ミリマスファンの方には申し訳ないけど、俺ミリマス知らないから、ストーリーの縦軸がほとんどよく知らない後輩のギスギスした話であまりハマれなかったな~(ギスギスしてても『ユーフォ』とかはめちゃめちゃ面白かったと思ってるんだけど、今回の場合はいかんせん全く思い入れのないキャラにずっとスポット当たってるからなあ……)
でもそれ以外の面(作画、演出、楽曲など)は今回もとても良かった
特に今回の目玉であるライブで使われた楽曲「M@STER PIECE」はもうめちゃめちゃに良かった
自分にとって「アイドルものといえば!」という代名詞的な作品
自分がニコニコ世代なこともあって、時代感覚を共にした感もあるね
TVアニメに関しては、放送当時以来の再視聴なので、なんと14年ぶり(!)ということになるらしい
アイドルものの定番の形式ではあるものの、各話一人ないし数人のアイドルにスポットが当たって、その単話のなかでテーマやストーリーが完結しているいわゆるオムニバス形式で話が進み、ストーリーの大枠としては各アイドルがそれぞれ課題や問題に向き合い成長していくという説明になると思う
気付かない間に長い時間が流れたということもあって、今の価値観とは相容れないような描写もあり、100パーセント当時のままとはいかないまでも、765プロのみんながどんどん大きい存在になっていく様には当時同様感慨があった
終盤の千早と春香の話はかなりシリアスだったけど、それだけに深く胸に刺さった
あとなんといってもこの作品のすごいところはキャラクターのかわいさ、楽曲のレベルの高さ、ライブシーンの2D作画の三点で、これらは今なお語り継がれるのも納得だと思う
キャラクターに関して言えば、個人的にはミキミキが一番好きです、というか好きになりました
自分の中ではおそらく一番初めに触れたアイドルものであり、同時にアイドルものとしての金字塔を打ち立てた作品、という位置づけになるのかなあ、と思います
長きに渡って続いてきたヒロアカも、ここに完結。大団円だったね
これまでのシリーズも含めて個々別々にエピソードを語りたい気持ちもあるけど、ここではとりあえずFINAL SEASONのことと全体のテーマとして感じたことだけ書こうと思う
まず、死柄木やAFOといった史上最強クラスの相手との戦い自体が熱い展開だったけど、何よりもその戦いの過程が熱かったね
爆豪がオールマイトを守るために覚醒してAFOと戦う回は今シーズンの中でも屈指のエピソードだったし、デク君がOFAを譲渡したのち腕を失い、もう戦えないかと思われたときにA組のみんなが白雲のワープ個性を使って来てくれるところは鳥肌が立った
また、シリーズ全体を通して言えることだけど、とりわけ今シーズンで実感した、伝わったメッセージとしてはやはり「誰もが誰かのヒーローになれる」ということだと思う
今回の戦いは事実上の総力戦となり、とてもじゃないけどヒーローの力だけでは勝利・復興はなしえなかった
そんな中で、デク君の「弱き強さ」に背中を押された観衆たちが、「自分にも何かできることはあるんじゃないか」と思って、少しずつでも人のために自分にできることをやっていこうという風に意識・行動が変わっていった
そうやって人が少しでも人のことを思いやれるような世の中になれば、まさにホークスが言っていたような「ヒーローが暇を持て余す社会」に到達できるんじゃないか、そしてそのために個人がすることはどんなに小さなことでもどんなに身近なことでもいい、そういう風に俺は受け取った
最終話で、以前死柄木に手を貸すことができなかったおばあちゃんが、死柄木と似たような境遇の少年に今度は手を貸すことができたというエピソードがまさにそれを象徴していると思う
最終話でみんなが大人になった姿を見ることができたのも嬉しかったね。EDクレジットと共に8年後のみんなの現在を追うことでここまでグッとくるものがあるのも、これだけ長く続いてきたからというのもあるだろうなあと思った。あとは単行本最終巻で加筆された部分をアニメで観られたら、本当に成仏できますね(カプ厨とかではないけど、やはり麗日さんが、好きなので……)
ゾーンやFLOWというと、『黒子のバスケ』や『ブルーロック』を彷彿とさせるね
タマモクロス・オベイユアマスターとの差を実感し、行き詰まりを感じるオグリキャップ
でも六平やベルノライトからしたらやることは変わらない
しっかり事前のリサーチをして、戦略を立て、有馬記念に向けベストなトレーニングをこなすようスケジューリングするしかない
そこでその一環としてのスクーリングで笠松競馬場のみんなとの再開、ゾーンに入るための前提条件は「走ることが好きであること」
カサマツのみんなとの触れ合いを通して、オグリも自分の原点に改めて立ち戻ることができたかな
北原の折れないメンタリズムも、オグリの競技への向き合い方に良い影響があったし、やっぱり北原も中央に来て一緒にオグリと居て欲しいね
藤本タツキ先生が若い頃描いた読み切りを様々な制作会社の豪華メンバーでアニメ化した短編集
藤本タツキはどうしても長編が目を引くものの、読み切りが秀逸だ、というのは結構言われていることもあり、若いときからその才能の片鱗を随所に感じさせる
特に『予言のナユタ』と『妹の姉』は直接的に『チェンソーマン』、『ルックバック』の下地になっているのが見てとれるね
どの短編も1話で内容が完結しており、オチに至るまでの藤本タツキの価値観のようなものは非常に今の自分の感性にもよく刺さる
ただ、TV放送だと難しいような台詞や描写もあり、劇場公開&アマプラで配信というのは、個人的には上手い判断だと思った