心である天ヶ瀬冬馬が最初にファンにしたのは北斗と翔太の二人だったのだろうと推察することが出来た。だからこそJupiterは彼を中心として綺麗に纏まっているのだろうね
おすすめのディナースポットで宅飲みを薦める類の感性は面白いなー。
山下の料理が美味しいからこそ許される選択だけど
そういや冒頭で北斗がもてなしてた相手って結局誰だったの…?本当に問題ない?
ルツとチセの関係性が良いね。使い魔だからチセの守護者のような立ち位置でありながら、同時に記憶を共有していることにより兄のような立場でも有る。無謀な行動が多い割に口が重く自分の中の感情を整理出来ていないチセにとって最良のパートナーだね
リャナン・シー登場。
男の血と引き換えに才能を与える吸血鬼。そんなリャナン・シーの流儀からしたら老人で大作家を目指しているわけでもないジョエルなんて「好み」に全く当てはまらない存在。けれどたった一瞬目があった経験が切っ掛けで傍から離れられない。
人間のチセからすればそこには明白な答えがあるけれど、それは吸血鬼であるリャナン・シーの認められる答えではない
リャナン・シーが感じている矛盾はチセにも当て嵌まるもの
アンジェリカからすれば今のチセはエリアスに依存し嫌われないようにしているように見える。ある程度はチセにとって本当のことだろうけど、だからと言って既に家族に満たされているアンジェリカに言われたくないセリフだし、少しずつ変わり始めているチセにとって認められる答えでもない。
又、チセの中にあるエリアスへの感情も他人からすればはっきりと答えの出せるものかもしれないけれど、チセにとっては不明瞭でよく判らないもの。それを簡単な言葉で表現されるのはチセにとってまだ受け入れられるようなものではない
チセ、エリアスと同じく異種カップルのリャナン・シーとの出会いは、エリアスの身体に起こった異変やアンジェリカとの問答で心揺れ自分の中の感情に向きあい始めたチセにとってかなり影響ある出会いだったんではなかろうか。
暗い部屋のシーン、あの場面ではチセは過剰に怖がることはなくエリアスを受け入れるような表情。対してエリアスは朝になったら説明するという約束を放棄して森の中へ。ある意味エリアスはチセから逃げてしまったと捉えることも出来るか
二人の関係は少し進んだけど離れたままの部分もあって。何も話してくれないと不満に思ってしまうのは以前よりも強くエリアスのことを理解したいと考えるようになったからだろうね。
コアが帰省する話と花火大会の話をベースに幾つかの話が同時進行する内容だった。
これまで本作で登場した町並みはヨーロッパ風のものばかり。そして今回舞台となったココアの実家も日本離れした田舎の山中。これで使われている言語は日本語なのだから違和感が凄まじい。けど、今更日本家屋が登場してもそれはそれで違和感がありそうな…
第二期でモカがラビットハウスにやってきた際はそこにチノが居たためにココアは姉としての面と妹としての面を同時に見せていた。けれど、今回は実家に帰り姉と母と会話する展開が中心になった事で妹としての面が強調される形に。こうして見るとココアって普通に末っ子タイプだったんだなぁ
ココアの憧れの先にいる存在としてこれまで描かれてきたモカが母の前では悩める娘の姿を表したのは些細な描写だけどとても良かった
一方のチノはココアが居なくなったことで久しぶりのココアシック発動。無意識にアイスココアを量産してしまう姿は微笑ましい。前半部分ではココアという単語を聞く度に寂しそうな姿を見せていたが、電話でココアと花火の件を話したことで改善。ココアならどうするだろうと考えることで自分から皆を花火に誘ったり、ココアに似合うぬいぐるみを考えたり。又一つ、チノが成長したことを感じさせる描写だった
ココアが小さくなりチノが魔法少女になるあの夢のシーンってどういう意味があったんだろうか?あのシーンだけ毛色が違ったような…?
そういやチノはココアに会えない寂しさからアイスココアを量産していたが、ココアも夢の中でティッピーを量産していた。一応チノに会えないのを寂しがっていたということだろうか?