二人じゃないと開けられない扉。
おじいさん、粋なことするなあ。
透の笑顔が印象的だった。
2人だけの秘密として祖父と兄から始まったものが、時を超えて兄と妹のものになった構図が心温まる情景となっているね
秘密は隠されているから知らない者にはちんぷんかんぷん。勇の存在を知らなかった学友達には彼氏に見えたように
大切な人が持つ秘密をどうやって知るのか、明かすのかという点が優しさを伴って描かれていたように思えるよ
多軌にとって帰ってきた勇は秘密の塊。外食の理由も散歩の理由も判らない。おまけに相性が良くないと思っているから突っ込んで聞く事も出来ない
ここで多軌が夏目を頼る展開は良いね。夏目と多軌は妖が見える秘密を共有してる為か別の秘密へ迫る多岐の相方は夏目となる
そして多軌が夏目を「大事な友人」と言ったから勇も信頼のきっかけを得る
勇は2つの秘密を持っていたタイプかな
でも彼は体調と縁起石どちらの正体も知らないから多軌に明かせない。けど多岐に隠し事をしたいわけじゃないから、別の事情として鍵穴を教えて一緒に探し始める
この行動からは勇が多岐を大事に想っている事が見えてくる。だから秘密の正体が家族想いの証である点にすんなり納得できる
最初は祖父と兄だけの秘密。だから祖父との接触が減り、無くなれば秘密は継続できない。そこへ妹を想う気持ちが改めて伝わる事で思い遣りが籠もった秘密も蘇る構図は良いね
また、そのような秘密の遣り取りを通して、勇から夏目へと新たな秘密が言い渡されるのは茶目っ気溢れる可愛さを感じてしまったよ