「ジェネリックな『新世界より』」という印象を最後まで払拭できず。
しかもワンクールで「俺たちの戦いはこれからだ!」エンドとあってはガッカリもやむなし。
個人的には時間の無駄でした。(ファンの人、ごめんなさい)
ヒロインが「急に歌うよ」したことぐらいしか記憶にない…。
「あの『銀英伝』が1クールに収まるわけないだろ!」 これにつきる。
原作小説も旧アニメも未見だが、それでも「マキで進んでるな」とわかってしまう各エピソードの尺の短さが常に不満だった。
惑星同盟と銀河帝国、両サイドの主人公がいよいよ激突する!というところで「続きは劇場版でね!」というオチは言うまでもなく最悪。
詰め込み気味の尺を除いてはアニメとしてちゃんとしてるからこそ、脚本面の不満が際立つ。
声優の演技は言わずもがな、3DCGの艦艇・宇宙機の優れたデザインに、それらが繰り広げる宇宙戦、劇中のGUIのデザインや作画など、金がかかってることが目に見えてわかる。
なにより、こんな早回しのようなアニメでも、名作の呼び声高い原作の素晴らしさの片鱗が伝わってくる。
もっとちゃんとした尺で、それこそ『ビルドダイバーズ』の後番組あたりで分割4クールぐらいの時間をくれれば「21世紀の新たなる『銀英伝』」となれた可能性があっただけに惜しい。惜しすぎる。
ホント、どうしてこんな超1級の素材を1クールアニメにしてしまったのか。
I-1に負け再び窮地に陥ったWUGの再起は盛り上がったし、WUGの後輩であるランガの登場も物語に華を添えてくれたが、「少女たちの奮闘を描くために、大人の大半をアホか精神異常者にします」というのは前作から思っていたが違う気がする。
行動の根底にあるのが興味と自分勝手な願望の仮託である早坂はそういうキャラだからいいとしても、丹下が許されてるのは全く納得できない。
確かに丹下はWUGを幾度も助けてきたが、だからといって松田へのハラスメントや普段の横暴さが正当化されるわけではない。
ツンデレにしても度を越しているし、そもそもWUGの運転資金スッたことを未だに1ミクロンも謝ってねえからなこのBBA。
I-1をまるで軍隊と勘違いしているしているような白木のスタンスは相変わらずオーバーで現実という舞台から浮きまくっている。
終盤、WUGやI-1のカウンターパートとして登場したデジタルアイドル「マキナX」に実態が伴っておらず、マキナXがどのような強みを持ってWUGやI-1のパイを奪おうとしているのかが全く見えてこないのもシナリオ的には痛い。
劇場版でかわしたbvexとの契約はどうなったのか、という根本的なツッコミどころがあるのも辛いところ。
だが、一番の問題はやはり作画。2010年代のそれとは思えない乱れまくりの作画はアイドルアニメとしては致命的。
制作側の「もう無理」という悲鳴が聞こえてくるようで、怒りを通り越していたたまれなかった。
しかし、そうしたツッコミどころを加味しても7人の少女たちの復活劇には引き付けられる熱量があったし、
ライブでのアクシデントを乗り越えて「ファンと共に歩んでいくアイドル」という形でマキナXにない「強さ」を示したラストシーンは最終回にふさわしいものだった。
リアルのWUGは解散が決定したが、後輩であるランガがその後をついで、コンテンツとして存続することを祈るばかりである。