君を愛したひとりの僕へ

君を愛したひとりの僕へ

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2022「僕愛」「君愛」製作委員会
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動画

あらすじ

両親が離婚し、父親と暮らす小学生の日高 暦(ひだか こよみ)。
ある日、父の勤務先で佐藤 栞(さとう しおり)という少女と出会う。
お互いに恋心を抱くようになる暦と栞だったが、親同士が再婚することを知らされる。
ふたりは兄妹にならない運命が約束された並行世界への駆け落ちを決断するが・・・。

引用元: https://bokuaikimiai.jp/kimiai/#

感想

全体
とても良い
映像
とても良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
とても良い
音楽
とても良い

原作既読かつ原作ファンです。初見は君→僕の順番で、2回目は逆順で鑑賞。どうしても原作との対比が中心になってしまいますがすみません。

<僕愛・君愛共通感想>
・すごく良い映像化だった!鑑賞前の不安が吹き飛んだ。原作の世界観もコンセプトも壊すことなくこんなに美しい映像にしてくれてひたすらありがとうございますという気持ちが止まらない。
・もちろん原作と違う部分は多々あるんだけど、少しIPが離れた別の並行世界のお話なんだと自然に思える。紛れもなく僕愛君愛の同じ作品世界の中にある話だと思える。
・こういう作品ってたいていSF部分を薄めた映像化がされることが多いのだけど、この作品はまったく容赦なくガチSFを生のまま前面に出してきてて、一部のSF設定はむしろ詳しくなってたりして、ちょっとすごいなと思った。もっとも本作は2作あるという構造自体を利用したSFでもあるので、そのコンセプトを生かして2作同時公開にした時点でSF度が高くなるのは必然ではある。映画『HELLO WORLD』並のSF強度だけど、SF設定スルーしても十分に楽しめるというところもよく似ていると思う。ただしこのスルー力は一般の方には必要かもしれず、拒否反応を示す方もいるだろうという気はするけど、自分はこのくらいのバランスが好きだ。
・2作同時だと観る方は4000円と5時間近くを拘束されるわけで、見るハードルはかなり高い作品。よくこのチャレンジングな企画を通して、ちゃんと作りきったなと。そこに敬意を表したいです。
・とはいえ尺の都合で、原作の記述がないとわかりにくい部分はどうしてもあるので、原作読んでから鑑賞するのがベストだと思う。
・いずれにしろ観るなら絶対2作とも観てほしいし、どちらから観ようか悩む時間、鑑賞後に逆順で観たらどうだっただろうとしばし思い巡らせる時間、それらが本当に楽しかった。大変素敵な映像化をありがとうございました。

<君愛感想>
・君愛は『HELLO WORLD』でいうとB世界+アナザーに相当する話だと思うので、自分に刺さらないわけがない。
・初見時リップシンクが合ってないのがちょっと気になったけど2回目は合ってるように思えたので、もしかして館によるのだろうか…?
・NIKEの靴が君愛世界の良いマーカーになっている。
・栞の声の人の演技がとてもよかった。幽霊だけど悲壮感がなくてむしろ暦を支えるところもあり。逃避行のあたりの映像も。二人とももっと事前によく調べろよというのはそれはそうなんだけど、あれが若さ故のあやまちってことなんだと思う。
・「過干渉領域」「虚質のもつれ」は映画オリジナル概念(すげー)かな。「並行世界の栞の幽霊が鳩のエピソードを覚えている」=虚質のもつれにより栞も一緒にパラレル・シフトしている、という設定はなるほどと思った。
・原作ではそこかしこから漏れ出ていた「和音の想い」が映画ではかなりあっさりしたものになってたなという感じ。でもユノのエピソードのとき、和音が見てたんですね…。
・誰かのために死ぬ気で勉強するというモチーフ、好きですね。日高暦は狂ってるけど、それに添い遂げた和音はもっと狂っていてそれがとても良かった。あとこの手のやつはセカイに迷惑をかける系が多いけどこの二人はほとんど迷惑かけてないのがすごい。
・和音の出退勤記録がだいたい午前様で草
・ギネスビールとタイアップしてほしかったw
・「タイム・シフト」の着想部分も良い描き方だった。変に虚質空間のイメージ映像とかを入れずに言葉だけで押し通したのは正解だったと思う
・映像の「相互乗り入れ」部分はやや導入が唐突かつ長過ぎだったかなという気はした。片方だけ見た人用の配慮なのかもしれないけど、特に僕愛から観た人にとっては「もう観たよ」になりがち(文章だと効果的だけど映像だと難しい)。もちろん、完全なコピペではなく僕愛の主人公視点の部分はうまく削られていて、細かい配慮がなされていたと思うけど、青年期はともかく幼少時のエピソードはほぼまるまるなので、もっと短いほうがバランス的に良い気がした。あと、単体で答え合わせができてしまうのは2作観る意味が薄れるので個人的にはちょっと残念。でも入れた意義は理解する。
・老人の暦の顔つき、明らかに僕愛より険しい感じになってて苦労を感じさせるんですよね。
・栞と会わない世界を目指したのに、最後に情にほだされて再会の約束してしまうあたり、良いと思う。
・『紫苑』、暦当て書きのような歌詞でとてもよい。紫苑の花言葉は「追憶」「君を忘れない」「遠方にある人を思う」だとのこと。
・EDの映像、エヴァTV版EDのオマージュだと確信してる。この作品の着想のひとつがエヴァTV版第拾六話だし。アインズヴァッハの海の色が完全にL.C.L.で、こういうところにも原作リスペクトを感じて泣けた。
・ED後のシーン、蛇足という声も見たけど自分は良かった。後味の問題もあるし、端末がERRORになった理由を考えるうえでもヒントになる気がしたから。それにしても僕愛世界は交差点がAR化されているのに君愛世界は旧態依然としているのは面白いな。
・君愛から観た方がたしかに「わかりやすい」「後味がよい」のは同意。ただ、僕愛から観たとしてもそれほどわかりにくいわけではないし、むしろピースが嵌まる感じ、エモさは強まるはず。ミステリ・考察好き、余韻を楽しみたい勢、2周目確実に観る勢であれば僕愛からという選択肢はアリで、その場合きっとすべてを知ったうえでもう一度僕愛を観たくなるはず。
・どうか、君愛の和音に幸せがあるように。

僕愛感想:https://annict.com/@alltale2037/records/4344438

全体
とても良い
映像
良い
キャラクター
良い
ストーリー
良い
音楽
とても良い

原作小説を僕愛→君愛の順で読んだので,映画も僕愛→君愛で。この順番で観て良かったと思っている。
小説の好みは 僕愛 > 君愛 だったが,映像作品は 君愛 > 僕愛 だった。

制作スタジオは僕愛が BAKKEN RECORD で,君愛が トムス・エンタテインメント/第6スタジオ。
作画の好みは君愛に軍配。

終盤での僕愛シーンのぶっ込み方が秀逸。僕愛主題歌の須田景凪「雲を恋う」が心を揺さぶってきた。
原作小説もそう思ったが,これは2作とも見ないといけない作品。

佐藤栞が「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」(2019年アニプレックス)の牧之原翔子さんを思わせる。境遇的にもキャラデザ的にも。

いい作品を観た。

全体
良い
映像
とても良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
良い
音楽
普通

「観る順番によって結末が大きく変わる」
 そう宣伝していたのはこういう事か…
物語の伏線とその回収を パラレルワールドという設定を利用して
別の作品にする。
別々のストーリーで伏線を仕立てるのだから、知る前と後で 全体のイメージは変わるに違いない。
並行世界で、ただのスピンオフでないところがおもしろい。

しかし、やはりパラレルワールドという設定は かなりムリがあるか。
第1人称で考えても、選択によって並行世界は無限にあることになる。
例えば変わりかけた信号を渡るか、渡らないかで、その信号に差し掛かる者が車を止めたり、通過したり、場合によっては事故になったりもする。
主人公の「君」が事故に遭わない並行世界が、近い並行世界に存在しないはずがない。

そもそも、シフト中の事故で植物人間になるのも強引だと感じるし、
ある特定の場所から動けない 幽霊のような存在になるというのは、もっと強引。
さらにタイムシフトなどというイベントで、主人公が「君」と同じ状態になるというのは、もうSFではなく、ファンタジーの世界だと思う。

全体
良い
映像
普通
キャラクター
良い
ストーリー
とても良い
音楽
良い

僕愛から見ての君愛
パレルシフトの上で繰り広げられる二人のロマンスと、暦が栞のために捧げる一途な想いが切なかった……

栞が「私のために、それだけのために暦くんが生きてるなんてそんなの嫌だよ」って言葉に返す「栞のためだけに生きていたい、俺を一人にしないでくれよ」って暦の台詞に二人の全てが詰まっているような気がした

虚質のもつれでどんな世界線でも一緒に結び付けられた二人や、世界線と時を超えた二人の約束の再会は、二人が想い合ったからこそ掴めた運命や繋がりを感じて、切ないけれど幸せだった

可能性が生きている暖かさだと栞は言っていたけれど、確かにそうだと思う
栞は幽霊になっちゃったし肉体はもうないけれど、暦が栞を取り戻せると信じて、栞の幸せのために暦が想い続けている限りは、栞は生きているんだと思う

全体
良い
映像
良い
キャラクター
良い
ストーリー
良い
音楽
良い

原作小説は僕愛→君愛で読んだので、映画は君愛→僕愛で見た。
どちらから見ても問題ない作品ではあるけど、映画作ってる側は君愛→僕愛で見る想定だったのかな?
なんかエンドロールの感じとかからそんな雰囲気がした。
僕愛→君愛で見ると僕愛だけ見た時点ではよくわからん事がたくさんあるかもしれない。

全体的に小説よりも分かりやすく作られている感じだった。
小説の方がどっちも読まないと全部わからないように書かれている感じだったかな?
ただ、終わり方とかは小説よりも救いがある感じだったかも。個人的には小説の終わり方の方がすきかなぁ。

並行世界で選択が違うだけでお話がまるっきり変わってしまうというのを 2 作品並行でやるというのが今までにない試みよねー。
この作品でしか味わえないどちらから見るかで感じ方が変わる不思議な体験をぜひ味わってほしい。
単品でも楽しめるお話ではあるけど、やっぱり僕愛君愛両方見てこそなので、どちらから見てもいいけど必ず両方見ましょう。

全体
良い
映像
とても良い
キャラクター
良い
ストーリー
良い
音楽
良い

シークレット試写会にて鑑賞

ストーリー、普通と良いの間くらいかな
音楽良いんだけど使い方がなんか勿体ない気がする

以下、ネタバレを含みます


(曖昧に書きます)
結構難しいですね これ
パラレルワールド系の映画

とあるきっかけで行ったパラレルシフトで事故が起こり、事故が起きなかった世界にしようとこよみが人生を捧げる
王道っちゃ王道だけど、油断してると置いていかれる
いやあ、でも王道ではないな

劇中に2度登場するY字の分岐の象徴を思い浮かべながら観るといい感じ
離婚した世界としていない世界
離婚と生死を使うのはどうなんだろうと思いながらも、どの世界にいるか分かりやすくするにはしょうがないかな、と

ただ、離婚したルートをA世界、していない世界をB世界とすると、B世界の2度目は単純なB世界ではないのが難しいところ

ここの解像度がどうなるかが僕愛を観る楽しみかな
公開まで3週間くらい待たなきゃかあ

憶測だけど、僕愛は瀧川視点が多そう
君愛から見たB世界2度目では栞が幸せな世界を生きるはずなんだけど、僕愛ではパラレルシフトがどのように行われるんだろう (8歳の辺りで1度起きるのは確実だろうけど)
瀧川がタイムシフトするとして、そのモチベはこよみが事故にあって虛質核分裂(だっけ?)起こさないとかなあ、って思うけど、うーん、どうなんだろう
僕愛での栞の扱いマジで分からんな
まあ楽しみにしておきましょう

ラストはとても良かった

全体
普通

単体感想
全体的によくある恋愛物の話なんだけど、唐突な展開が多いから観ていて疲れる。あと、単体で観てもそこまで面白くない。

本作→僕愛 の感想
本作で多かった唐突な展開が僕愛を視聴することで補完されるから、僕愛を観るとすっきりする。

全体
普通
映像
普通
キャラクター
普通
ストーリー
普通
音楽
普通

やっぱり、君愛→僕愛ですねぇ
仕組みとしてはとても面白かったのですが、2本100分だとだいぶ被りがあるので、そこをどうにか出来なかったかな…と思います

再婚相手の子供同士が結婚できるってあの場で教える日高父な…

両方を観ました。
こちらでは、より選択肢に限界があることを強く感じました(こちらを後から観ました)。
その選択を、選択できなかった可能性を含めて、眩しいものとして観ました。

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