サービス開始日: 2021-03-01 (1775日目)
人生アニメだこれは……
「なぜ走るのか?」そのシンプルな問いに答えを出すのは難しく、仮に出たとしても本人がその答えによって幸福に至れているかというとそれは分からない
100m走という競技の中で、その競技を戦う人間たちの価値観、存在意義、もっと言えば生きる理由、そこに至るまでを書き尽くした作品だと感じた
100m走という題材をとっているものの、この作品における価値観というものは広く競技全般、もっと言えば人生全般に敷衍して語ることもできると思う
というのも、人間として生きている限り、好きなものや嫌いなものはできる
仮に好きなものができなかったとしても消去法的に「これはまだマシだ」と思えるものが見つかっていったりする(事実、本作における序盤の小宮がそうだった)
ただ、問題は、好きなものができたとしても、それをたとえどれほど好きでも、ただ楽しいだけということにはならないことだ
登山がどれだけ好きでも山を登っている以上しんどいことはたくさんあるだろうし、野球がどれだけ好きでも素振りやダッシュやノックといった基礎練を毎日こなすことをずっと楽しいと思える人は稀だろう
そういう意味で、生きている以上直面する「なぜ続ける?」「なぜ戦う?」という問いに、今作では100m走という競技を通して取り組んでくれたという風に感じた
また台詞の一つ一つがどれも名言かのごとく胸に刺さった
中でも海棠さんの「正しく現実を見なければ現実から逃避することはできない」といった言葉や、何より最後にトガシが言った「ガチになること」という一連の台詞。彼のここまでの半生のすべてを観てきたうえでたどり着いた結論と、それを二人で実践することの気持ち良さたるや……!
自分は『チ。』しか読めていないので本作の原作は未読だったが、弱冠21歳にしてこの作品を書き上げた魚豊先生が天才的だというのは言うに及ばず、アニメーションのクオリティも非常に高く、競技が始まる前の緊張感、競技中の息を飲む思い、また登場人物の挫折や葛藤に自分の感情を飲み込まれるような演出の数々、それらすべてを含めて一本の映画として観られるというのはとても贅沢な時間だった
100m走という競技がもはや生きることそのもの、生きる上での悲哀や歓喜といったあらゆる感情を引き起こし、そこに人生のすべてを乗せる、そういう男たちの生き様という点で言えば、去年大ヒットした映画『国宝』や、アニメだと『ピンポン』とも通底する話だったと思う
主人公の名前がアヤカ・サジョウでCV:花澤香菜、加えて女主人公×男サーヴァントって形式はprototypeを踏襲しているように見えるけど、俺自身はプロトをちゃんと通ってきてないからそこは型月作品有識者に任せたい
キッツィーランドの名前がここで出るとは思わなかった
ちょうど『魔法使いの夜』をプレイ中だったのでタイムリーだった
本当に色んな型月作品をセルフオマージュしてるんだね
オマージュ以外で本編で大きく目立った動きは特になく、現状の確認と対応を丁寧に追っていた印象だけど、色々なキャラが色々な目論見で動いていて捉え切るのは結構大変
聖杯戦争って毎度毎度イレギュラーだらけだけど、とりわけ今回の聖杯戦争はイレギュラーの嵐で笑っちゃいますよ
というよりむしろ、この作品自体が従来の聖杯戦争というものを題材に一歩引いたメタ的な目線から(それこそチェスゲームのように)「ここまで滅茶苦茶にしたらどうなるのか」という壮大な実験をしてるみたいだ
現状ではまだまだ全貌は見えないけど、とりあえず黒幕面をしてるロリBBAを一泡吹かせる展開にはなってほしい
ASMRアニメだ……
白銀父がYouTuber始めて一家の稼ぎ頭になったのさらっと流されてたけど衝撃的すぎるわ
生徒会やその周りのメンバーが色んな意味で大人になっていく過程を描いた短編集、ということになると思うんだけど、やはり今回は初夜が一番のセンセーショナルな話題になるところだと思うものの、なんというか、個人的には見知ったラブコメアニメのキャラが流れでセックスしてるのを見るとやけに生々しく感じて不思議だったな
エロゲをプレイするのとかともまた違う感覚でなんというかヘンな感覚だった
個人的には今回のハイライトは圭ちゃんがスパチャによって危ない思考に流されそうになるところでした
冬木の聖杯戦争を模倣して行われる米国での偽りの聖杯戦争、その英霊召喚と各マスター・サーヴァントの顔見せと思しき特番
成田良悟原作らしい群像劇感たっぷりの展開と、イカれたキャラクターの数々に期待度抜群
はやくもギルガメッシュとエルキドゥの宝具がぶつかるところは作画も相まって迫力満点だったね
しかし今回の聖杯戦争は英雄王を召喚したことを第三者が察知していたりあまり真名を隠すという前提は守られないFGO的な感じなのかな?
そして今回の聖杯戦争では6騎しかサーヴァントはいないという話だったにも関わらずセイバーを召喚したCV花澤香菜の謎の少女、彼女が主人公として話が展開していくらしい
いきなり登場人物が多くて混乱してる面もあるんだけど、アメリカ先住民の少女がギルガメッシュのマスターで、米国の警察機構ないし米国政府高官なんかがそれら組織と対立している、またそこに時計塔を初めとして米国とは直接関係ないマスターが集まったりして、という理解で良いのかな?
オグリを主人公にしたウマ娘の2クール目もここに完結
本シーズンの特に見どころだった部分はジャパンカップにおける海外勢との戦いと、後はなんといってもタマモクロスの引退レースにもなるラストの有馬記念だったと思うけど、中央競馬の面々や海外勢の強さが遺憾なく発揮されていて、日本一になるための高い壁としてたくさんの強敵が描かれていてよかった
特にタマモクロスとの関係は本シーズンの軸にもなっているような話だったと思うけど、タマモクロスが強いのはもちろんのこと、でもそれだけではなく、パーソナルな面でも彼女や彼女とオグリの関わりが描かれていたのが個人的にはライバル的関係性を実感させてくれてよかったね
レースシーンの熱さも健在で、みんながみんなレースにかける熱い思いを持っていることが丁寧に描写されていたのでどのキャラにも感情移入できたね
また、タマモクロスとの戦いで彼我の差を感じていたオグリが、カサマツのみんなや北原との再会、またディクタとのやり取りで自分の走る理由を思い出すシーンはグッと来たね(やはりこれからはゾーンに入れるか否かが勝敗を分ける、というような展開になるのだろうか……?)
全体として、(『プリティーダービー』と冠していた過去シリーズと比べて)萌えアニメ的な、というよりは、王道の少年漫画のような良さがあるなとおもった今作、本シーズンでした
ミリマスファンの方には申し訳ないけど、俺ミリマス知らないから、ストーリーの縦軸がほとんどよく知らない後輩のギスギスした話であまりハマれなかったな~(ギスギスしてても『ユーフォ』とかはめちゃめちゃ面白かったと思ってるんだけど、今回の場合はいかんせん全く思い入れのないキャラにずっとスポット当たってるからなあ……)
でもそれ以外の面(作画、演出、楽曲など)は今回もとても良かった
特に今回の目玉であるライブで使われた楽曲「M@STER PIECE」はもうめちゃめちゃに良かった