サービス開始日: 2024-04-11 (225日目)
パリィ(相手の攻撃をはじく技)を始め初歩スキルしか使えない主人公の控えめな英雄譚。原作未読で漫画抜粋既読。
一応気になった点を言えば、ノールが特異な成長した理由に、説得力のある内容がもう少し欲しかった。(少なくとも1クール内では「超頑張った」以外無いはず)
所謂勘違い系なろう作品ではあるが、上位能力があって「俺何かしちゃったんですか」とか、(好感を持つ女性キャラは居るには居るが)無節操なハーレム系やエロを売りにしてないのが良い。
終始、謙遜と勘違いとパリィで話が進むので、そういう意味では退屈だが、まぁワンパンマンとか水戸黄門の一種で、飽きる人は飽きるだろうが、まぁ仕方ないと思う。
また俺たたエンドではなく、剣や第3国の話などの伏線は残るが、大筋の話は畳んで終わったのも好感度が高い。
個人的には、主人公のノールの訓練所の話がおとぎ話のように残っているのであれば、
・第1話冒頭:女性(顔は不明)「全訓練所を最後まで耐えきり、それでも初歩スキルしか覚えなかった」「ウッソだー」
・最終回Cパート:リーン「全訓練所を最後まで耐えきり、それでも初歩スキルしか覚えなかった」「ウッソだー」
リーン「そして、ドラゴンを倒し、街を、国を救った人が居るのよ」「それこそウッソだー……本当?」「フフフ」
みたいな始め方/終わり方だと気持ちよかったなぁと思った。
1クールに数作品あるBLを題材にしたアニメ。直接的な描写はないまでも、一応の性行為シーンがある。
作品自体はBL好きなら楽しめるだろうけど、そうでないならまぁ…。という感じ。
初手で同性愛はしないと宣言する場面で始めたり、中学の時に「女と遊んでるー」と揶揄われるのに、高校ではオープンになったり、色々と雑だなと感じた。
BL視聴者的には面白いんだろうけど、いわゆる禁じられた愛を描き、且つストーリーに否定と肯定の両方があるなら、もうちょっと丁寧に描いて欲しいと思う。
直近で視聴した義妹生活でも似た記録を書いたけど、同じような状況で悩んでいる人たちに不誠実に思うので。
通常の作画は勿論だが、牛乳の膜や水面の反射光などが細かく描かれていて、地味に作画コストを掛けているアニメ。
正直、法律上は義兄妹なら結婚も問題ないのだし、「抱けえっ!!抱けっ!抱けっー!」としか思わなかったが、丁寧に抱く手順を踏んでいく。
タイトル等から期待されるような内容と真反対の普通の恋愛作品で、好きな人には好きだろうが、そうでない人には退屈という評価になりそう。
(なお、自分は悪くないけど、もうちょっと何か刺激が欲しい作品、という評価)
あと作品の根本を否定するのだけれど、これを血の繋がりの無い関係で描くのは、逃げているというか、一部の人を優しく殺していると思った。
この世には間違いなく、実の、兄と妹で、親と子で、恋愛関係を持つ人が居ると思う。それらの多くは、国/地域の法律ルール常識などによって阻まれている。
その人たちがこの作品を見たときに「お前たちのやってることは変だ」「家族の恋愛はダメなことだ」と地獄を訴える。
その癖、設定としては血縁関係では無いので、法律上問題ない関係になっている。
もし禁じられた恋愛をテーマに描くのなら、原作者は望まないだろうが、せめて少しでも踏み込んだ内容にして欲しかった。
そうでないと、このテーマで現実に悩んでいる人に不誠実だと思う。
1期は舞台説明や各キャラの過去編等が合間に入り、話の勢いが削がれてた感があった。(記憶ベースなので違うかも)
対して2期では、最初で総当たり戦が提示され、ほぼ毎週その戦いを描くという、完全にカードバトルに振り切った構成。
「ストーリーアニメ」としては正直良くないかもしれないが、「カードバトルアニメ」としては変に横道に逸れなかったので、むしろこっちのほうが良いかもしれない。
ただ遊んだことのないカードバトル物の作品を視聴する時の宿命というか、効果説明に理解が追いつかず、へーそうなんだー、で進んでしまうのが難点。
クラナドを始めとした、恋愛アドベンチャーの泣きゲーを原作としたアニメ。原作未プレイです。
てっきりディストピア的な世界かと思いきや、単に海面上昇し、それに伴い技術の後退したぐらいの世界。
途中で気になる点がいくつか※ ありましたが、終わり良ければ総て良しを地で行くような感じの綺麗なエンディングでした。
※アトリを回収するのがリコールに熱心なだけだったり、エデンと島が近くね? とか、一応は一般販売品であるアトリが何故重要パーツなのかとか
調べたら最終回のED曲は原作ゲームかららしく、これも粋で良いと思います。
2期の2クール目ですが、ほぼ繋がりのない内容なので実質3期的な内容です。
1期や2期1クールは、難解な内容やセリフが多かった気がしますが、それでも理解が出来る範囲だったように思います。
しかし2期2クール目は、それらの解説を完全に投げっぱなしにしてるように思え、止まっている作画も多く、劣化なろう系の作品に片足踏み込んだように感じました。
おそらく原作通りなのでしょうが、神様ポケモン(選定審判)や地下の国など、それまで何も話題に無かった話で進んで、まるで無理に延長した漫画が、無理やり設定で繋いでいるように見えました。
放送を延長して終盤の話を放送してたので、中身を凝っている作品(その結果、後半に力尽きた)と期待していたので、そうではなかったため落胆してる分、マイナス評価になってるかもしれません。
明示を舞台にしたW主人公の作品。欲張って描きたいもの詰め込んだ結果、結局何をしたかったのか分からない作品。
悲恋? 任侠? アクション? 異能力? 推理物? 歴史物? と複数ジャンルに色目を使って、結果迷ってる感じがする。
一人は許嫁を追って、一人は復讐のためのW主人公なんだけど、それも結局どちらの物語を描きたかったのだろうか。
特に終盤の決闘の結末は、何というか消化不良感が強い。せめてそこはガチっと決めておいて欲しかった。
別件で、終盤の隠れ里で養豚を飼ってたのが気になった(ex.アサクリの中世の豚)ので軽くググって調べました。
その結果、養豚は大久保利通が当時海外から導入した最新知識だったので、隠れ里にあるのは、やはり変なようです。
(大久保利通が、隠れ里を管理しているとかなら別かもしれませんが)
今まで1年1作で、子供~青年時代を主人公にしていたプリキュアの、ED後を描いた意欲作。
良くも悪くもタイトル通りの「オトナ」になって、パワハラなどの理不尽な職場や環境を描いている。これが、往年のプリキュアファンが観たかった物なのか、と少し思った。
物語自体はプリキュアらしいといえばらしく、世間で問題になっていること(オトプリでは環境問題)が擬人化し、世界に影響する。それに、プリキュアが戦っていくという展開。
(なおプリキュアは、過去の姿に戻るリスクとして、身体にダメージが蓄積していく)
個人的に良かったと思ったのは、終盤で街の人々が「頑張れ」と声援を送る終盤で、元敵役のブンビーが
「貴方たち!『頑張れ!』って応援している場合じゃないですよ!
あの子達はね、もうむちゃくちゃ頑張ってますよ昔から。
でもここは、貴方たちの街でしょ?。貴方たちが頑張らないと!」
※pixiv百科事典より転載
と発破を掛けるのがとても良かった。頑張ってる人たちに頑張れっていうのは何か違うよね、というのはオトプリに限らずあったので、ここに強く感動した。
色々なハッピーエンドが描かれる中に最後の最後で不穏な終わり方をしているが、これは次回作への引きではなく「オトプリ世界の問題は解決したけどそれだけで、あなたたちの世界(現実)では何も解決してないよ」ということの暗喩だと思った。
・ 追記1
話は横に逸れるが、シンヱヴァは謂わば卒業式的な位置の作品(声優、ファン、関わるもの全てへの)だと思っている。
同様にオトプリも登場プリキュア作品の卒業式的な作品として作られた気がした。
また公式からの新規の供給が絶望的な中、どのような内容(否定的な意図はなく、飽くまで「どんな内容でも」という意味)であっても、公式からの供給と、ある程度の結末が描かれるのは、この上なく幸せなことだと思う。
・ 追記2
ふと気になって調べたら、SSプリキュアの日向咲(パン屋の娘)は原作中に想いを寄せていた人が居たけど、婚約者とは別人の可能性が高いとのこと。
公式からの供給とはいえ、ちゃんと作品中の今回に関わるならまだしも、雑に描くだけで終わりというなのにこの改変は、ちょっとつらいなと思った。
評価の高いゲームソフトのアニメ化。ゲームは未プレイ。1期と2期を連続で一気見しました。
作画物語音楽声優全てが全体的に高レベルなのだけれど、壮大な設定と展開する物語のアンバランスがどうしても気になった。
大前提とする設定は、凡そこんな感じだと思う。
・地球を異星人の手による機械生命体に侵略された
・人類は衛星に逃れた(実際逃げているかは別問題)
・その対策にアンドロイドを地球に投下した
・地球に残ったアンドロイドはレジスタンスと呼ばれ、敗戦濃厚の中戦っていた
・衛星にはヨルハ部隊というのが作られ、それぞれが機械生命体に対抗していた
これらの設定から期待される物語は、おそらく「機械生命体とエイリアンを駆逐し、地球に平和を」だろう。
しかし、1期から含め、「平和な機械生命体が居た」「突然変異生成されたアダムとイブを倒す(エイリアンは殺害済)」「一斉侵略から反抗されヒロイン死亡」「主役交代し、実はヒロインはパートナーを殺しまくってた」「まったく関係ない物語の並行進行→最後に殺し合い」という感じで、折角の設定群が活用されていなく思えた。
設定周りもおそらくは凝っていて、エヴァのように深堀りする人には面白いだろうけど、その消化が出来るまえに進むアニメではどうしても楽しくなる前に話が終わってしまった。
シュタインズ・ゲートが好きな自分には最終話の展開が良かったけれど、もっと物語全般を完結した感じにして欲しかった。
不思議な日本の西武池袋線。7Gという技術で異変が起きた終末世界を題材にしたアニメ。
単話毎に物語がほぼ完結し、全体的に卒なくまとめているなという感じ。ただキャラや展開の方も、同様に卒のなく作った結果、壮大な世界観に合わず、こじんまりしているように思えた。
それでも最後に色々と張った伏線が一気に回収されるような物語だと高評価になったろうが、そうでもなく話自体は素直な作りなので、ストーリーは個で見ると評価できても、全体で見ると低評価にせざる負えない感じ。
7Gのそもそもの研究開発周りや、ラスボス的な位置のキャラが「失敗を怒られたくない」というあまりにも小さい動機だったり、静留以外のトラウマ場面があってもほぼ説明なく、うにゃうにゃ手術周りの話や西武池袋線以外の状態や投げっぱなしエンドとか、あまりにも設定周りを語ってなさすぎるのは、セカイ系にしても怠慢だと思う。
多分、ガルパンやSHIROBAKOのように現実世界を舞台にしていれば収まりも良く出来たろうけど、物語にも相応の壮大さか陰湿さなどが求められることが多い終末的世界を舞台にしたのが良くなかったように思う。
OPとEDの音楽は非常に良かった。ガタンゴトンガタンゴトン。