クラシック最後の一冠、それが菊花賞。
ナリタトップロードがアドマイヤベガに勝つためには、今までとは違う走りでないと勝ち筋は薄いというのがトレーナーからも諭された道理だった。だけど、ナリタトップロードはそれを否定する。それは、きっとみんなの応援のもとに練習を積み重ねてきた自分は裏切らないんだということを証明したいからという思いがあって、だからこその「みんなが信じてくれた私の走りを、私が信じたい」という言葉なのだと思う。
アドマイヤベガが走る理由は、自分に走ることを託した妹のため。それをアドマイヤベガは、彼女の命を取ってしまった償いという後ろ暗いものとして捉えていた。だから、アドマイヤベガにとって、どこまでも真っ直ぐなナリタトップロードが眩しくて仕方ないように見えていた。
だけど、そんなナリタトップロードがアドマイヤベガの走りを目標であり、ライバルと言ってくれたことが何かを変えたように感じた。ずっと暗闇の中を走っていたアドマイヤベガに、光を分けてくれたような感覚。それは、アドマイヤベガの走りを肯定してくれるようなものだったのだと思う。
そして、アドマイヤベガにとって、それこそが自分がただ純粋に走ることを楽しむことを許してあげられるきっかけとなり、亡き妹の「お姉ちゃんに楽しんで走って欲しい」という本当の願いに彼女がようやく気付くきっかけにもなったのだと思う。
常いかなる時も自分自身に誇りを持ちながら、二人を導くライバルでもあったテイエムオペラオーも含めて、そんな3人が集ったレース。そうやって自分自身を信じ、ただ純粋に勝利を目指して走りたいという想いが一つになったレースが、この菊花賞という舞台だったように思う。
LINEをそれとなく交換したい山田とそんな意図には微塵も気づかないどころか、こんな自分が...とむしろ跳ねのけるような市川。
そんな市川に耐えかねて、他の男の子と仲が良いとか言ってみながら市川の気を引こうとする山田は必死すぎてかわいいのだけれど...。それは、市川の気づきつつある山田からの気持ちを、そんなワケないと本能のように反射で否定してしまう心を強めてしまってもいて...。
そんな果てに、山田からの急なアプローチに対して、市川が出した「寄ってくる悪い虫を払いのけるために、自分は山田に利用されている」という答えは、どこまでもちぐはぐ。そんなお互いの気持ちを通じ合わせることのできない不器用な二人になんだか涙が伝ってきてしまった。
だけど、涙を流す山田を見て、市川は山田はそんなやつじゃないと気づき直して、想いを受け止める様子は、市川が何よりも自分の心の中のヤバいやつに正面から向き合えたからこそと感じた。
震えた……………
昔の話、それはまだキリコが電力車レーサーだった頃。キリコ、いや桐子には春希という弟がいて、孤児院の子どもたちや医者、ロビンたちと暮らしていた。
だけど、ある日ヒルコに春希が襲われて、桐子が救えたのは春希の体の半分だけだった。そして、朦朧とする意識の中から目を覚ますと、春希の前から姉・桐子は消えていた。正しくは、桐子の体をした春希だけがいた。
そして、キリコとなった春希は自分をこんな体にし、さらに孤児院の子どもたちの失踪に関わりの疑いのある医者の真相を追い、さらにその臭いを嗅ぎつけていて彼自身を死んだことになっていたロビンを探し求める。
姉の中に自分がいるキリコという存在は、そんな突然に失われた日常の喪失と、歪に継ぎ接ぎされたこの天国と地獄を表しているようにも見えていた。
AKIRAじゃん
淡島の言われようが酷すぎてワロタ、渡し船も差し押さえられた結果木の小舟になってるし
硝子ちゃんの跳ねっ返り娘っぷりがかわいくて仕方ない………
そして、硝子の命が狙われているというシリアス極まりない展開なのに、全てギャグコメディのノリで挑む五条さん………おもしろすぎるが
ゆり江さんの世話焼き母ちゃん具合と、清霞さんの反抗期捻くれガキ具合が本当におもしろくて、清霞さんがかわいく見えて仕方ない。
一方で、激鬱美世さんと捻くれ清霞さんとなると、二人のやりとりのちぐはぐさが微笑ましいかわいさとして見える。
それに、穀潰しと罵られた生家とは打って変わって、婚約先では罵倒どころか、朝ご飯の支度をする美世をゆり江さんはありがたく思ってくれる、そんな普通の日常になんだか大きな幸せを感じるよう。
そして、ゆり江さんも美世の仕事を私がやるとは言わずに、任せてくれるというのも、美世の居場所を許してくれているようで、美世に欠けていたものを埋めてくれるように思える。
アニスとユフィの互いが互いを想い合う故に、引き裂かれそうになってしまう関係に、胸が張り裂けそうになってしまいました……。でも、そんな儚げな二人だからこそ、よりいっそう二人の間に通う想いの強さも感じるようでした。
二人の想いを懸けた決闘は、ユフィの圧倒的な力がアニスを打ち破る決着となった。そんな結末が示すのは、そのユフィの力こそアニスがユフィにくれたものであって、ユフィが守りたいと願う自由な魔学の力ということなんだと思う。そして、そんな魔学の力に象徴されるアニスという一人の少女を、何よりアニス自身にも大切に愛してほしいというユフィのメッセージであったように見えていた。
だから、女王・アニスを否定したユフィが選び取ったのは、新たな女王・ユフィと魔学の探求者・アニスという二人で歩む未来なんだと思う。それに、ユフィがアニスを守るということの意味は、決してアニスの立場を奪うことなんかじゃなくて、アニスがアニスらしくあれるアニスのための居場所を作ってあげるということになっていくのだと映った。
それに、アニスがアニスらしくあるためには、自分がその隣りにいなければいけないこともユフィは分かっているのだと思う。そして、そうやって二人で一緒にいる限り、ユフィだけが全てを精霊に身を捧げるなんて哀しい未来も否定されるように思う。
そんな、二人が二人一緒にいるからこそ、互いに自分らしくあれるというのが、アニスとユフィの関係として映し出されていた。そして、そんな互いを埋め合って成り立つ関係を象徴するように、二人の貴げな口づけが交わされたのだと思う。虹のアルカンシェルと、空のセレスティアルが重なるように。