長崎そよは燈を取り戻したい。だから、彼女は愛音のバンドの誘いに乗った。でも、そこで愛音はただ良いように利用されているだけのようでもあって、愛音のやり直しの形は知らないところで歪に歪み始めているようにも見えていた。
それでいて、燈はそよを誘ったという愛音の言葉を聞いて、もう自分はいらない子ということを自ら心に刻み込む。立希もそよによってバンドに誘われるけど、自分はもちろん、燈もやるわけないと突っぱねる。でも、燈の愛音の言葉の受け取り方も、立希の勝手な燈の気持ちの理解も、点で的外れ。思いやりごっこに迷って、ままならないのだ。
だからこそ、「本当はバンド、やりたいんじゃないの?」という愛音の燈への問いかけが印象的だった。直接語りかけるその言葉は、燈自身ですら気付かないようにしていた心の奥底に踏み込むと同時に、本当の燈と向き合う本当の思いやりのように見えていた。これこそが、愛音があげられる、彼女たちの隙間を埋められるピースなのかもしれないと感じた。
一度壊れてしまった彼女たちの物語、そんな幕開けだった。
前の学校でのトラブルから、羽丘に転校してきた千早愛音。彼女は「やり直す」ことを決意に、人間関係も計算しながら渡り歩く。そんな下手なりにも、生きることの上手さを持っている姿を、愛音は感じさせるようだった。
一方で、高松燈もかつて所属していたバンドが壊れて、その負い目を自分自身に抱えていた。そんな彼女が口にするのは、「またダメになるから…、もうやらない」という言葉。そんな燈だけど、かつてバンドのみんなで作った曲のノートを手元に残している姿には、押し込めた本音を汲み取ることができるようにも思えた。
そして、それに呼応するように、巡り合った愛音が燈をバンドへと誘う。そんな愛音は、「一度壊れても、またやり直せばいい」と燈に教えているように見えていた。
でもきっと、それは少し違うのだと思う。かつて燈とバンドメンバーを共にした椎名立希が割って入ったように、燈たちにとって、かつてのバンドはただバラバラに壊れてしまったのではないように思う。それは、大事なピースが欠けて壊れてしまっていたというようなことで、ただ愛音が気まぐれに埋められるような燈の心の隙間ではないように映っていた。
ままならないままに壊れてしまった彼女たちは、元に戻るにせよ、新たに立ち上がるにせよ、ままならずに迷い続けているようだった。
わた婚も僕ヤバも無条件に愛されるとは言ったものの、主人公が序盤では特に相手方から想われているようではないというのは、後々の主人公が好意を素直に受け取ろうとしないところに感情移入する読者/視聴者の解釈と合致するところですね
呉服屋のおばちゃんの「清霞さんの愛と財力で美世さんを磨き続ければ、美しい女性を着飾る楽しみが生まれますわ」ってセリフがあまりにも節操なさすぎておもしろすぎる
「いつかどんな罰でも受けます、だから今はもう少しだけ子の方の傍にいさせてください」って美世さんあまりにも激重激鬱すぎる………
暗に求婚を意味する櫛をそういう意味ではないと言いながら美世さんに贈ろうとする清霞さんに対する、ゆり江さんのテンションの高さがおもしろすぎるしかわいすぎる
またバトルシーンのレイアウトがすごい、立体カメラワーク楽しい
そして、ミスター・アンドリューズくん最高
性根が腐りきってないところ、虚勢の裏に見える 素直な弱さの露出も、底意地のプライドが奮う勇気がとても良いわね
リスペクトする相手と殺し合うことが「仕合わせ」な流派、ナナオに意図せず湧き上がる想いの根源………、なんというか生粋の戦闘狂としてしか映らない……。
だけど、ナナオはキンバリーでみんなと出会って、命を擲つ剣から仲間と自分のための剣に思い変わるよう諭される。でも、そこには剣を交えたところにオリバーに向けた想いの根源があることは変わらないというのは、ナナオらしい新しいナナオとして見える。