派手さや目を引くようなストーリー展開はありませんが、登場人物の心の動きを丁寧に扱いつつ、穏やかに進行しながらすっと心に染み込んでいくような脚本の構成の旨さを感じる作品でした。
登場人物たちのクスッとしちゃうほのぼの可愛らしいやり取りも魅力的。また一果の物語を始めどのエピソードも単に心温まるだけでなく、強張った心を優しく解きほぐすような日常の中にある救いを感じるのが印象に残っています。季節を感じる優しい味の和菓子はその象徴のようでした。
ゲーム原作で中世風の魔法学園モノかと見始めてみたものの、初回から生活感溢れる日常系会話がひたすら繰り広げられ、これは一体どんな作品なのだろうと不思議な感覚に。鼻をすんすんする仕草になんとも言えないフェチ臭が。わりとクセ強めなのが興味惹かれます。女の子は皆可愛い。