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シリーズ全体を締めくくる終章

両儀式という人物の真実
女性人格で否定や死を包括する式、男性人格で肯定や生を包括する織、その2つの人格の根底にある肉体そのものの人格である両儀式。
根源に直結している存在であり世界に干渉できる力を持つものの彼女に人間的な欲望が存在しないことに大きな矛盾があり、
欠けているからこそ生まれる探求が人間を形作る要素として大きくあるというこれを「両儀式」という人物で総括していて最後に落とし込んできたこの作品のテーマに1つの答えが示されていた。

またこの作品でのキーマンとしていた「黒桐幹也」の存在もここで昇華されていて、普通の人としての存在で描かれていた幹也が両儀式からしてみれば
『特別』なものであり、幹也は他者を特別視せず式の存在をもただの1人の人間として見ていてこれは荒耶宗蓮との対比にもなっている。
途中に両儀式から問われた望みに対し何も要求しないという選択をしていて、幹也はこの一貫して普通であり続けここでも『式との普通の日常』を望んでいて「普通」である幹也の存在や今までの行動が報われた瞬間に感じた。

またこの章では『空の境界』のタイトル回収がなされており、ここでいう空は単に空っぽだけではなく「固定化された本質や独立した実体がない」という考えがあるが、実際は人間は絶えず変化するものであり「式」「織」「両儀式」というこれらは同じ人間にある違った側面でありながらも1つの両儀式という存在を作っている。
「空の境界」は単純な善悪や生死、正常や異常という区別を超えた場所を表していてその境界の先にあるものは必ずしも答えではないということではなく、むしろ答えがなくても生きていけるという可能性なのかもしてない。

また終始降り続けている雪の演出も静寂、孤独、浄化、時間の停止といった雪の持つ意味や最後の雰囲気や式の意志とリンクしていてとてもいい演出になっていた。

とてもいい落とし込みになっていて30分とは思えない満足感だった。



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1~6章までの昇華と2章のアンサーを提示した今作

この章では特に『殺人と殺戮』の提示から人間の殺意の本質や自己認識などが深く掘り下げられていて、式は自身の中にある殺人衝動や異質性などを自覚しておりそれに対する葛藤や向き合い方などをこれまでも描いてきていてそこには幹也という存在ありきで自身を保ってきているという意志が存在する。一方で理緒は自身の存在に対しての認識がはっきりとせず自分がなんであるのかという疑問を抱えている。ここには幹也という「普通」を認識することで自身を保ってきた式と「異常」を認識することで自身を保とうとしている対比が描かれている。
そんな中でも2人とも共通して自分の中にある異常性に向き合っているという点があり、この異常性に対しでどう向き合うかどう扱うかが今作で描きたい2人の異常者たちの心情である。
だからこそ式は殺人に対する認識をより慎重に受け止めていてそれは自分が自分でなくなることを恐れたからこその行動であり式が織を失ってから幹也とともにその空洞を埋めていてそこには失った織の意識ではなく式個人の判断で行動している。式にとって織の存在は特別なものでありその織を失ってから築かれた幹也との関係を保つことで新たな式としての道を歩もうとしている。

この章では主要人物3人の中でも今回特に幹也に対するフォーカスがミソであり2章より幹也の持つ式への信頼は単純なものではなく彼女自身も認知しえない領域の存在も含めて理解しており、式自身幹也との差があるように描かれてはいるが彼女もまた特別ではないただの1人の人間である。
ただ、式と織のように彼女自身が生む矛盾や欠点などを含めて式を理解しようとしており幹也は式を普通の人間として生きることを促すような存在となっており、また幹也も彼女を見ることで自分の存在を肯定するような関係であり一方的な救済になっておらず7章ではそんな幹也の存在が特に異質に写るように描かれているのもまた理緒との対比ともいえる。

また今回『殺人と殺戮の違い』がテーマとして挙がっていて殺人殺戮は目的の有無や殺した者の責任を背負ったままいきれるかといった哲学が挙げられていた。2章から約10人にも及ぶ犠牲者を出したこの一連の事件でのこのテーマの本質は「量」ではなく「殺人という行為そのもの」であり、理緒は起源の認識により「食べる」ことを常に行う様になりそこには自身の衝動の発散や存在を確立するために他人の命を利用しており、衝動を自覚しながらもそれを抑え他者の死を尊び存在理由にはしない式との差がある。
ここにはその者のなかに眠る能力や衝動とどう向き合うかが根底にあり、特別な存在であり起源に目覚めた理緒が衝動に飲み込まれ殺戮を繰り返す様は前提と行動の矛盾でありとても皮肉さを感じた。
彼自身特別な存在でありながらそれを認識する手段がなくそれを肯定する方法もなかったため他者との比較で自身を認識する理緒の行動は式の今までの決断が違ったら辿り着くものであるとすると式と対極にいながらも式の歩む道の1つの可能性だったともいえる。
普通な人間である幹也と特別な存在になった理緒の境界にいる式の決断、普通という枠組みの中にいる2人を眺める形で最後まで立ち入ることのできなかった理緒の子の境界の構図の描き方がとても上手かったと感じた。

そしてラストは式と幹也が手をつなぐシーンでの幕引きとなっていたが、幹也の信じた式が自身の矛盾や理解の及ばない自分や感情を理解せずとも受け入れて先に進むことができたため幹也と直接触れられる距離にまで近づけたことで「普通であることの特別さを実感して特別でありながらも普通である」という境界を超えたことを意味する演出に落とし込めていて改めて構成やストーリーの美しさを実感したシーンだった。

1~6章までの掘り下げや哲学を結集させ最高の着地に落とし込んだとても素晴らしい作品だと感じた。



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人間の記憶や認識をテーマに描いた今作

まず鮮花の人間性や本心を周辺人物と比較して露呈される内面のクローズアップが根幹に物語られていて、特に兄の幹也との関係。
鮮花は幹也に強い愛情を向けていて“自分を見てほしい”という感情が全面に押し出されている。一方で「恋敵」である式に対しては兄の幹也を横から奪っていく存在として嫉妬の対象にしているのだが、彼女は燈子に弟子入りして魔術を学ぶほどの向上心を持っており真面目に学ぶ姿勢を取り繕ってはいるものの、本心は幹也に認められたいという願望があり純粋な正義感や向上心に収まらないこの矛盾ともとれる複雑な心情の共存の描き方がとても絶妙でそんな心情描写を引き出すきっかけが式との会話というのも何とも面白いと感じた。
まさに「合理的にあらず矛盾した感情こそがむしろ人間本来の魅力」とでもいうのだろうか。

また幹也は空の境界という作品において「普通の人間」という存在だからこそ式を筆頭に藤乃や霧絵などの存在の認識やストーリーの奥深さを高めているキーマンとしてあるのだが、今回でもその『普通』の存在である幹也の価値が発揮されており鮮花は幼い時から特別なものや禁忌に近しい存在に魅力を感じていたが、普通である幹也が特別なものを特別であると認識し特別な価値を見出す。幹也にとっての普通が鮮花から見て特別なものに見えたからこそ幹也を「特別」な存在として確立しているこの普通であることの尊さを感じられた。

またタイトルにもなっている『忘却録音』の意味について、それぞれ
「忘却」→一度覚えた情報や経験を忘れ、思い出せなくなる状態
「録音」→記録媒体やデータとして保存すること
と定義されており、人間が忘れてしまった記憶や経験があってもその出来事自体はなくなったことにはならず、そこに確かに存在していた。これらは式によく当てはめることができ、記憶が無くなった現状でも今を形作っているものは過去の自身の経験からなり、妖精という存在が当時の人たちのリアルな感情や心情の具現化であると考えるととても美しいものであると感じられ、これは5章の矛盾螺旋との対比にもつながっていると感じた。

ただ、玄霧皐月にまつわる周辺のエピソードなどが劇場版でははっきりと描かれておらず、また鮮花の妖精を認識しながら戦う美沙夜とのバウトなど説明不足が否めない部分が多々見受けられるため、以降は原作を読むばかりとなっているらしい…。
いや、ここまで出来たんだから描けよ。



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圧倒的見ごたえと重厚なテーマが敷かれた今作

まず「臙条巴」という人物だが、彼は冒頭から今作の主人公として登場していたものの実際はもう既に死亡しており、式と日常を共有することによって自分の存在を知り他者と関わりを持とうとする人物として描かれていた。

今回宗蓮は『根源』への到達を目的としており、それに抗うものは『抑止力』として消滅してしまうというもの。
宗蓮自身昔の出来事から人間の「死」に意味をもたらすために根源を求めていたが、そこに人間の生き方や思想の理解の包括の限界、人間を見るがあまり「理屈としての人間」と「本来の人間」を理解することの食い違いが発生してしまい、ここに宗蓮の思想と行動の矛盾が発生している。

また宗蓮と式の存在も対比されていて、1~4章までで式は世界の理屈に縛られず(魔眼の存在など)己の意思で行動し目の前の事象に向き合う人物であり生と死を自然に受け入れる存在としてここまでで描かれてきていたが、一方の宗蓮は根源を目指し世界の構造を把握し人間の死に立ち止まり死に意味をもたらそうとする存在として描かれていた。
式はただあるがままの世界を「受け入れる」ことをしていたが、宗蓮は世界の仕組みを探求し「完全に理解」しようとした結果矛盾を生んでしまったのではないかと思っており、とても皮肉な物語だと感じた。

途中度々出てきた陰と陽の演出もこれは両方あって成り立つものであるという意味があり、4章で見てきた式と織の関係の決着と直結する要素としてちゃんと決まっていたと感じ、今回それが短期間でも日常を共有した巴と式に当てはめられて、式が逸脱した存在として宗蓮を直接止めたことで特別な価値の提示を行い、また巴も完全な人間ではない存在でありながらも抑止力となったことで宗蓮の求めた根源とはまた違った方向から人間の価値を提示してくれたキャラであったと感じた。

また今回「扉を開ける」「鍵を開ける」この2つの演出が特に強調されていて、前半で式と共同生活する上で合鍵を持ち巴はそこを居場所としていた。だが実際自分の存在はもうなくなっているうえ実際の実家は別にあり、そこに物語後半に幹也とともに元の家に辿り着いている。
一時的な避難場所として身を置いていた式のアパートと本当の実家の対比、自分にとって今居心地の良い場所と自分の本当にいるべき場所の違いをすでに死んでいる巴に自覚させる皮肉がなんとも空の境界らしいと感じた。

今回は約2時間と長尺な上に宗蓮と式との圧倒的クオリティの戦闘シーンや考察しがいのあるストーリーなど見応えも抜群でとても面白かった。



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とても良い
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直死の魔眼の開眼と式と織の「存在」を描いた今作

式の人格が二重人格よりもさらに強いつながりで存在しているそんな織を失うことで自身の『孤独』を認識し自覚する式。
失って初めて気づく自分自身の存在を眼を閉ざす包帯で見せ続けていた。
今回そんな式の隣に居続ける幹也の存在がとても大きく、ただ回復を待ち無駄な介入をしない(強制しない)こと。それは「半身を失った式」に対し行動を起こすのではなく「ただそこにいる式」を見て受け入れることで式とともに空いている幹也自身の心の穴を埋め式と外界を繋ぐ存在になっていると感じた。やはりこの男強い…。式にとって特別な存在としてあり続けている。

また今回式と織の対比に関して、直死の魔眼の能力『万物の死を視認することができる』この力を死に瀕し接触することで獲得しており、半身を失ったことにより空になった心から死へ片寄る式とかつてもうひとりの自分として人格を隔てている今はもうなきもうひとりの織。この両名とも状態としては「死」というフィールドに立っており死の世界にすらも式と織によって引かれた境界が存在する死に対する視点の奥深さ。
死という存在、一見統一された概念として認識されるこれにさえもこの作品では捉え方そのものを変えているという哲学はとても興味深く面白い。

「伽藍の洞」というタイトルも飾られた外見とは裏腹に中身が空っぽで何もない様子を表しており、式自身がそれを受け入れ自らの失ったものを抱えたまま式としてあり続ける、一方で空っぽであることは同時にこれからその空洞に何かで埋め、何かを受け入れるそんな美学が詰め込まれた素晴らしい作品だと感じた。



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とても良い
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二重人格を用いて殺人の善悪と本質を描いた今作

自身を孤独だと表現し自分でさえも自分の持つ二重人格を受け入れられない式とそんな禍々しい内を秘めながらもそれに寄り添おうとする幹也の対比
冒頭のセリフにて「1人になりたいのではなく、1人だと感じたいから夜歩いている」というセリフからも、本来人格への影響において最も多大な悪影響を及ぼしかねない『孤独』という選択を式の場合自らの人格への鎮静剤といて描いている皮肉を冒頭に持ってくることによりこの物語全体に余韻を馴染ませていてとてもいい脚本として昇華されていると感じた。

また幹也の言っていた『信じる』というセリフにも深く切り込まれていて、式の二重人格の恐ろしさや底の見えない恐怖に直面した後でもこの言葉を吐いており「例え自分の認知しえない領域があっても他人のことを理解しようと努められるか」というところに『信じる』という言葉の深さが物語られていたと感じた。
そんな言葉の通りに幹也は客観的事実に対立して殺人の犯人が式ではないと最後まで信じ続けていてキャラクターの奥行きをより深く感じた、そして幹也はとても強いキャラだった。百聞は一見に如かず

また殺人の動機も単なる”衝動”ではなく「織の蓋を開けるものを殺す」「織を殺す」という決まった目的によって遂行されるものと定義されており、展開の奥の深さを感じた。(とはいえここだけではまだまだ分からないことだらけだった。)

キャラの深堀りによるキャラクターの確認と美学にふれ2人の関係を探るとともに今後の展開と、恐らく2章のアンサーになるであろう第7章殺人考察(後)がとても楽しみになる1本だった。



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良い
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良い
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普通
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良い

はちゃめちゃな型月集合アニメ
2011年でありながらもこれ以降で出てくるFateの要素やアニメのパロディなどもちらほら入れてきてたのにはびっくりした。
でも前半(7話くらい)まではこのノリについていけずに中々苦戦したが後半はちゃんと面白く視聴できたので安心。
テレビシリーズでは見れないまた違った一面を垣間見ることができたのでこれはこれで良かった。
型月作品が好きな人はぜひ



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とても良い
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とても良い
ストーリー
良い
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とても良い

ブリーチシリーズ最後の10話

浦原喜助の卍解から始まるアスキン戦からのジェラルド戦での日番谷の卍解(CV梶裕貴)そしてユーハバッハ戦と初めからクライマックスで始まった禍進譚
各隊長の卍解での戦闘シーンの圧倒的なキレとスタジオピエロの強み。5話9話では原作勢もアニメ勢も予知不可能な原作者監修によるアニオリ補完。毎週ワクワクが止まらずにクライマックスを見届けられてとにかく楽しかった。まさに少年ジャンプを肌で直接感じるような作品だった。
またクオリティ向上のため最終2話を残してまさかの1ヶ月延期して、当時の自分はどうなる事やらと思っていたがちゃんとすごいもの持ってきてくれて漏れなく満足感で終わることができた。

自分自身この作品に触れたのは最近ではあるが22年という歴史の幕引きの瞬間をこの目で見届けられてよかった。
お疲れさまでしたありがとうございました。



全体
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とても良い
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とても良い
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とても良い
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とても良い

ザムドという存在になった主人公アキユキが、元居た尖端島に帰還することから始まる物語

作風がジブリ(ナウシカやラピュタ)×00年代のボンズのブレンドになっていて、平成感を強く感じながらも高貴な雰囲気の中描かれていた。

この作品のキャッチフレーズとして「考えないと石になる」「それでも人は己に言い続けなければならない考えろと」という『思考』というテーマが掲げられていて、今作における思考が『在り方・役割』→『選択』として描かれていて、そんなときでも自身のやるべきことと使命を心に留め行動している。この一連の流れが物語の中ですべてのキャラにおいて一貫されており、またそんな考え方で行動するキャラ達の最終的に行きつく果てが「生きること」につながるこの構図がとてもお見事であり、その描き方がキャラの粋な脚本と相まってグラデーションされていて見ていて全く飽きなかった。

またキャラクターの使い方に関して、主人公のアキユキ、ヒロインのハル、その幼馴染のユキタカの3人が主にいるのだが、才能を手にしそこから自らの選択で生きてきたアキユキ、才能がない代わりに努力で実力をつけてきたハル、努力を才能につぶされてしまったユキタカの3人。
ザンバニ号と極東自治区。
ナキアミとアキユキのこの3つの対比が特に前半は良く利いていてだからこそ才能の開花により努力をつぶされてしまったユキタカが迷いの末選択した「自害」という行為も流れるままであったが衝撃はとても大きかったし先ほど書いた『役割と選択・生き方』に上手く直結して落とし込めていた。
それ以外でもザンバ二号の船員や途中から出てくるルイコン教やヤンゴの出番なども最後まで欠かさずに出してくれてここまでたくさん出したキャラを最後までスポットを当ててくれるのは個人的にとても好きなので高評価。

またそんなメッセージ性だけでなく、ストーリーのなかで描かれる友情や兄弟愛、家族愛なんかもとてもよく表現出来ていて、迷いながらも最後は昔の平穏を望み自害したユキタカの話や母への罪悪感から自ら実験体となったミドリ、それを見て再び生きる目的や役割を選択するくだり。
13話や22話で出てきたアキユキのや西村の両親、いつまでも息子を信じ続ける親心にはとても感動した。
特に20話辺りを皮切りに今まで出てきたキャラや要素、伏線などがそれぞれの役割を担い最終局面へと突入し集合していくワクワク感と言ったらこれ以上ないものだった。

またこの作品の裏テーマとしてずっと描かれていた『縋るもの』ついてだが、
訳も分からずザムドへとなってしまったアキユキやその両親、里を離れザンバ二号に乗ったナキアミ、大切な人を失った船長いふねとその船員、また自らを悪だと提唱した極東自治区中佐凍二郎など。
凍二郎やザムドたちの心の声から聞こえた母親を呼ぶ声縋るものがなくただ孤独に歩むしかないもの達の居場所を示す親子の愛情、互いが互いに寄り合う共依存的な関係の行きつく先がこの作品1番のタブーである「思考放棄」へと繋がる皮肉とそれが身を焦がす結果へと繋がることをアキユキが石になることで表現したり、そんな共依存を断ち切り己自身で成長させるためにそれぞれ別々の役割を担わせストーリーを展開することでキャラ同士を分断するシナリオを自然と組み込んだり、そこで新たにキャラの深堀や内心に迫るシーンなどを差し込んだりと美学とストーリーの兼ね合いとその進行の仕方がとてもうまく、画面にのめりこんでみていた。

自身の成長と『考える』ことの大切さ、仲間や兄弟や家族の『愛』に溢れた本当に素晴らしい名作だった。



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シャフトでおなじみの新房監督とまどマギの原点的要素が多く詰め込まれていた作品だという印象
ストーリーや世界観などはお察しの通り感じ取るしかないという印象ではあったが解釈の余地ありという作品だった。



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メイドインアビスが帰ってきたなと感じるような1本だった。

穴の底を目指すというファンタジー作品の本作のあるべき姿を再び感じられたなという感想。
「巫女」という新たな存在と合同探掘、クラヴァリとテパステ一行のラストダイブ。そんな一見希望に溢れた始まりでも穴の容赦のなさやそれに立ち向かう探掘家達の勇志を感じられ、そんな今作らしさである希望と絶望の混在の見せ方や描き方、好奇心と導きのまま「冒険」に出る探検家たちの姿とそんな人達を見届けるワクワク感を久しぶりにしかもスクリーンで見られてとても嬉しかった。
またリコ達一行も新たに加わったファプタのキャラの浸透もちゃんと描かれていてとても可愛かった。
子供らしくデフォルメされたキャラクターとのいかにも子供らしい会話劇などの日常パートも十分見応えはあったと感じた。

またストーリーの方はこれから二部、三部と続くにつれての起こりの要素がかなり強く、2期までで起こった出来事のさり気ない補完と回収、これからに向けての大きな大量の伏線の提示など、制作に時間がかかろうと視聴者を離さないように留めておく術中に少なくとも自分はどっぷりとハマってしまった。(特に7層の環については早く映像で見たい!)
進行自体は大分スローペースで進んでたが、見応えは十分に感じられた。

また細かい部分で行くと、酒場での下りやクラヴァリの崖下りのシーンや深層6層での狩りのシーンとその調理で皮を剥ぐシーンなどの挿入などは細かい部分まで違和感を残さず楽しませようとする気遣いを感じた。

期待を裏切らないとても楽しい1本でした。
二部も見に行きます。



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OADであるため規制などが無く、全てがオープンにされていたためより本来の魅力を引き出せていたと感じ、良かった。
またキャラが出揃っていて本編でキャラたちのある程度の深堀や紹介が済まされた状態だったため(OADにて新キャラの登場はあり)よりキャラ魅力も感じられて、正直自分は本編より楽しかったと感じた。



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異文化交流の相互理解テーマアニメ
のはずだったけど、とてつもなくエロい。特に第6話の脱皮と産卵のシーンは他の追随を許さないくらい、もはやアダルトアニメの領域に突入していた
ストーリー自体は変哲はなかったが、無限にキャラを供給し続けていて、出てくるキャラが全員個性ぶっ飛んでたので飽きは来ず、
また節々で色んなアニメのパロディなど盛り込まれた演出や脚本などがあった。
頭空っぽにして見て結構楽しめたので良かった。



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とても良い
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内容に関する感想はWeb版でのイヴの時間にて掲載済みのため割愛
ただ、冒頭に本編の補完的な会話があるのでそれは必見かもしれない。
Web版から見たが、初見の人たちはこちらの視聴で事足ります。
名作でした。



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人間とアンドロイドの隔たりにフォーカスを当て、その溝を埋め相互理解を考えさせられる作品

「イヴの時間」という喫茶店では人間とアンドロイドの区別をしないというルールのもとアンドロイドのマークである頭上の環を消し、人間としてふるまうことでその空間だけ人間とアンドロイドの境界のない空間になっている。そんな空間に人間であるリクオとマサキが訪れ互いの心境を垣間見る作品なのだが、この作品ではアンドロイドが極端に人間に近い存在として描かれていて、人間に命令されしれを遵守するアンドロイドの心に抱えた真意を人間が汲み取りアンドロイドに対する偏見を払拭して近づいていく過程がとても丁寧かつハッとさせられることが多かった。

また、人間もアンドロイドも外側からは変化に気づくことは難しく、内面に触れることでしか変化を知る方法がないという共通点をロボット側から提示してそれに対応して人間側の心境を改める構図などが新しく、特にサミィが入れ方を変えたコーヒーをリクオが受け入れる下りなんかは特にそれを象徴しているシーンとして上手く繋がっていて素晴らしかった。

話のオチや顛末、人間とアンドロイドをつなぐものが最後は「愛情」に落ち着いており、ピアノの話も併せてアンドロイドとの付き合い方、偏見の払拭と一歩を踏み込み、自らを気持ちを受け入れることで人間とそれ以外の存在とも繋がれるということを最終的な美学として置いてとても考えさせられる作品であった。

また2018年のSFアニメ『BEATLESS』にて登場するワードである「アナログハック」というハッキング法がこのアニメでは一要素として取り入れられていて人間とアンドロイドの互いの内面から受け入れるきっかけの手段として組み込められていた。

自分らが今世界中で取り入れられている「AI」との差別化も出来ていて外連味もありとても良い体験ができた。



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キャラ同士の物理的、心の距離をそれに近づくためにかかる距離を埋める「速度」で心を併せる見せ方が上手く、桜の花びらが落ちる速度(秒速5センチメートル)と雪の降る風景、冬と春をひとつの画面に共存させる事で互いの心の距離を接近させるように見せる演出、2人の関係に1度決着をつけ鹿児島へと転校する高樹のと明里の別れ表した第1話桜花抄
高樹に好意を抱く花苗の淡い恋模様、太陽系外を目指して突き進む衛星の部品を運ぶ速度(時速5キロメートル)と高樹の対比、恋の決着と花苗の成長を描く第2話コスモナウト
かつての初恋を心に残す高樹と初恋として落とし込み前へ進んだ明里を踏切を使い対比的に見せ、高樹自身に決着をつけさせ僅かな成長を見せることで物語の終幕とした第3話

キャラクターの心情描写とそれを言語化するモノローグの脚本の完成度がとても高く、また間のとり方や雰囲気の使い方を背景美術と組み合わせて確立させる演出などとても素晴らしかった。
またそんな心情描写を淡めのタッチで描くことでより心の片隅に舞い落ちるように落とし込めてより良い後味として還元できていたのでとても良かった。



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新海誠の原点的な作品だと感じた。

個人的1番の特徴は世界観で春夏秋冬を巡りながら交差させ変化させるキャラの心情の絡み合いやBGMなどをうまく使った空間の演出、所々に「君の名は。」「天気の子」を彷彿とさせるようなシーンや絵があってこのころからストーリーや構成にSF的な要素をブレンドするのに長けていたのだと感じた。
また上2つの作品とは打って変わって重厚なストーリーや重めなシリアス要素などが多く含まれていて有名な新海誠作品達とはまた一風変わった作品の色をうかがうことができた。

ストーリーは南北に分断された日本で蝦夷にそびえる「ユニオンの塔」を目指ていたがある日をきっかけに3人が分散してしまい離れ離れになってしまうそんな中ヒロインのサユリが失踪した原因や主人公の心情にフォーカスして再び塔を目指すといった物語なのだが、ヒロインのさゆりがこのストーリーのキーになっており彼女自身の設定で並行宇宙とのつながりになっていて世界をとるか彼女をとるかの二択の選択に過去へ抱いている心残りを乗り越えたヒロキが行動するというラストになっていて世界観や雰囲気にもとても深みを増すような結末になっていた。



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青ブタシリーズの集大成となる今作
1期から思春期症候群と共に描かれてきたキャラクターの「孤独」からの脱却と克服のテーマを最後の最後で作品の美学として昇華し終結へ繋げられたと感じた。

初め霧島透子と美東の関係に対してのクローズアップ、事故により失ってしまった透子と1人だけ未来を歩む美東の抱える過去の後悔からの跳躍を咲太と共に乗り越え美東の抱える思春期症候群の解決。
過去回想から2人の関係や透子の残した歌の意味の紐解きや思い出の踏ん切りを咲太とつけることで過去への決着を済ませ、同時に掴みどころのない美東の人物像の輪郭を形成し咲太と「友達」になることで作品に出てきたヒロイン達全員のキャラの深堀を完成させた。

またそんな前半から観測者として世界に取り残されていた咲太自身の孤独からの跳躍、思春期症候群に囚われて無意識に不祥事の捌け口として縋っていた現状からの成長にフォーカスを当てていて、今までヒロイン達に接した時の達観さや視点などから1目置かれてきた咲太との逆転の構図になっていたように感じた。
思春期症候群との向き合い方や思春期症候群によって引き起こされてしまった辛い過去をひとつの「思い出」として心に置くことにより思春期症候群を否定することなく20歳になると共に大人へと成長するそんな瞬間を目の当たりにできた感覚がしてとても心を打たれた。

また美東と別れるシーンの電車の進む方向や咲太の帰る方向などでこれから向かう場所の指針を表した演出も粋で好きだったし、咲太のそばでそんな成長を自らで知覚させ決断させたのが「桜島麻衣」であったのも咲太がヒロインに寄り添ってきた時に感じてた、「じゃあ咲太には誰が寄り添ってあげられるのか」という疑問を今までずっと見せられた2人の関係性の行く末と共に同時に回収した瞬間だと感じとても良かった。
そして自分の望む将来の姿になることで物語に幕を下ろした。

自分は集大成としてはこれでいいのではないかと思った。とても良い作品をありがとうございました。



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とても良い
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1期に続き素晴らしい作品
1期で積み上げてきたガッチャマンとしての肩書や組織性や国民からの信頼、1つになることで困難を乗り越えたラストの国民たちの展開などの要素を逆手にとって構成してきた印象。
インサイトでは特に『考えること』を常に重視していて、新ガッチャマンのつばさと新キャラ宇宙人のゲルサドラが注目されて話が進んでいったがはじめを筆頭に1期から登場したガッチャマンとつばさの明確な違いは「1度立ち止まって考える、衝動に駆られない自らの俯瞰。」己の中に掲げる理念を全うしようとするがあまり歯止めが利かなくなり結果取り返しのつかないところで事の重大さに気づく、そんな正義が及ぼす側面・盲目になっていく過程がとても鮮明にかつ選挙という形で描かれていてとてつもない説得力を持っていた。
ゲルという人の心を可視化することのできる能力でマジョリティの弾圧をしたり、くうさまによって同調圧力による拘束で国民を監視したりなど、心理誘導は行き過ぎると『洗脳』へと姿を変えその成れの果てが『恐怖政治』に収束するかつての人類社会と同じ結末を辿ろうとしていて、たとえ宇宙から来て能力があったとしても人間の心理の統制力の欠落で良くしようとした世界が改悪されていく様の皮肉が後半に特に効いてきてて美学にさらに磨きをかける要素としてとても秀逸だと感じた。

またそんなトップを決める国民サイドの描き方もとても残酷に描かれていて、「長いものに巻かれる」という日本人が昔から潜在的に持つ性質の理解がとても深く、衝動に駆られろくに考えもせず、周囲に合わせ、一面的な内容で批判する現代日本人の醜さが痛いほど伝わってきた。
また責任の擦り付け合いのシーンなどの醜さも秀逸だと感じていて、スマホ選挙にすることでその場で投票できる即決性にすることにより判断力を鈍らせ、さらには「ゲルにおまかせ」ボタン作りそれを国民にを思考停止で押させ責任転嫁を続けさせた結果あの事態を招いてしまった。優秀かつ自分たちの理想に近い人物が上に立った時人は思考することを抑えてしまい一任することで完全な思考放棄の像が確立されてしまう…それでも国民は考えた末皆この結論に辿り着いたという、思考することと放棄することの表裏一体性をとてもよく表現出来ていてとても胸を打たれた。

今回は序盤から理詰夢がヴィランサイドのキャラとして出ていて、赤いクラウズの処理から物語は始まるのだが抑止力として機能していた赤いクラウズが消え理詰夢が拘置所へ送られてから事態がますます悪化し理詰夢のもとに救援要請して助言を提示しながらも最後はシャバに出て協力してことの収集にあたるキャラクターの見せ方が個人的にとても好きだった。

次にはじめの人物像と立ち位置だが、インサイトになってより達観するような立場になっていてことのスピード感に思考を巡らせるスピードが付いていかなかったのだと思うが、他のガッチャマン達も同様はじめも思考を巡らせることは常に怠らず、つばさを筆頭にすべてに寄り添い続けていて1期で見た『ヒーロー』の像をより鮮明に感じ取ることが出来てよりはっきりとした形で。腑に落とすことが出来た。
またつばさのおじいちゃんもはじめ同様常に思考を止めず、衝動に駆られず冷静でいて、10話で現状起こっていることが戦争時の日本と同じことを告げつばさに思考を取り戻させるくだりやみんなの作り出している「同調圧力という名の空気」を吐き出すという伏線を1話から毎朝の深呼吸で暗に示していて陰のキーパーソンとしての役割を全う出来ていてとてもかっこよかった

最後に1期からの継続テーマである「ヒーローの所在」「正義の所在」についてもインサイトで深く触れられていたと感じていて、結論みんなの心の中に掲げる理念が起こす行動がそのまま正義でありそこに明確な善悪は存在しない、という描かれ方だったがそんな正義と正義のぶつかり合いをしたときに発生する火花が「悪」として今作で描かれていて正義があるうえで生まれる悪という存在の強調をされており、でもそんな正義が生んだ悪にも一概に悪だと断定するのではなく見方を変えることにより「転じて悪を生み出してしまった」と一面を見出すことによってそんな悪でさえも救いの手を差し伸べる「みんなのヒーローガッチャマン」としての落とし込みが完成していてそれがとても美しく1期からの提起の回収をしてくれてとても素晴らしかった。

1期同様人間の大衆統制や誘導の要素も踏襲しながらもインサイトでは『ふと立ち止まって考える』ことの大切さを常に問いてくれており、この令和という現代にこそ見てほしいと感じるそんな名作だった。



全体
とても良い
映像
とても良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
とても良い
音楽
とても良い

「組織の中にいる個人」という本筋をガッチャマンサイドと国民サイドの一見対比に見せ隠れた共通項を物語の進捗と共に魅せる描き方がとても上手く、
上が有能が故に部下たちは自らで思考する意識を薄れさせたり不足したコミュニケーション、肝心な場面で優柔不断になってしまうガッチャマンサイド。一方で上が無能であるが故に自らの役割や立場を振り返りできることを思考したり協力する国民サイド。
直接戦地に赴いて実働するガッチャマン(手帳)とSNSを用いて任意によって遠隔から操作し援助を行う国民(GALAX)など…そんな両陣営が平行線として進んでいた中ではじめという人物が2つの組織を手繰り寄せ併せる際に起こる摩擦をストーリーに組み込んで進めていて、構成の美しさをとても良く感じた。
またはじめという人物の見せ方がとても良く、楽しいことや苦しいことやたとえ道筋が決まっている事でさえもふと立ち止まって1度考え俯瞰する物事を多面的に見る視野と思考をとんでもマインドと同時に持っていて、清音との掛け合い(電車の席を譲るシーンや一時停止不注意の車のシーン)にさりげなく盛り込んでいた。またガッチャマンとして動く際に使え武器にもそれが使われていて、清音は斬新に豪快に一刀両断する「刀」。初めは同じ刃物でも繊細な使い方ができ、道具と併せれば継ぎ接ぐことのできる「ハサミ」を使っていて、それを後半に回収してくるこれもとても見事だった。そんなはじめに動かされ過去や停滞した現在から成長するキャラクターたちのクローズアップもとてもよく出来ていた。

また今作でヴィランとして扱われているカッツェのキャラクターもとても良く使われていて、自らが堂々とした悪として振る舞うのではなく人間の繊細な心の隙間に漬け込み「僅かに存在する反乱の意識を持つ人間」を増大させるきっかけの要因として位置していた。ストーリーにキャラを巻き込むのではなくキャラを動かすことでストーリーに変化をつけるそんな構成を作っているのは間違いなくカッツェという存在が緻密な計画と行動によりアクションを起こしている設定を作りこんでいるからだと感じる。
またこの行動がこの物語の中に撒き散らされていた『大衆統制・誘導』のこの作品が持つ美学を表に出すきっかけに繋がりガッチャマンと国民の組織内バランスを改めて考える要素にもなっていた。

例えば総理大臣を使った国民の統制を取るシーンなどは、ネット民が総理を叩く→総理が本音を撒く→本音を聞くことで総理に対して抱いていたフィルターが剥がれる→「すがやん」の愛称で壁が完全に撤去され上と下がひとつになる。のこの構造の構築があまりにも卓越していて、その前にガッチャマンの団員同士の団結シーンを入れることでより大きな組織である日本という国の統制を1人の人間の元でとっているというスケールを対比的に見せるシナリオもまた技ありであると感じた。
またそこから累がGALAXで呼びかけ国民を募り、集結した国民が自らゲームを催す形で立川に集結しガッチャマンと共に立ち向かうこのストーリー展開はここまでの踏襲と成長を現すシーンでとても胸が高なったし熱くなった。

またこの作品のサブテーマである「ヒーローや正義の所在」についても”これ”と言った明確な存在がある訳でなくみんながそれぞれ掲げる物を総称したものであり、そんなバラバラな理念を今作で「ガッチャマン」というひとつの焦点を作り人々をまとめる。ここまで要素を上手く使えていたと感じた。
初め平行線として表現した両陣営を繋ぐはじめという人物がラスト尻ポケットに手帳とスマホを同時に入れるシーンでヒーローとしての立ち位置にいたガッチャマンが国民達に認知、公認され地球外生命体とその一味達をも対等な我々として取り込むことで今までの一連の出来事をメタへと昇華するラストシーンもまさに完璧だった。

組織内の統制や大衆誘導、その中に生きる個人の扱い方や個人が持つべき理念や心理状態など。大衆統制の完成形態のようなアニメだった。
この令和の時代にこそ見るべき紛うことなき名作だった。



全体
普通
映像
良い
キャラクター
良い
ストーリー
普通
音楽
とても良い

本好きの主人公(犬)と作家の共同生活を送る中で身の回りに起こる事件を追いながらコメディするアニメ
キャラクター特に主人公が犬で、メインヒロインの夏野霧姫に拾われるところから話は始まるのだが、出てくるヒロインがかなりの高確率でクレイジーで犬であることお構いなしにアクションしてくるので愛犬家などは特に視聴注意。
また自身がMである自覚のある人は井上麻里奈さんの声で罵ってくれるのでオススメかもしれない
このアニメではツンデレ的な属性が強いヒロインでツンよりも「ズンッッッ!」って感じには強く容赦がないのだが、たまに見せるほんの少しのデレの差し込み方が結構いい使い方だと感じた。あとなんやかんやで犬のことを大切にしてくれている。
それでもストーリーに関しては粗さが目立ったり、オチが弱かったり、個人的にキャラに魅力を見出せなかったのでこの評価に落ち着いた。



全体
とても良い
映像
とても良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
とても良い
音楽
とても良い

待ちに待った最終章第5話
前半は相変わらずの日常パートだったが、3年生にとって最後の大会であり、大雨による天候の不調など不穏な空気が漂いながらもシリアスと萌えのバランスを決して崩さない技量の高さ、あくまでも希望を持たせたまま本番へ移行する心情整理のスムーズさなどはさすが水島努監督と言いたい。

また後半の聖グロ戦ではCG技術の進化がよく見て取れ、引きからズームして行くにつれて装甲ハッチから顔を出しているキャラクターの絵がCGから手書きに変わる驚くほどの違和感の無さと自然な描き方。
物理法則をこれでもかと活用した戦車の動かし方やカメラワーク、一人称視点の見せ方などを戦車だけでなくキャラクターにも宛ててきて、コンテナを活用した地形戦やそのコンテナを弾く角度や砲弾を打つ戦車の位置の作り方など、あらゆる要素から感じる圧倒的迫力はあまりにも素晴らしすぎて興奮が止まらない所ではなかった。

また音響のこだわりもとても感じて、雨が屋根に落ちる音や土を踏む音、砲弾を発射する音や着弾する音など細かい部分までしっかりと入れてくれて、五感的快感が最高。
『萌え』と『燃え』のバランスを絶妙に調整し、この令和の時代の技術をふんだんに活用してきた最高の70分だった。
最終章6話とても楽しみにしています。ガルパンはいいぞ



全体
とても良い
映像
良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
良い
音楽
良い

様々な動物が共存する私立シートン学園を舞台にした物語
色んな種の生物や我々人間との異種族交流をメインで描いてるのだが、とにかくキャラクターが個性的でまたそれら同士の掛け合いがとても良く変なストレスの蓄積や不快感を持つキャラがおらず、物語のベースは萌え主体のコメディでそれを最後まで一貫して描き切ってくれてなおかつ1話から12話までそれがずっと安定してたのは製作陣の度量であると思っている。
また物語のオチや展開の広げ方も各々の持つ動物の特性や特技、弱点などにすべて繋げて展開してくれるため毎度おなじみの学園アニメの展開でもまた一味違った楽しみ方や見方が出来て楽しかった。あと玄田さんのナレーションで解説が入るのだが結構タメになる情報だった。
そんな動物の持つ個性を見せつつ後半では我々人間や絶滅種、またそれに該当しうる危惧種へのフォーカスも欠かさずにフィニッシュ
キャラの可愛さ、個性的さ、萌え、ストーリーの構成や広げ方、全てにおいて自分の好み超ど真ん中な作品でとても楽しかった。



全体
とても良い
映像
とても良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
とても良い
音楽
とても良い

冬から続き2クール目夏から放送となったこの作品、やはり名作だった
正直自分は6話すぎるくらいまで飽きや1クール目との差を感じてやまず、2クール目になって色々とダウンしていると思わざるを得なかったが、それとは裏腹に後半からは1クール目を取り戻したかのように3人のカップルそれぞれが受験に臨む思いやこれからの在り方についての深堀りとお互いに固める決意がとても鮮明にリアルに映し出されていた。
1クール目で谷と鈴木が付き合っているため、2クール目からはその周辺の西山、平東を焦点にあてて物語が進むのだが、
鈴谷をあくまでサブキャラに添えつつ西山、平東の関係の進展や個々人に抱えてるコンプレックスや思いの丈を垣間見る構図になっていて、西山平東それぞれの空気感や間合いや事情がある中でシリアスでありながらもラブコメの範疇を超えずに個人の成長を受験というライフステージと照らし合わせる形で演出するこの見せ方がとてもよかったと感じている。またこの切り替えとそれに対する臨機応変さは他の恋愛・ラブコメアニメとの完成度や見やすさとして大きな差だと感じている。
また恋愛面でもこの3組は属性も違えば好みも違うまさに正反対なペアになっていて、彼女側の抱く好意に対して彼氏側がアクションや心情の揺れを演出している描写が多く見受けられタイトル通りあくまでも視点は彼氏側にあるという一見したら彼女側からのアタックに見せかけて彼氏側のアプローチに注目した構図が一貫して取られていたのがまさにこのタイトル通りでありさすがであった。
また、髪の伸びた西やわずかに表情を変える東、男女の友達として、それ以上の関係としての適切な距離感など表面的な恋愛という状況にいるキャラたちを俯瞰して見てもとてもきれいな形に収まっていたと感じた。
それ故に1クール目メインだったキャラ、サブだったキャラの立ち位置が入れ替わってもキャラがちゃんと立っていてどのキャラにも愛着が湧けるようになっていたこれこそがこの作品の良さをちゃんと描けている何よりの証明であると感じている。
2クール目もとても面白かった。



全体
良い
映像
普通
キャラクター
とても良い
ストーリー
とても良い
音楽
とても良い

人間とhIEと呼ばれる人工知能搭載人型AIとの関係性と在り方、未来の創造をテーマとしたSF
基本的にこの物語を動かしてるのはhIEの方でその動向を人間が後追いする形で進んでいくのだが、常に人間とモノとの関係性についての思考が張られていて一概に人間がモノを使うだけに収まらない構図についてのクローズアップがこの作品の持つ個性だと感じた。人間にしかできないもの、モノにしかできないものという区別がはっきりとつけられているからこのお互いの境界を設置して優劣をつけたがるそんな人類たちに対するアンチテーゼが良く効いていたと感じた。

この社会を発展させ未来へ繋ぐのは人類であるが、AIを発展させたがあまり未来を考える役割などを一任し委ねた結果、その空想を実行に移しているのはhIEの方が先であったという皮肉もまた面白い。現状をより良くしようとする人類と、未来にまで視野を向けているhIEの対比などもとても興味深い。
そしてこの作品に出てくる「アナログハック」という要素が個人的にとてもいい設定だと感じていて、見る側に意味を付随させ錯覚を覚えさせる仕組みが見た目や行動などといったところから付け込んでいきあたかも人間であるかのように見せる擬態が明かさせる瞬間の衝撃は前半の振りや所々に感じていた積み重ねた関係値(信頼)が恐怖に代わる瞬間であったのでとても揺さぶられた。またこのアナログハックは姿かたちを変えて我々の現代社会にも紛れているというメッセージ性も強く感じられ人類の繊細な『心情』を簡単に騙すそんな恐怖の概念だったと感じた。
またそんな信頼関係を築けるという振りがあったからからこそ機械(AI)がオーナーの命令によって行動を実行するこのシステムを逆手に取ってhIE側がオーナーを操るという行為に複雑な感情を抱くことになった。

そしてこのアニメではhIEやAIの発展した未来が舞台だが、そんなモノでも使い方によっては吉ともなるし凶ともなる、結局はそれを使う人の性能やモノとも向き合い方が1番重要であるというこのメッセージを序盤から「道具がくだらない意味しか持てないのは用途がくだらないから」という紅霞の発言を二重底のように設置していて、これをラストの共存の未来への発展の布石としていたのはとてもよかった。

放送当時とてつもない過密スケジュールの中24話最後まで走り切ってくれた製作陣には感謝でいっぱいです。(粗い映像の中でも世に出そうと必死に作った努力感じられました。)
粉うことなき傑作でした。



全体
普通
映像
とても良い
キャラクター
普通
ストーリー
良くない
音楽
普通

結局何がやりたかったのか色んな意味で腑に落ちないまま13話終了
電氣についてにことで深堀しつつ物語が進むのかと思いきや、兄からの目録についての争奪戦から始まりある回では媚薬のような機械を作ったり、ある回ではヘビメタをやって、ある回では婚約から逃げるために滋賀まで逃亡劇をやって…など結局話の本筋や本質がなんだったのかが全然伝わってこなかった。
また中身がおもんない他にも”京アニが手掛けている”これにも問題があり、今までのアニメでは見たことのない挑戦的なキャラのデフォルメや演出(全く面白くない)、小道具の使い方の甘さなど今までの京アニが誇ってきた作画の良さ、絵の良さなども薄れてしまうような印象を強く抱いた。
この作品において三添洋輔というキャラがやばくて、主人公喜八の兄である清六に対して恋愛感情に近いものを抱いていて、それ故に喜八とのBLともとれるような演出や雰囲気。空気感が流れるシーンがたびたびあって、正直自分はそのノリはいらないと思っていたが、最後には洋輔の愛が爆発してとんでもないことをやらかす12話までの行動のオチがあるのだがそのオチも個人的には少し引いた眼で見てしまったため良さとして還元されなかった。
ただ、単純な絵や作画の書き込みに関してはさすが京アニといったところでクオリティ自体はとても高かったと思う。結構ヴァイオレット・エヴァーガーデンを彷彿とさせる描写が多かったと感じた(水のシーンや何となくのストーリーの輪郭など)。



全体
良い
映像
とても良い
キャラクター
良い
ストーリー
普通
音楽
良い

1クール目で起こった伏線や物語の回収ターンの2クール目
個人的に面白い回とそうでは無い回の差がとても激しかったと感じた。
良かったのは2、4、6話。良くなかったのは1、5、7、8話
まず全体的にキャラの出番を無理やり作ろうとしていたせいでそれぞれのキャラごとに話のムラが出来ていたと感じた。青い変なドラゴンについての軽い詳細も知りたかったし、何よりシャウラというキャラの魅力を完全に引き出せていなかったと感じた。これはシャウラ自身の深堀りもそうだし推し様についての詳細や手形の人物のチラ見せなど少しでもほしかった、そして最後の別れの際のスバルの脚本など、他の部分で作るシャウラという人物の輪郭という点でだいぶ落としてしまっていたと感じた。
また今回レムの出番が多少なりともあったが、2話で出てきたレムによる喝はAパート前半でのユリウスとのやり取りなどからあまりよく知らないレムに心を救われ動かされる説明になっていたし、記憶の回廊という設定を上手く使えていたなと感じたが、
7話でもう一回レムを出してきたあの回は正直あまり好みではなく今までリゼロの主柱として活きていたレムの像を完全に壊しに来ていたが、だからこそ逆にイメージを落としたからこそ最終回の復活は感動的になったとも思った。でもレムの出番ちょっと多かったかな…。
ただ、主人公のナツキスバルの動向などに対する見せ方は全体的によかったと感じている。
1期や2期などは反撃ターンの時でも「絶望」の見せ方や差し込み方がとても上手に感じていたし、そこにリゼロを感じさせてくれる要素が強かったが、ストーリーを補強するがあまりそこのらしさを見失っていたように感じた。
5期が出たらまたその時は見ます。



全体
良い
映像
良い
キャラクター
良い
ストーリー
普通
音楽
普通

能という題材から哲学的な内容を含む掴みの序盤とそれを踏まえて能に対してキャラとの掛け合いも兼ねて深く切り込んでいく中盤、そして能の才能を掴み前半の鬼夜叉の心情を回収する終盤の3部構成として視聴したのだが、
人はなぜその形をしているのか、何故能を舞うのかという根本に対する疑問やしてき、サナギ的な状態の鬼夜叉に対して自らの舞いで魅せるよいとその末路…ここの疑問の提示とその回収、次への繋ぎなどがとても上手く出来ていたと感じた。
ただ中盤はその回収とストーリー進行に序盤程の魅力を感じられなかった。中盤ラストにある大きな動きのための伏線やためを作る回だと分かっていても少し退屈さを感じてしまった。
中盤ラストの展開から終盤、最終話にかけては多少持ち直した感じがした。
ただ、ストーリー的な面白さやクオリティはあったが、タイトルの「ワールド イズ ダンシング」の回収と落とし込みとしては少し弱かったと感じた。



全体
普通
映像
とても良い
キャラクター
良い
ストーリー
良くない
音楽
良い

終始何がしたかったのかよく分からないアニメだった。
6話くらいまで物語として目立った動きが有る訳でもなく起伏のない日常生活を流され、急に動き出したかと思ったら割とあっさり解決してまた元の位置に戻るみたいな…。
若干感じ取れるお涙頂戴感も冷めるし、キャラ自体はいいもののその魅力の引き出しは全然出来ていなかったと感じた。
また11話辺りから急に主人公2人の喧嘩を発生させてアクションを起こしていたが、これもまた取ってつけた感が否めないし第一全体的にもう少し早く行動を起こして欲しかった。
また本作はどうやら百合に分類されるらしいが百合らしさも戦争の要素も全然立っていなかった常に迷走し続けているという印象しか無かった。
ただ、問題提起に対する解決の仕方が良かったのと、ところどころの瞬間的な良さでギリギリ保てていたので個人的にはこの評価で落ち着いた。



全体
とても良い
映像
とても良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
とても良い
音楽
とても良い

漫画にかける情熱やそれを描くキャラたちの愛がこれ以上ないくらい伝わってくるそんな1クールだった。
個人的にやすみんと手島先生の対比の見せ方がとても上手いと感じていて、元は漫画が好きで初めたけど現実を知って漫画に苦しめられる先生と苦しい時こそ漫画にアイデアを貰うやすみん、楽しさを失ってビジネスとして描いてる先生とどんな時でも自分のパッションを忘れないやすみん、辛い時こそ1人で活路を見出す先生と行き詰った時はみんなでアイデアを出し合って完成させるやすみん。これらすべての要素が漫画を描くやすみんを見守る先生の心情として設置されていて地獄を見た先生(漫画家)の歩む道に対してどう向き合って漫画を描くのかという作品の輪郭を大きく形成し続けられていたと感じた。
またキャラの漫画への愛の見せ方もとても上手く、「こんなとき漫画の主人公なら…」の掛け声とともに本当に自分が描きたかったもの、自分の想像する世界を楽しそうに描いて一喜一憂してさらなるクオリティ向上を目指したり、たとえダメだしされても嫌な顔はせず自分たちの成長材料として昇華したりという嫌なストレスの貯め方をしなかったのはこのアニメにおいてとても重要な要素だと感じた。
一方で手島先生の方も元はやすみんと同じで純粋に漫画が好きでプロの世界に入ったこれ自体は愛によるものであり、そこからの変化とリアルを担っていたのが先生だった。
また伊豆大島やコミティア、船や飛行機などという舞台設定もちゃんと活かせていて、初めて訪れる東京の景色や初めての体験をやすみんたちのフィルターを通して漫画の知識やアイデアとして還元させる過程も感動できる成長要素として上手く描けていたと思う。作者さんの漫画での挫折や成功体験など含めて漫画として写すのがとても上手い作品だと感じた。
またこのアニメの制作会社である「シンエイ動画」は個人的にあまり好みである作品を出していなかったし、全体的なクオリティの面でもあまりいい印象はなかったのだが”本当に面白い原作があればそんなイメージも払拭できるくらい素晴らしい作品が作れる“を体現してくれたとてもいい体験ができたと思ってる。
ただ、この対比構造と作品の構成を1クール通して続けていたためテンポの抑揚を感じられない若干の中だるみは正直感じる回はあった。
将来このアニメを見て漫画家を目指したっていう人が現れてもおかしくないくらいの最高の作品でした。



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