神の世界、人間界共にいよいよクライマックスに入っていく準備が始まったな、と思わせる話の展開でワクワクした。
映像とBGMを楽しみにいくなら
ジブリ譲りの作画と音楽は素晴らしかった。特に主人公メアリの表情、意思を感じさせる強い瞳は印象的で、ときどきハッとさせられた。一方でストーリーの方は、視聴者が登場人物に共感したり重ね合わせたりして作品世界に入り込んでいけるような逸話やシーンが乏しく、何も心に印象を残さないまま淡々と話が流れていく感じで、せっかくの絵が全然活かされてないような気がして勿体無いなあと感じた。また、声優さんもそれぞれの登場人物に似合っていないと感じることが多く残念だった。
好きな Studio 3Hz の制作ということで楽しみにしていた作品。思っていたより渋くて (そして地味で) ハードボイルドな印象だった。今の所、Studio 3Hz ならではの作画の魅力はそれほど感じられなかった。スパイものというと知的なストーリーが肝、というイメージがあるのだけれど、美少女スパイという独特の設定からどういう風に魅力を演出していくのか注目していきたい。