劇場版ポケットモンスター 水の都の護神 ラティアスとラティオス

劇場版ポケットモンスター 水の都の護神 ラティアスとラティオス

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Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon ©2002 ピカチュウプロジェクト
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    「夏の思い出、ゲットだぜ!25周年ポケモン映画祭」で劇場鑑賞

    人の姿に化けてサトシと遊びたがるラティアスが本当に人懐っこくて、どこまでも愛おしい。彼女に感じるこの気持ちは、人に対する愛と同じかそれ以上のものだと言い張れる。

    人と水が共に生きる街
    「こころのしずく」から湧き出す水に揺蕩われた水の都 アルトマーレ、この街をかつて危機から護ったという伝説と共に語り継がれるラティアスとラティオス。人の言葉を話せなくても、彼らとは自然に分かり合える。そして、超常的で神秘的な力を持つ彼らと仲良くなれてしまえば、初めは畏怖していてもすぐに友だちになれてしまう。水の都の護神でさえ遠い存在ではなく、共に生きる隣人になのだと実感できる。

    しかし、そんな存在を悪用しようとするやつはいつだってどこにだっている。そうして、「こころのしずく」は悪意に穢され、街を穏やかに満たしていた水が荒々しく牙を剥く。

    されど、伝説は繰り返す。ラティオスがその身を以て街を襲う波を鎮める。人が触れてはならない自然を穢したことで、引き起こされた災厄を止めたのもまた自然なのだ。そして、空へ光となって消えたラティオスが「ゆめうつし」で見せたのは、青く美しい惑星の姿。

    水の都のラティアスとラティオスとの不思議な物語。それが語ったのは、自然の営みとは決して人が飼い慣らすものではなく、共に生きる友だち、そして、時に私たちを包み込んで護ってくれるもので、私たちはその胸の中で揺蕩いながら生きていくのだ。

    そして、ラティオスという兄を失ったラティアスの切なくて寂しい姿は、人間の兄妹と何も変わらない。そして、別れ際にサトシたちを追いかけてくる姿も人と人の絆と同じ。同じ地球に生きる生命同士、優劣もなくお互いに愛しあっていたいと思わずにはいられないのだ。

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    50回ぐらい見た。雰囲気が好きすぎるんだよなぁ。

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    ☆☆☆★(3.5)
     ポケモン映画ナンバーワン決定戦の配信を途中から視聴して、フルで観たくなったのでAmazon Prime Videoで最初から観てみた。4年ぶりに観たらしい。
     今日はあまり元気がなかったので、人間とポケモンのスキンシップを見るだけでウルッときた。負けてしまったときにホエルコを撫でる前回王者、触れ合うサトシとラティアス、などなど。エーフィだって、人に危害を加えるように躾けられているのは悲しいけれど、エーフィに進化している時点でザンナーのことは好きなんだろうなって思うとさ……。ポケモンと人間の間には言葉は交わせなくても確かに愛があるんだなあという気持ちになった。
     そして兄・ラティオスの妹・ラティアスへの愛情がすごい。彼は何度身を挺して妹をかばったのだろう? あの深い愛、献身は涙を誘う。個人的に今、兄と妹が熱いのですごくよかった。ラティ兄妹最高。
     ラティアスとラティオスは「ゆめうつし」という技で片方の視界を相手に送って共有し、周囲の人やポケモンのまわりに映し出す。物語の要所要所で重要な役割を果たしていた技だが、アルトマーレを守って天に召されたラティオスが最後に送った「ゆめうつし」――どこまでも高く昇っていく魂が見た青い水の星――は本当に美しかった。
     ここからは野暮なことを言うけれど、エーフィのサイコキネシスやサイケ光線にラティオス&ラティアスやボンゴレさん&カノンがやられているのに、全然余裕そうなサトシは本当にすごい。Youtubeのチャットで「サトシは悪タイプ」ってコメントがあって笑った。そうかもしれない。
     あと最後にキスをしたのはカノン? ラティアス? って謎かけがあるけれど、これは公式のコメントとかには関係なく、本編の流れ的にラティアスだろうなあって思うな……。初めて観た小さい頃は「おおっ」ってなったような覚えが(なんとなく)あるけれど、今観るとこれは交流の内容的にもラティアスだろうなって思うよ。
     そしてやはり音楽がいい。CGは時代を感じるけれどこれはこれでよい。

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