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全体
とても良い
映像
良い
キャラクター
良い
ストーリー
とても良い
音楽
良い

なんてえげつない前日譚……
幼いエリーの誕生日を家族で囲む祝いの日。そこに別の誕生が交じる事で呪いの日となってしまった。それは転じて魔女の誕生そのもの
本編で描かれるだろう魔女の戦いのプロローグと呼ぶに相応しい話だったよ……

語られるようにGUNDフォーマットは当初医療技術として開発されたが軍事転用された技術。それが人に害為す技術となり、人々に緊張感すら齎してしまった
それは温かな願いが反転し、冷たい災いになってしまった瞬間。これがそのままガンダムとエリーの関係に当て嵌まっているね

幼いエリーは何の先入観も持たない純粋な存在だから様々な思惑が絡むガンダムも純粋に捉えている
となれば、願いや災いを向けられたガンダムをエリーがどう扱うか。それがガンダムとは何であるかを定義付けると言える
だから無垢なエリーが敵MSを瞬殺した点はそのままガンダムの正体

ただ、正体がそのまま全てとなってしまうわけでは無い筈で
エリーはまだ幼いから、今後の成長で別の存在になっていく。同様にガンダムもそうなる『可能性』があるわけで
これから始まる物語で成長が描かれるだろうエリーがガンダムをどのような存在として捉え直すか、期待が高まる前日譚でしたよ



とても良い

ラナーこっわ……
誰にもそして本人にすら文句を許さない形でクライムを手にする為に彼女が描いた遠大な計画。表面上、彼女が失ったものはあまりに多い。だというのにそれらを「王国を売り渡す程度」と言えてしまう人外っぷりが堪らない
唯一の癒やし要素ってマーレの「えいえいおー」だけじゃない…?

アインズが戯れに付き合う形で悪役を演じたなら、それは道化。また弱者の顔で国を滅ぼしたラナーも一種の道化
道化の物語に踊らされたクライムに逆転の力が目覚める事は有り得ず、惨めに物語に取り込まれるわけだ
それどころか王国全土が道化に惑わされた被害者と言えるか……

念願叶ってクライムを手にしたラナーが爛々に楽しそうでマジで怖い……
本作は圧倒的な力を持つナザリック勢の恐ろしさを様々な形で描いてきたけど、彼らを利用して事を成したラナーは一番恐ろしい存在かも…

目的を果たしたアインズ。元人間の彼は瓦礫の国を見て何を思うのだろうね……?



とても良い

龍園と軽井沢の後日談とも言えるエピソード、どちらも綾小路の掌の上という点では同じ
龍園には再起の道が用意され、軽井沢は手駒となった。相手の感情を利用し誘導する綾小路
けど綾小路は…という点が気になった最終回

あれだけボッコボコにした龍園を学校に残した綾小路の意図はあやふや
けど、龍園の遣り口を褒める一方で、クラスを陥れてでも櫛田を排そうとする綾小路を龍園は「心底怖い」と愉快そう
綾小路は龍園の感情を揺さぶって再起の道へ導きつつ、この先も利用しようとしているようで

逆に言えば、利用する価値がなければ相手にしないという事でも有り
可愛らしい表情を幾つか見せた佐藤だけど、敢え無く撃沈
綾小路は振る理由として「好きになってない」と言ったけど、単純に利用価値が無いからだろうね
むしろ軽井沢を焚きつけるという一点でのみ利用されている

軽井沢の感情を振り回した意図は語られた通り。綾小路は無感情気味なのに相手の感情を利用する術に長けている
それだけに自身の無機質さを改めて感じ、未知の可能性に思いを馳せてしまったのかな?

綾小路の変化と底知れ無さが気になるけど、坂柳との対決も気になってくる最終回だったね



良くない


とても良い


とても良い

絶対的な死という現象を前に、それから逃れようとするか、死へ立ち向かうか。それぞれの選択が描かれていたね
魔導国という抗いようのない存在を前にするからこそ、選ばなければならない逃げるか逃げないか。蒼の薔薇とブレインの選択は対極だからこそブレインの最期が際立つ印象

一方で絶対強者のアインズだって死を恐れている。だからアガネイアの情報を得る為ならみっともない姿を晒す事を厭わない
死から逃れる為には恥も外聞も捨て置く姿勢が求められる。ラキュースを攫う為に小芝居やら搦手やらを駆使した蒼の薔薇も同じ
そこまですれば死から逃れられるのだから悪い話ではない

逆に言えば、死に向かうとは己の矜持を誇示する意味に繋がるか
ブレインが狙っていたのは魔導王だけど、遭遇したコキュートスから逃げず正面から対決を願い出た
その誇りと覚悟に敬意を感じたからコキュートスも武人として相対すると
ブレインの死に様を格好良く描いてくれた事にとても満足出来る回でしたよ



とても良い

暴力を信奉する龍園が狙うのは相手の精神の支配。だから軽井沢への攻撃も単純な力任せではない
綾小路がしたのは龍園の行為を極限まで研ぎ澄ましたものだから逆に暴力だけで充分となる
綾小路の恐ろしさを再認識した回だったよ

水攻めに言葉責め。騙されていたし、助けが来ないとまで言われれば普通は心が折れる
でも暴力一辺倒でないから、心が折れなければ耐えられる余地が生まれる。軽井沢が辛うじて見せつけた矜持はそういったものだね
最終的に龍園は軽井沢を壊せるかもしれないけど、この格好良さは壊せない。実はこの時点で龍園は負けていたと言える

トドメとなるのは綾小路のスタンス
龍園を超える暴力を持ちながら、それをひけらかさないし快楽も覚えない。圧倒的な暴力を信念にせず、ただの作業とする綾小路を屈服させるイメージは何人たりとて抱けないもの
綾小路の人間性を感じさせない暴力に支配されたから龍園は敗北したわけだ

綾小路のスカッとするような強さに目が引き寄せられる今回。ただ、気になってしまうのはやはり軽井沢の扱いかなぁ…
龍園は泳がせてこの事態を呼び込んだ。ならその中で軽井沢の被害をどう考えていたのか。またラストの「これでいい」とは……
龍園の非道さが目立つエピソードが続く第2期。一方で綾小路のそれも目立ち始めた気がするよ…



普通

最終回は怪人や島の正体より、本当と嘘の在り方に比重が置かれていた印象
平穏を保つ為であれば、上位存在による真実の隠匿は許されるのか?
システムに拠って真実を管理する島から弾かれたユーレイが神に反抗する物語だったと言えるのかな?

本当と嘘を操るインジャンクションジョーが語るのは人間に心など無いという冷淡な真実
対して、反発するベリィが語るのはひたすらに『感情』。そこにロジックはないけど、それだけにピュア
また、ハックが語るのは他者の真実を受け付けない、自分が見た真実だけを真実とするピュア

ハックが新たな神になる展開は驚きだけど、自分が見た物を真実とする『主観』の彼だからこそ、上位存在が真実を押し付ける形にならないのか
ハックの認識が押し付けられるのではなく、それぞれが見た物をそれぞれが本当と嘘を認識させる形なのかな
管理社会を脱し自由社会へ

視界を自由自在に変えられるけど、同時に管理もされる社会構造が描かれた本作
最終的な着地点は割とストレートなものだったような
見た目や景色をデコで偽るのは良いけど、それに夢中になって見るべき物まで偽っては元も子もない。そういった主張を感じられる作品だったかな

そういや、ずっとハックを男だと思っていたんだけど、仮想世界の様子を見る限り、もしかして女の子だったりする?それが最終回一番の驚きだったりするのだけど……



とても良い


全体
とても良い
映像
良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
良い
音楽
良い

TVアニメ2期以降の原作エピソードを圧縮しつつ、けれど圧縮を感じさせない形で原作終盤までの物語を再構成していたね
久々に本作を視聴したものだから懐かしい感覚に浸りつつ、その上手い構成としっかりと描かれた情緒に感銘を受けてしまったよ

本映画で主題として描かれているのは「クリエイターの業」かな
本作で最もその傾向が強い紅坂朱音にヘッドハンティングされる形で倫也から離れた詩羽と英梨々が「クリエイターの業」に支配されているのは判り易いけど、同時に倫也にも「クリエイターの業」が見え隠れしているのが映画の面白い点かな

物語最序盤ではキモい妄想を垂れ流して周囲に迷惑をかけるキモオタでしかなかった彼が創作活動を通して、クリエイターの卵になって、そして映画ではクリエイターとして化けようとしていた
まあ、既に一線で戦う紅坂朱音達に比べれば未熟も良い所だけど、最高に可愛いヒロインを描きたくて猛進する彼は充分にクリエイター
そういった意味では本映画はクリエイター達の物語として扱っても問題ないのだけど、倫也達の場合難しいのは「クリエイターの業」と恋心が密接に絡んでいる点か

詩羽と英梨々はクリエイターの道を選んでしまったから倫也から離れる事になった
倫也はクリエイターとして書くためには恵の助けが居る。
人間性を捨ててクリエイターとして自立できるかどうかの差が絶対的な差となって両者を分け隔ててしまうわけだ
倫也は中盤で詩羽達を助ける為に自分のゲームを放り出している。その瞬間だけは確かに倫也も「クリエイターの業」に支配されていたかのようだし、その瞬間だけは詩羽達と倫也は以前のような雰囲気だった
でも倫也が「クリエイターの業」によりその場に居るなら、両者の間に恋心は入り込めないわけで
詩羽達が自身で選んだ道。その果てが当事者にとって凄まじい茨の道でありながら、それでもその道を歩む事をやめられないというのはそれこそ「クリエイターの業」を感じられる部分だったよ
ただ、それが何も報われないというわけではなくて、頑張り続ければクリエイターとしての詩羽達に焦がれる倫也がいずれ追いついてくる。その点だけは詩羽と英梨々にとって救いと言える部分なのだろうね

そういった「クリエイターの業」が主題となりつつも、本作のテーマは可愛いヒロインを育てること。そしてヒロインである恵の最終到達地点が何処になるかと言えば、それは倫也のヒロインになるということで
映画では時間を掛けて、倫也と恵が恋人になるまでが描かれていたね
……まあ、その前からかなり親密な仲になってなかった?とも言いたくなるのだけど

それを感じられる描写は随所に有るね。一方で有り過ぎてそれは付き合う前のドキドキではなく、既に所帯染みた描写でもあったけど
恵は倫也の家に来れば当たり前のように合鍵で入って食事を用意して物の片付けもやったりする
また、シナリオ推敲の為にSkypeするシーンでは流石に映像は繋いでいなかったけど、入浴後のケアをしながら会話なんてシーンもあった
こういうのって交際開始前の高校生男女には通常発生しないような気がするのだけど、それが発生してしまうくらいに倫也と恵の距離は近くなっていて、だからこそ今の恵に対して倫也が現実の恋心を感じずに済んでいたとも言える

だからこそ改めて恵を「好きな人」として見るために恵をヒロインに見立てたシナリオの推敲を二人でする必要があって、時には仲を深める二人を切り裂くトラブルも有って
特殊なのはその状態がそのままゲーム作りに活かされる点か。それは自分の人生を創作にしてしまう「クリエイターの業」ではないんだよね。恵への一目惚れが倫也のクリエイター道の根源にあるから、二人は自分たちの経験をゲームにしてもそれは同時に恋心を育くむ行為に繋げられる
それはそれで詩羽達との違いとも言えるのか

終盤の描写で印象的だったのは倫也・恵と詩羽・英梨々で目の前に広がる坂の様子が異なっていた点か
詩羽達の前に広がるのは何処まで続くのかと言いたくなる無限の坂
倫也達の前に広がるのは少しだけ大きな、そして想い出の坂
その違いが両者のクリエイターとして歩む道の形であり、未来の形に思えたよ

エンディング後のおまけシーンは良くも悪くも騙されたせいで一瞬妙な心情になってしまったよ(笑)
どうやら皆してクリエイターの道をそれぞれの形で突き進んでいるようで
あの頃とは違うクリエイターとして活動を続けながらも、あの頃とは違う理由で再び合宿を開けた倫也達の様子を知れて、そして乾杯の音頭できちんとフィナーレを迎えられた。それは視聴者としても充分にめでたしめでたしを感じられる終幕だったかな



良い

夕日とさみだれの家族問題を中心に過去のしがらみと向き合い、未来へ進む様子が描かれたね
不仲というわけではない、かといって何の蟠りが無いとも言えない。微妙な空気が有るから、拒絶ではなく回避になってしまう
でも滅多に会えない家族にそのような態度は本人も気持ち良くないわけで…

幼い頃は明確に寂しさを抱えていただろうさみだれ。それを伝えられないまま成長してしまって、平気な顔をするようになって
外見は平気そうだから平時は問題とならない。でも向き合いそうになった瞬間に出る表情が本人が問題と思っている何よりの証拠
その表情は見てくれる人がいて始めて解決しなければならない問題になる

夕日はさみだれの表情を見て自分の表情を察し、更に氷雨の表情を見て口出ししなければと思うわけだ
氷雨はさみだれの表情だけでは妹の内心に近づけない。でも変わらない仕草から家族として、大人として向き合う必要を知ったようで
寂しがる子供に未来へ進む勇気を示すのは大人の役目というわけだ

大人げない姉として謝る氷雨、大人げなくムキになって飛んだ夕日
そうした大人の感情発露を前に出るさみだれが抱えた後悔と勇気は二人が大人として向き合わなければ出なかった感情

今はまだ会っただけ、話しただけ。それは過去を変える未来への一歩
これは地球を壊して未来を閉じようとする二人をどう変えるのかな?



良い

滅び行く王国を前にしての強者同士の競演!……なのだけれど、実態は単純な武力衝突ではなく腹の探り合いや情報収集
相手を探りたいが自分は探られたくない。それが完遂できるのも強者の所以
表側の実力比べと裏側の情報戦が一度に楽しめる回でしたよ

国軍の連絡途絶から国の滅亡を悟るランポッサ王、ヒルマの変貌から自分の未来を悟れないアンペティフ
どちらも情報が自分の身の安全や将来に深く関わると示す事例
だからアインズは王国を安全に滅ぼす為に敵の情報を欲したし、アガネイアも再戦を懸念し魔導王の正体を気にしている

ランポッサもアンペティフも想像でしか情報を探れなかったけど、アインズもアガネイアも身代わりを出向かせる事で実感としての情報を得ているのは流石だし、双方共に相手に全ての情報を開示していない点も流石

王国滅亡の流れは変わらないようだけど、ここに来てアインズと並び立つかもしれない実力者が現れた点はこれからの物語への期待を高めるものだね



良い

Dクラスの黒幕に迫ろうとする龍園の遣り口は荒っぽく杜撰。高円寺に難癖つける遣り方も軽井沢の壊し方も。それは自分と比肩する存在へ募る想いがさせるようで
なのに肝心の綾小路がどこか呑気なものだから、ギャップにより龍園の独り善がり感が増してるね…

前回、綾小路を監視していたようにAクラスもDクラスの黒幕に興味津々
それだけ綾小路の存在は注目されているし、探す為なら多少の暴力も見過ごされる状況になっている。そうして軽井沢を守る常識は消失してしまう
なら、綾小路が守るべきなんだろうけど……

この危機的事態にまるで軽井沢独りで立ち向かわなければならないかのような絶望
事態を知ってか知らずかカラオケに行こうとする綾小路グループと虐め現場の対比が凄まじい……
龍園の暴走は吉と出るのか凶と出るのか。それが判明するのはどちらにせよ綾小路の判断次第だろうね



とても良い

遂に辿り着いた真実の中心点。でも目的は辿り着く事ではなく、何を知るか、何を見るか、何を託すか
それを三者三様に、同時に他の者達の選択も魅力的且つクライマックス感たっぷりに描かれていたね

都市データからベリィが知る両親の優しさと危機
両親を知らないハックは切り捨ててしまえと安易に提案するけど、ベリィは両親を知っている。データは消せても記憶は消せない
両親がベリィの死というデータより生きた記憶を基に探したように
でもそれで両親は救えるかもしれないのだから難しい話

ハックは目で見たものを重視するから怪人ゼロの顔を何としても見ようとする。その目的はフィンと折り合うもの
ハックの執念が遂に怪人ゼロの偽装を引き剥がし、他方でフィンは怪人ゼロに繋がりそうな名前を見つけ出す
デコとらぶが氾濫する島の在り方に反する怪人の正体が見えるまであと少しか…?

ベリィの両親はベリィの為に時間を稼ぎ出し、ユーレイ探偵団はフィン達を迎える準備を始める
連携した訳では無いそれぞれの動きの中心に居るのはハック達の奮闘
あのフィンがハックとベリィを家族と呼んだ。探偵団も家族なら、ベリィの両親も家族。そういった繋がりが真実へ至る道を彩っていたね



普通

表面的には避暑やわーきゃーの意味が多分に見られる夏合宿。けど獣の騎士団である彼らはむしろ団体行動が急場への迅速な対応に繋がるのは彼らが純粋な仲良しクラブでないと知れるね
また、共にする時間が増えた事で見えなかった部分が見える副作用も有ると…

見えなかった部分については前半はコメディ的な扱いだね
家がお隣と知れる太郎&花子と夕日&さみだれ組、三日月の初恋と仄めかされる昴の想い
変わる瞬間はさみだれの宣言からか。騎士団は同じ目的に向かって進んでいると思っていた。けれど、さみだれには別の目的が有る。知ってしまった八宵の心情は如何程か…

アニムスのちょっかいで危機に陥るかに思われた騎士団が苦戦しつつも全員無事に生還出来たのは、裏切り者を抱えつつも協調も実力の底上げも実施されているからか

アニムスがさみだれに接触した事で知るアニマの正体とさみだれの異常性
相手の知らなかった部分を知る。これが騎士団にどう影響してくるのかな?



とても良い


とても良い

国が滅亡の危機に瀕する時、そりゃ権力の近くにいる人間が阿呆な事を仕出かすものだけど、それにしたってここでザナック退場か……
ザナックとアインズの対話はアインズの誰も知らない本音を引き出したという意味では偉業と言えるか。それだけに見終わった後はサブタイトルの重みが違うね

王同士の直接対話、考えるとアインズは純正の王じゃないんだよね。対してザナックは長子ではないけど生まれながらの王族
だから対話にてザナックは王位に有る人間として、アインズの選択の間違いを指摘できる
また、アインズの望む幸せは非常に卑近なもので有り、本質的に王ではないと示しているね

対話後の互いの評価が面白いね。アインズはザナックに理想的な王を見た。だけどザナックは成果を挙げられない自身を王ではなく、アインズを「中身は普通の人間」と評す
4期ではアインズに謹言出来る者の尊さが何度も描かれたけど、ザナックほどアインズの本質を突いた人間は居ない。だからこそ彼の死が惜しまれるね……

ああ、でもよく考えたら、あそこで貴族連中が謀反を選ばずとも魔導国によってザナックは死ぬのか
となると、問題はナザリックの幸福を最優先に考え過ぎるアインズに有るか…

立ち位置を見るにアインズは本質的には孤独な人間である為に判り合える相手を得られないとも考えられるか…



良い

前回の龍園の宣言から始まるCクラスの挑発、他方ではAクラスも動き始めていて…
Dクラスを押し上げる為には行動が必要となる時。そのタイミングで綾小路の戦う理由が消失してしまうとは随分意地悪な展開だ

人間的な感情を備えているか前々から怪しかった綾小路。父親との会話に拠ってそれが再確認された形
これで父親の方も綾小路と親子の会話をするつもりがないのだから徹底している
此処にあるのは一種の理想形。目的の為なら手段を選ばない父と目的の為に手段を最適化出来る息子

気になるのは綾小路がこの学校を選んだ意思かな
最高の教育を受けたからこそ、下らないと切り捨てられたものを学びたくなったと
今回、綾小路はAクラスに上がる事も、軽井沢との繋がりも切り捨てた。この学校に居続けるなら、その判断を間違いと思う日が来ると良いのだけれど……



とても良い

ベリィ達ユーレイ探偵団が怪人ゼロ扱いされた事から始まる危機的騒動。そこから始まる仲間との連携プレイ、両親の手助けは激アツ展開だね
センターやSNSによる総監視社会を逆手に取り翻弄していくノリが本作で見られるとは思わなかったよ!

怪人ゼロは注目を集める存在。だからアニキが上げた画像は大量のらぶが貰えるけど、同時にセンターも動く。拡散する者と削除する者の勢いが拮抗する事で中心に居る探偵団は島そのものから狙われたも同様
逆に言えばその状況は一つの要素で島が振り回されている状況とも言えるから逆転の目が有るわけだ

そうして当初の目的に立ち返るのは面白い
でも以前から取り組んでいた問題なら今更簡単に解決できない。そこで奇蹟ではなく信じる仲間の手助けによって道を切り開く展開とは!
ベリィが奇蹟と思った状況も実はベリィを信じてくれた両親の手助けというね…!
何もかもが熱い展開!

正しさを求める為の嘘を使って別の嘘を暴き出す。手助けの集積が奇蹟みたいな展開へ
見ている世界を偽る島での抗いが島の嘘を全ての世界に見せるまで後少し。童話のような天国マークトゥエインにて探偵団が島の謎を解く瞬間が待ち遠しいね



良い

騎士団とは別の時間を歩んできた秋谷の物語が描かれる今回、ストーリー的には異質で有りながら、前回明かされたアニムスの目的を考えれば、アニムスに立ち向かう上で秋谷の生き様は一つの答えに成り得るもの
全知の神ではなく無知の人と悟った彼の人生は示唆に富んでいる

全てを知り神通力を持つ彼は人を超越した存在。だというのにそうでない人々に教えるより教わる方が価値あると悟った点は面白い
最後の場面で雪待達に何を教えられるかを悩む彼に対して、ザンの方が何を教えるべきか正しい答えを持っていた。全てを知っていても、彼一人では正しい答えは教えられない

だとしたら秋谷が雪待達に戦術よりも助け合いを教えたのも似たような理由かも
秋谷は全てを知っていても、自分が知っているだけ。なら雪待と昴を一人とするのではなく、盾と矛を合一させれば最強にも無敵にもなり、全知を超越する
秋谷が最後に教えた生き様。それは500年を込めた大技だけでなく、その人生観も込められていたのかもしれない

だとしたら秋谷の生き様が手紙と昴の伝聞によって夕日と三日月に伝えられたのも意味があるのかもしれないね
地球を壊そうとするさみだれ、師匠の仇を探す昴。2人の年少者を前にして、年長者であり秋谷の生き様を知った夕日と三日月がこれから彼女らに何を教え、そして何を教わっていくのか。そういった連鎖にも期待したくなる継承が描かれたように思うよ



とても良い


良くない


良い

ラブコメ作品が使えば良い刺激を呼び起こすこと間違い無しの勘違い・思い込みネタを本作が使うとどうしてこうも酷い状況になるのか(笑)
おじさん・たかふみ共に超鈍感という要素も有るんだろうけど、それ以上におじさんはゲームを人生の指針にしすぎだね。そのせいで人を見る目を失っている気がするよ?

ゴブリン退治にてゲーム知識は一切役に立ってなかった筈だけど、あれを「ゲームのお陰」と思えるおじさんの価値観はおかしいね
針鼠の魔物もソニックと勘違いして判り合えると思い込んでしまうものだから、逆に裏切られる展開になるという
限度を超えたゲームへの信頼。でもそれがおじさんの異世界珍道中を彩る要素となっているんだよなぁ

前々から拗らせ暗黒面が垣間見えていたたかふみが魔法を使えると碌な事にならないと判明した後半
これ、藤宮に絡む男が昔馴染みの千秋じゃなかったら、どうなっていたやら…
たかふみの酷い思い込み。でも、昔の藤宮の本性を勘違いした為に2人の甘酸っぱい関係が始まったのだからそれが良い方向に働く場合もあるか

思えば、おじさんもエルフのツンデレ発言を勘違いしたまま。これがいずれ甘酸っぱい感じなったらもっと面白いのだけどな……

そういや、前々からキャストが妙に豪華な本作だけど、まさか千秋役に高木渉さんを充てるとか意味ワカランにも程があるね(笑)



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