声優が妙に有名どころだなと思ったが大陸の製作だからこの辺の世代がアツいのか。(原神がちゃんとディレクションしない癖に大御所を使いたがるのと同じ理屈)
15分アニメと気付かなかった程度にはゆったり目のテンポ。まぁこれ以上展開を入れるとまた難しくなるのだろうが…。
ちゃんと弱いので話としては気になるが、構成・演出の面では期待しにくい。
シリアスの中にだからこそ映えると言わんばかりのギャグを盛り込む姿勢は称讃に値する。時代感のめちゃくちゃさを開き直った都市景観も個人的に好きな点。(現代的街路に馬車が走っているだけでも面白さがある。)
強い敵を倒す毎に「𝓘 𝓪𝓶 𝓪𝓽𝓸𝓶𝓲𝓬」で派手に締めてくれる流れがバトル物として期待を裏切らない。
シェリーの件だけはシリアス路線の掘り下げを予感させる筋だったが、果たして「捨てられないもの」がこれから見えてくるのか期待もある。
七陰というらしい幹部集団も案外(第1話だかで並んでいた時あまり差が分からんなと思ったのだが)キャラクター性をしっかり描かれていた。
アレクシアや姉など苛烈な女性が多くそこも楽しい。
当然の様に列車に追い着き水面を駆ける超人の戦い。住民ごと消し飛ばすとなるとこれまでとは話が変わってくるぞと思ったがそこまではしない。走馬燈の様な描写を見るとふと心変わりしただけという可能性もあるか。
ローズは彼の様に孤独な戦いを…かと思ったが意外な選択。最後の様子を見るとかなり精神的に追い詰められているしそれは無理な話だろうか。
シェリーはまぁ当然だがすっかり復讐者である、偉大な学者であろうに悲しき事。他のヒロイン? と扱いの毛色が違うと感じていたシェリーだが、果たしてこれからの内面の掘り下げを担ってくるのだろうか。
オリアナの鍵だかが欲しいドエム。ローズはドエムを誅するが目的と思ったが、父を斬って自刃とはどういう事だろうか。
その為のストールと言わんばかりのスタイリッシュ盗賊スレイヤー=サン。考えてみると神殿と同じ展開では身バレのリスクが高まる訳だからジミナ・セーネンとしてエントリーしたのは正着と言える。
「武神」「剣聖」として登場したからにはちゃんと戦ってくれるベアトリクス。期待に応える作品である。
コンプレックスや愛情がかなり悪魔的に融合している様子の姉。
ドエムは案外穏健な態度である。飽く迄も自国内の案件という扱い?
「奴は男だ」と言っているが見るからにシャドウではないからそこは除外という事か。
アンネローゼの良い感じの台詞を掻き消すモブ友。
この世界の音楽のトレンドは分からないが古典派・ロマン派の作風を網羅しているとあれば圧倒的天才に見えるのは間違いない。
「月光」と言えば第1楽章だが(そもそも評論家が1楽章の印象から呼んだ題である)シドの性格なら第3楽章も気に入りそう。
シェリーの時と違いローズにはまた軽いノリで手を貸してそうな様子。
珍しくシドでもシャドウでもない顔で動く。
ジミナセーネン、ドエムケツハットなど異世界だからとはいえイカれたネーミングセンス。
宗教女扱いしていた割にローズにも優しい。もしかして宗教辞める決意の話だとでも思ったのか?
英雄の血肉で認証を突破したいのかと思ったがそんな面倒な事はしなかった。
ツーバイフォー、タオルのアレ、ギャグの差し込み方が段々鋭くなっている様な。
退屈な会議シーンを風呂で行う事でその性質を一変させるという驚くべき発明はアンジュ・ヴィエルジュの功績だと勝手に思っているが、このサウナにも同じ志を感じる。
「捨てられないもの」はこれまでの物語からすれば強さ(への憧れ)だが、実は捨ててないものがあったという事なのか、それとももっと別のものを捨ててなかったという事なのか。いずれにしろ同じ殺し方を採るのは明らかに復讐であり、シェリーの命運にかなり思うところあった様だ。(道中もなかなか気を配っていたし。)
親の敵となりここも罪を背負うシャドウ。シェリーの目的も恐らくは復讐だ。親の醜さを知るか復讐の呪いを負うか、どちらが幸せと誰ぞ決められよう。
シェリーが哀れでならないが、シド(とシェリーも?)の内面的な問題を扱おうとする姿勢が打ち出されている様に見えて良い回。
しかしシェリーの芝居は声と画がマッチしていて良い。
本当に心停止していたとは酔狂極まる。
「蒸気機関を超えるブレイクスルーに…」割と工学的な質の研究者なのだろうか。
しかしこの手の作品はいい人が死んでいても主人公が呑気なのがやや気になる。
わざわざ一度血糊の小技を前半でやってからのこのヒキ。どこまでも行き届いている。
シドが塩すぎて可哀想だが報われてほしいシェリー。アバンが凄まじい色気。
そういえばアレクシアはぶった斬ったものの別れさせてはあげたのか。
建築の話触れるんだ…というか「どこかモダン」どころじゃないけど。ある程度意図されたものだとは判明。
突然の劇画調などなかなか期待を超えてくる作品である。
シェリーとのロマンスはさっさと始まらないのか?
「𝓘 𝓪𝓶 𝓪𝓽𝓸𝓶𝓲𝓬」と最後の「お前が大丈夫か」と言いたくなる場面(更に追い打ちの✨エフェクト)で確信したが、やはりシュールギャグとして観るべき作品。
それはそれとしてアレクシアが基本の型を振るのはなかなか愛らしい場面。シャドウが傷を負わせた斬り上げもちゃんとここの三つ目の型である。
表情は可愛くなったが相変らず凶暴で良い女。
明らかに東京駅モデルな時点で少々感じたが、近世~スチームパンクかと思いきや掃き出し窓のマンション、満員列車、食堂、体育館など混沌とした都市景観で面白い。これほどの工業が中近世社会とどう融合しているのか。
シドが意外にモブ要素の方にも拘りがある。
アレクシアも悪い顔の映えるいい性格をしている。また道着姿がかわいい。
中二病的なものかと思えばグラップラー刃牙並の猛者である。
力の象徴としての核兵器。
ベートーヴェンのいわゆる月光を弾いている。音楽関係の知識がなければ気にならないだろうが穏やかな小節でめちゃめちゃ体が動いていてちょっと面白い。
試練を破壊してそのまま出るイングリス。なかなか型破りである。
結果として唯一正規に突破したラフィニアが地味に際立っている。
破壊工作を見過ごしていいのかという気もするが、このくらいの時代感なら街の独立性が高くて別の地域に波及などしないのかもしれない。
この作品はあまりフォーカスしていなさそうだが、TS物は必然的にジェンダー的なトピックが入るのが面白いところ。
しかし一生分も記憶があるとなかなか性自認は揺らぎにくいのだろうか。