中学時代圧倒的な実力で選手を完封し続けたバッテリーの片割れ要圭が記憶喪失によって野球の記憶を無くし、名門私立ではなく野球部のない都立高校に入学する、というところから始まる野球アニメ
個人的には野球ってまあ大体のルールはわかるものの、専門用語とか使われたら雰囲気でしか分からない、というレベルなので、要圭が記憶を無くしたことで野球のルールや定石を本当に基礎的なところからスタートしてくれる(右打ちと左打ちの違い、など)仕様になっていて、それが見てる側からしたらありがたかった
個人的に一番好きだったのは、中学時代要・清峰コンビに敗れて野球を一度諦めた現チームメイトがもう一度野球に向き合っていく過程を描いたところ。取り分け藤堂のイップスに関する話は珠玉の出来で、7話の藤堂と中学時代の先輩がバッセンで会話するシーンはこちらも泣きそうになった
あと、終盤の千早の努力と「壁」のエピソードも好きだった
そうだよな、どんなに忘れようと思っても簡単には忘れられないよな…というのが痛いほど伝わってきた
また、「壁」の話を千早だけに限らずチームメイト全体に敷衍して話すこともできると思っていて、皆それぞれ個々別々に乗り越えるべき「壁」があって(当人が意識しているかは別として)、それに個人個人で向き合ってそれぞれの方法・方向性で過去の自分を超克しようとしているというのが全体を通して一番身に染みた部分だったかな
それは記憶を失ってアホになった要圭本人も同様で…?というところで、これからも続きを見守っていきたい。2期も楽しみ
あと映像綺麗すぎ!ミセスの「ライラック」もとても良かった!